内部写真OK!美しすぎる教会から見る、ヨーロッパ建築様式5選

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   2017年10月27日更新

旅行をすると、その街の観光地のひとつとして、「教会」が挙げられていることがあると思います。特に、ヨーロッパは必ずと言って良いほど街にひとつ以上存在し、街と共に何百年と歴史があります。群を抜いて美しく、ダイナミックなヨーロッパの教会。それを形作る、歴史と共に変化を遂げる建築様式。代表的な教会から見る、ヨーロッパの建築様式5選をご紹介します。

ざっくり、代表的なヨーロッパ建築様式を年代順ひとこと紹介!

  • ◎ロマネスク様式...10~12世紀。「ローマ風」の意味です。
  • ◎ゴシック様式...12世紀~15世紀末頃。フランスで誕生し、約400年間続いた様式です。
  • ◎ルネサンス様式...15~17世紀初頭。イタリア・フィレンツェで誕生し、「ローマ建築の再生」を意味します。
  • ◎バロック様式...16世紀~18世紀。建築に加えて、絵画・彫刻など芸術・文化面も取り入れました。
  • ◎ロココ様式...18世紀。「貝殻」が語源の為、曲線的な特徴があります。
  • 〇ネオ・ゴシック様式...18世紀~19世紀初。ギリシャ、ローマ文明への「回帰」を意味しています。

これら以前、以降にももちろん様式がありますが、エリアや時代が限られるものが多い為、この記事では◎印の様式5選に厳選して執筆します。

それでは早速、各様式の特徴を、教会と共に年代順にご紹介していきます。

1. 右の塔はロマネスク、左の塔はゴシック様式!異なる様式が前面に!ノートル・ダム(シャルトル)大聖堂【フランス】

  • ノートル・ダム(シャルトル)大聖堂

2つの尖塔は、右がロマネスク様式、左がゴシック様式という、独自の特徴を持つ教会です。11世紀に建立されましたが、12世紀の大火事で、教会の大部分が損失しました。右側のロマネスク様式の塔は奇跡的に残り、左のゴシック様式の塔は、16世紀に完成したものです。

ゴシック様式は後にご紹介する教会でも登場しますので、ここではロマネスク様式の特徴を説明します。長い年月続いたヨーロッパの戦乱が落ち着き始めた10世紀、各地で石造りの教会が作られ始め、その多くがローマ建築を真似ました。特徴は、どっしりとした構え、簡素、高い天井、厚い壁が挙げられます。

ノートル・ダム(シャルトル)大聖堂内部の見どころは、「シャルトルの青」と呼ばれる、美しいステンドグラスです。教会内を見上げると、176枚、総面積2,700平方メートルにも及ぶステンドグラスに心奪われることでしょう。

  • 教会内部です。天井の高さは約30m、ビル10階に及びます。
  • ステンドグラス

アクセスは、パリから電車で約一時間。パリから日帰り旅行が可能です。

ノートル・ダム大聖堂

フランス / 社寺・教会

 

住所:16 Cloitre Notre Dame, 28000 Chartres, France

電話:(0)2 37 21 59 08

Web:http://www.cathedrale-chartres.org/

2. 英国国教会の総本山はゴシック様式!カンタベリー大聖堂【イギリス】

  • イギリス随一のゴシック様式、カンタベリー大聖堂です。

イギリス最大の巡礼地であり、イギリス初のゴシック建築であるカンタベリー大聖堂は、11世紀に完成しました。建立当初はノルマン様式(ロマネスクに属する、イギリスで発達した様式)が主流だった為、教会の一部にノルマンを採用しています。この教会もまた、大火事による損失を経験しており、改修時の様式であるバロックも、一部取り入れられています。

見どころは、まずは何と言っても、圧倒的な大きさを誇る外観です。ゴシック様式の特徴のひとつである高い塔の、その高さは80m。ビル20階に相当します。さらに聖堂の敷地の総面積は、カンタベリーの街の5分の1の広さとのことです。

街を歩いていると、どこからでも見渡せるほどの大きさが一目瞭然。こちらの写真でご覧ください。

  • 街の城壁(現在は展望台)からの景色です。巨大な大聖堂ですね!

さて次は、大聖堂内部です。高い天井に向かって、白く太い、豪華な柱が何十本とそびえ立ちます。窓やアーケードのアーチ型が見事なまでに繊細に形取っています。

  • 礼拝堂。厳かですが、幻想的ですね!

その繊細なアーチ型は、回廊(礼拝堂外の廊下)まで広がっています。

  • アーチ型が天井まで廻っています。
  • 中庭から見た礼拝堂です。力強く豪華ですね!

その回廊から見渡す中庭の美しさに、今も昔の人々も、魅了されたことでしょう。

  • 美しい中庭です。魅了されます。

カンタベリー大聖堂には、無料の日本語オーディオガイドがあります。せっかくですので、歴史や背景も学んで、楽しみましょう。

アクセスは、ロンドンから電車で約一時間。ロンドンから日帰り旅行が可能です。

カンタベリー大聖堂

イギリス / 社寺・教会

 

住所:11 The Precincts, CT1 2EH, Canterbury, Kent

電話:(0) 1227 762862

Web:http://www.canterbury-cathedral.org/

3. 内部は色彩豊かなルネサンス様式!サンタ・マリア・ノヴェッラ教会【イタリア】

  • サンタ・マリア・ノヴェッラ教会外観

左右対称、幾何学模様が施された、ルネサンス様式の代表的な教会です。13世紀にドミニコ派の僧侶により建立されました。

これまでご紹介してきた教会と比べると、こじんまりとした外観ですが、内部は多彩。壁・床・天井は、装飾壁で彩られています。これがルネサンス様式の特徴です。

  • 身廊(中央通路)には、イタリア人画家ジョット作「木製の十字架」が吊り掛けられています。
  • 側廊(礼拝堂の端)は装飾で埋め尽くされています。

ルネサンス期は、色彩が表れていることがわかりますね。

回廊にも、あらゆる場所にキリストが掲げられ、上下左右見渡す場所のほとんどが、装飾されています。

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会は、ルネサンス期の宗教・芸術を象徴する場所として、現代まで受け継がれています。

アクセスは、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅からすぐの場所にあります!

サンタ・マリア・ノヴェッラ教会

イタリア / 社寺・教会

 

住所:Piazza di Santa Maria Novella, 18, 50123 Firenze FI, イタリア

電話:055 219257

Web:https://www.smn.it/en/

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※この記事は2016年11月17日の取材に基づき公開した情報です。
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読んでいただきありがとうございます。きょうかです。
フリーランスとしてお仕事をしております。大好きな旅行の瞬間瞬間を記事にし、読者であり旅行仲間の皆さんに、自分以上に楽しんでいただきたいという思いで、お届けしていきます。

古い街並みを歩くことが好きで、建物と街と時代との調和を考えた、当時の人々と、残そうとする今日の人々への移り変わりに、ロマンを感じます。
特に、留学していたイギリス。国としての強さを表現したロンドンの街並み、そしてコッツウォルズを代表とする地方の石造りやレンガの街並み、どちらにも萌えます。
また、旅に欠かせないのが、クラフトビール。地元の居酒屋やバー、パブに出没し、目の前に並んだビールの中から、どれにしようか迷うことが楽しく、舌鼓をうつ郷土料理と共に頂きます。

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