月読神社は京都にある松尾大社の摂社で「安産守護のお社」として古くから親しまれてきました。一見こぢんまりとした神社ですが子授け・安産のご利益から、縁結び・恋愛成就、学問向上、海上交通安全・水難除、罪穢ればらいと、ご利益が盛りだくさん!古より鎮座する京都の月神様にお願いにまいりましょう!
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月読神社の歴史とご祭神
創建
月読神社の創建は487年で今から約1500年以上前から在った、とても古い神社です。日本史でいうと、なんと古墳時代!かなり歴史ある神社です。
創建当初は現在の場所ではなく、桂川左岸、もしくは右岸の桂上野辺りとも言われており、定かではないようで、度重なる桂川の氾濫を避けるため、856年に現在の松尾山麓へ移ったそうです。
由来
阿閉臣事代(あへのおみことしろ)が任那(現在の朝鮮半島南)に派遣される事に。すると月神から「我が月神を祀るように」と神託があり、朝廷は山背国葛野郡の「歌荒樔田(うたあらすだ)」の地を奉られました。そして、壱岐の押見宿祢(おしみのすくね)が社殿を建て祠官として奉仕したのが始まりとされています。
ご祭神
ご祭神は月読尊(つきよみのみこと)一柱だけです。月読尊と言えば天照大御神・須佐之男尊・月読尊の三貴子を思い浮かべる方も多いと思いますが、こちらに祀られている月読尊は、また別の月神様のようです。
壱岐氏が奉斎する高皇産霊(たかみむすび)を祖とする「月神」が祀られているのではないかと言われています。
月の満ち欠けは潮の干満、人の生や死、女性の周期などと深く関係している事もあり、安産・子授けのご利益があるとされているようです。
月神様に見守られ安産祈願
石に願いを!月延石(つきのべいし)
この月延石は安産石とも言われ、昔、神功皇后がお腹を撫で、安産されたと言われています。石は社務所で販売されています。
「戌の日」は予約無しでご祈祷を受けられます
戌の日には神職の方がいらっしゃるので、予約無しでご祈祷を受ける事ができるそうです。時間は午前10~午後3時まで。戌の日は月に2日~3日あり、公式サイトで確認する事ができますよ!戌の日以外は電話予約が必要です。
- ご予約は松尾大社社務所まで 電話:075-871-5016
まだまだあります!ご利益盛りだくさん!
水上交通の神様「御船社(みふねしゃ)」
ご祭神は天鳥船命で、海上交通安全や水難よけのご利益があります。
学問の神様「聖徳太子社」
学問の神、聖徳太子が祀られており、学問向上のご利益があります。
ご神水「解穢の水(かいわいのみず)」
全ての罪や穢(けが)れをはらってくれる水だそうです。ありがたいですね。
願掛け陰陽石
左右の石を撫でながら願うと、願いが叶うそうです。左が陽で右が陰、同じ様な2つ大きさの石が寄り添うように並んでいるのも不思議ですね。
ご縁も結ぶ「むすびの木」
結びの木は3本の木が結びついているため、縁結びや恋愛成就のご利益があるそうです。夫婦杉などはよく聞きますが、3本の細い木が途中で結ばれているのはあまり聞いた事がありませんね。珍しいと思います。
終わりに
月読神社はいかがでしたでしょうか。松尾大社の摂社で有名ではありませんが、京都でも最古の部類に入るほど歴史ある神社です。こぢんまりした境内にはご利益を得られるスポットが沢山あり、京都観光でも有名な「鈴虫寺」や「苔寺」が近くにありますので、少し寄り道して、訪れてみるのはいかがでしょうか。
- アクセス:阪急嵐山線「松尾大社駅」下車 松尾大社正面「赤鳥居」より南や300メートル
- 月読神社
- 嵐山・嵯峨野・太秦・桂 / 縁結びスポット / 神社
- 住所:京都府京都市西京区松室山添町15地図で見る
- 電話:075-394-6263
- Web:http://www.matsunoo.or.jp/tukiyomi/index/