明石市

【明石】地元民が教える「明石焼き(玉子焼き)」美味しさの秘密とオススメ店3選!

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:39都道府県

2021年8月17日更新

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写真:まき

たっぷりの玉子とだしで溶いた「じん粉」入りの生地を専用の銅鍋に流し入れ、その中に明石タコを入れて焼き上げたものを、黄金のだし汁につけて食べる明石焼き。ふわふわトロトロの食感と、たこの歯ごたえが抜群の相性です。そんな明石焼きの魅力とオススメ店「ふなまち」「てんしん」「泉屋」を、明石在住トラベルライターがたっぷりお伝えします♪

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明石焼き(玉子焼き)とは

  • 写真:まき「泉屋」

明石には沢山の美味しい食べ物がありますが、中でも明石焼きは大人気!3年ごとに「広報あかし」で募集される「明石のたからもの」で2017年に1位。2020年の味のジャンルでも1位を獲得。2016年に開催された全国のご当地グルメを通じたまちおこしの祭典「B-1グランプリスペシャル」では、明石焼き(玉子焼き)をふるまった明石市が「行きたいまち、住みたいまち、応援したいまち」としてゴールドグランプリを獲得しました。

明石市ふるさと納税の返礼品にも、揚げ板付きの明石焼き銅鍋や冷凍あかし玉子焼きなどが用意してあり、全国にその名が知られています。地元民には「玉子焼き」と呼ばれて親しまれていますが、約30年前から、明石のまちをアピールするために「明石焼き」「あかし玉子焼き」と呼ばれるようになりました(この記事では分かりやすいように「明石焼き」と表記します)。

明石焼きの歴史は江戸時代末期にまで遡ります。当時明石の地場産業の1つだった明石玉(模造珊瑚)の製造過程で接着剤の一部として使われていたのが玉子の白身なのですが、余った黄身と明石で獲れるタコを合わせて作られたのが玉子焼きの始まりなのだとか。明石玉は大正時代中期までは、かんざしなどとして作られていそうですよ。

明石焼きの美味しさの秘密

タコ

  • 写真:まき「泉屋」

もちろん使っているのは明石で獲れたたこ!潮流の速い海域で鍛えられた太くて短い足が特徴です。海老や蟹を餌にしているため、明石たこの茹で上がりは小豆色になります。明石焼きの具はシンプルにタコのみですが、そのコリコリした歯ごたえは抜群で、タコの旨味が生地にも行き渡ってとても美味しくなります。

じん粉

  • 写真:まき魚の棚商店街「座古海産」の商品(500g320円)

明石焼きの生地に使われる「じん粉」は浮き粉とも呼ばれ、小麦粉のデンプンを精製したもの(麩を作る過程で分離した澱粉)で、加熱してもかたくならず小麦粉だけで作るよりも柔らかくふんわり仕上がります。小麦粉との配合はお店によってそれぞれです。

だし汁

  • 写真:まき「泉屋」

昔は何もつけずに食べていたそうですが、あまりの熱さに火傷をする人が続出!敢えて常温や冷たいだし汁につけると、温度が下がって食べやすくなるため、添えられるようになりました。

提供されてすぐに食べると、口に入れた瞬間は大丈夫でも、噛みしめると中が熱々で驚いてしまいます。地元民でも1口目は「熱っ!」と言ってしまうほど(笑)。ほとんどのお店でだし汁はお願いすると追加サービスしてもらえますので、ご遠慮なく♪

薬味と味変

  • 写真:まき

シンプルにだし汁だけで食べるお店もありますが、薬味として葱や三つ葉が添えられたり、もとからだしに薬味が加えてあったりします。まずはそのまま。次にだしをつけて、そして薬味を加えて味わいの変化を楽しんでくださいね。塩やソースが卓上に置いてあるお店もありますよ。

たこ焼のルーツと明石焼きとの違い

  • たこ焼き
  • たこ焼き

諸説ありますが、大正時代に明石市在住の向井清太郎さんが屋台で明石焼きを売り始め、行列ができるほどの評判になりました。それを大阪の業者が見学に来て、後に大阪でたこ焼きとして売り出されたため、たこ焼きのルーツは明石焼きだと言われています。

主な違いは次のとおりです。

  • 明石焼きは小麦粉の他にじん粉が入っていますが、たこ焼きはじん粉が入っていません。
  • 明石焼きは玉子が多めに入って黄色く仕上がりますが、たこ焼きのほうは黄色味は少ないです。
  • 明石焼きを作る器具は銅製ですが、たこ焼きは鉄製です。
  • 明石焼きは平たくて丸いですが、たこ焼きは球体です。
  • 明石焼きの具はタコのみですが、たこ焼きはタコの他、紅生姜や葱などが加わることも。
  • 明石焼きは菜箸で3回程度ひっくり返しますが、たこ焼きは千枚通しで何度もひっくり返します。
  • 明石焼きは揚げ板に乗せますが、たこ焼きは舟に盛り付けます。
  • 明石焼きはだし汁につけて食べますが、たこ焼きはソース・かつおぶし・青のりなどをかけます。

明石焼きの作り方

それでは、実際にどんな風に明石焼きが作られているのかご紹介していきましょう。

まずは、熱伝導率の良い銅板を強火で熱してから、生地を溢れるくらいまで流し入れて1つ1つの穴に明石タコを投入。

  • 写真:まき「ふなまち」
  • 写真:まき「てんしん」

しばらくして縁の部分がプクッと膨らんできたら「菜箸」で銅鍋の向こう側から手前へと筋を付けます。菜箸を両手に持ち、縁をクルッと丸め込むようにして上下を返します。全体に固まってきたら、はみ出た縁が下になるようにまたクルッと上下を返します。ひっくり返すのは最小限にして3回まで!

  • 写真:まき「てんしん」
  • 写真:まき「てんしん」

周りはカリカリにしすぎず、あくまで柔らかくトロリと仕上げるのがポイントです。火が通るのをジッと待つ時間が必要で、形が綺麗になるよう手早くひっくり返すのが職人技ですね。

  • 写真:まき「てんしん」
  • 写真:まき「てんしん」

焼けたら揚げ板を銅鍋にかぶせて、空中で手首を返してクルリと移し替えます。銅鍋をそっと外すと、平たくて丸い玉子焼きが整列しています。だし汁を添えて召し上がれ!

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この記事を書いたトラベルライター

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そんな私が主人と出会って、ますますそれらがエスカレートしちゃいました(笑)
25年以上、食に関する仕事をしていますので一番の得意分野はズバリ「グルメ」♪
皆さまに沢山の美味しいお店や素敵なスポットをご紹介できるといいな、と思います。
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http://maki1118.blog.so-net.ne.jp/

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