東京下町の中心地「神田エリア」の中でも神保町といえば本の街として有名ですよね。神保町・御茶ノ水駅から程近くにデザイナー、クリエイター御用達の紙の専門商社、株式会社竹尾があります。その向かいにあるファインペーパーのショールーム、竹尾の『見本帖本店』が今回のおすすめスポットです。当たり前のように暮らしに溶け込んでいる日本の上質紙。ぜひ足を運んでその魅力を実際に味わってください。
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神保町にあるファインペーパーのデパート
竹尾の見本帖本店
色や肌触りといった素材としての紙、情報を印字する媒体としての紙。ここでは多種多様な紙のそれぞれの特徴を比べ、目当ての紙を選ぶことができます。中を覗き見ると、1階には紙の見本がずらり。2階は展示ギャラリー、ショップの美篶堂が併設されています。
ファインペーパーとは
特にファインペーパーとは、
独特のテクスチャーや豊富な色数等、紙そのものが持つ魅力を最大限に活かした紙
を指しているそうです。
[1階]表情豊かな紙のファイリングスペース
店内に足を踏み入れるとまず目に入るのが、約300の銘柄、2,700商品、色鮮やかな紙の繊細なグラデーション。A4サイズの紙がすっきりとファイリングスペースに収まっています。
こんなにも表情豊かな紙、紙、紙!種類の多さにどこから手をつけていいのかわからなくなってしまいそうですが、店員さんに声をかけて、丁寧に案内してもらっちゃいましょう。
なお、A4サイズで1枚から購入することができます。(購入方法はこちら)
それでは2階へGo, Go!!
[2階]紙の展示ギャラリーとセレクトショップ
いつでも見ごたえ充分の展示ギャラリー
1899年に洋紙の販売からスタートし、日本の紙文化をリードしてきた老舗だからこそのキュレーション。ハッとさせられること請け合いです。今一度ここで居住まいを正して、紙と深く付き合うきっかけとしても申し分ありません。
2015年には「華山1914(台北)」で、2016年4月には「ミラノ・トリエンナーレ(ミラノ)」で巡回展も行っています。
これまでの展示は、
- 「日本タイポグラフィ年鑑2017作品展」「第63回ニューヨークタイプディレクターズクラブ展」
- 「竹尾ポスターコレクション・ベストセレクション10」
- 「クリエイター100人からの年賀状 —ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン : 遊びある真剣、そして真剣な遊び」展vol.12
- 「レザック&マーメイド —凸と凹の系譜—」
などがあります。
なお、2017年6月現在は「pakection! 世界のPB展」が展示されています。(2017年6月30日〜7月28日)
紙のセレクトショップ「美篶堂」
美篶堂では紙に関する本や雑貨、製本の道具を販売しています。本を作る人たちと気軽につながることができるイベント情報紙やフリーペーパーが置いてあり、初めての方にも足を踏み入れやすい本作りのワークショップや、作家さん同士の交流の場としても利用されるそうです。
普段見慣れている紙製品やデザインの奥深さを改めて意識させられます。
まとめ
友人知人への手紙からお店の名刺やパンフレットまで、「こんな紙を使ってみたい!」と刺激を受けること、イラストやアート作品に用いる素材として、創作意欲を掻き立てられること請け合いです。紙選びのためのしつらい、ファインペーパーに精通している店員さんの案内で、ぜひお気に入りの1枚を見つけてください。
余談ですが、第1号店の青山見本帖本店は、表参道駅から徒歩8分。プロフェッショナルの人向けというだけあって少し敷居が高く感じられますが、こちらにもぜひ足を伸ばしてみてくださいね!
アクセス
出版社や総本店の多い神保町。駅から南東の方角に10分前後歩いていくと、東京メトロ半蔵門線沿いに見本帖本店のショーウィンドウが見えてきます。御茶ノ水駅からも15分というほど良いアクセス。
- 神保町駅(東京メトロ半蔵門線、都営三田線・都営新宿線)A9出口徒歩8分
- 竹橋駅(東京メトロ東西線)3b KKR出口徒歩5分
- 新御茶ノ水駅(東京メトロ千代田線)、小川町駅(都営新宿線)B7出口徒歩8分
- 御茶ノ水駅(JR中央線・総武線)御茶ノ水橋口徒歩15分
- 営業時間:10:00-19:00
- 定休日:土日祝
- Webサイト:見本帖本店・各店
- 竹尾 見本帖本店
- 秋葉原・神田・御茶ノ水 / 雑貨・インテリア
- 住所:東京都千代田区神田錦町3-18-3地図で見る
- 電話:03-3292-3631
- Web:http://www.takeo.co.jp/finder/mihoncho/