石垣島きっての景勝地として人気の「川平湾」。この辺りの民宿では夕食なしが多いので、どこで食べるか迷ったら、ぜひ「味屋じんべい」や「せつか家」へ!地元客も多く、石垣島ならではの魚介類や、沖縄料理が楽しめます。
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石垣島の観光名所でもある【川平湾】
石垣島の北西部にある、【川平】と書いて「かびら」と呼ばれる地域には、石垣島で一番綺麗な海が見られる場所 と言われる【川平湾】があります。
- 出典:tripnote.jp
海のエメラルドグリーンが素晴らしいだけではなく、天然の真っ白な砂浜、ポコポコとある小さな島の緑がまた良いコントラストを生み出しており、川平湾のすぐ南にそびえ立つ石垣島一番の大きな山「於茂登岳(おもとだけ)」と合わせて 国の名勝 にも指定されています。
そんな川平湾ですが、遊泳は禁止。潮の流れが強いため、泳ぐのは危険なのです。そのため、高台から川平湾が見渡せる「川平公園」や「グラスボート」(船の底がガラスになっていて海中が見える)目当ての観光客がたくさん訪れます。
また、遊泳は禁止ですが、スキューバやシュノーケリングといったアクティビティはできるので、観光客も多く、石垣島市街ほどではないですが、宿泊施設はたくさんあります。
宿泊施設はほとんどが「B&B」
ただ、ほとんどの宿が「B&B」、付いても朝食のみの民宿なのです。なぜ夕食がついていないのか?!これは筆者の勝手な独断と偏見ですが、川平湾近くには 美味しい居酒屋がいっぱいあるから ではないでしょうか?!
川平湾近くの民宿に泊まれば、徒歩範囲でいろんなお店があり、夕食に困ることはほぼ無いと思います。逆に、どこに行こうか迷ってしまうかも?!
そんな方のために、今回は、特に魚介類が美味しいく、かつ家族で行っても安心な、おすすめな居酒屋さんを厳選して2店、ご紹介いたします。
魚が美味しい!【味屋 じんべい】
川平公園から徒歩1分ほどの【味屋 じんべい】の佇まいは、地元に馴染んでいるような、年季の入った雰囲気。
平日のみですが、ランチも営業しており、「刺身定食」や「にぎり寿司定食」など、色んな定食がいただけます。
肩肘張らない地元らしい空間
店内は2009年ごろにオープンされてからの年季がある雰囲気で、たくさんの泡盛キープボトルを見ると地元の常連さんが多いことが伺えます。店内に子供のお習字が飾ってあるのもなかなか面白いです。
カウンターの他に、テーブル席、小上がりやテーブル席も。大勢の家族連れで連日賑わっています。
また、店主さんの海釣り写真がずらり。たくさんのルアーも店内に飾ってあります。実際に店主さんがご自分で釣った魚も提供してくれるんだそう。
子供向けのおもちゃもあります!
小さなお子様連れも安心!小上がりにあるテレビ台の下には、小さなお子様好みのおもちゃがいっぱい!音が出るものは電池が抜いてありますが、これで遊ばせておけば、親も安心して食べ飲みできるので、とってもありがた〜いです。
【じんべい】の美味しい魚介
店内にネタケースがあったり、店主さんの海釣り写真が飾ってある通り、「じんべい」は魚介が美味しい!
石垣島ならではの魚が楽しめる 地魚盛り合わせ(1,600円)は、ぜひ食べてみてください。この日は メカジキ、ミーバイ2種類、アカマチ、クルキンマチ 。…と言っても、沖縄の言葉で魚の名前を書くと「???」になりますね(笑)。
「ミーバイ」 と一言で言っても色んな種類があるそうで、わかりやすく言えば「ハタの仲間」。沖縄ならではのとてもカラフルなハタです。「アカマチ」は沖縄では高級魚の1つで「ハマダイ」のこと。そして「クルキンマチ」は「ヒメダイ」です。
どれも白身魚ですが、味や歯ごたえはそれぞれに異なり、とても美味しい!また、中央にたっぷり添えられた 海ぶどう も沖縄ならではですね。これで 1,500円とはびっくりです。
沖縄ならではの食材を使った料理もいっぱい
メニューを見ると、沖縄、石垣島ならではの食材を使った料理がたくさんあります。
「じんべい」さん名物の1つが 海ぶどう 。こんなにこんもり入って 430円! お土産屋さんで売っているのは、ちょっとしか入っていないのに500円くらいしますが、やはり地元力は違います。一緒に出してくれる「つけだれ」が、また美味しい。
その他にも、寿司、煮物、焼き物、チャンプルー、泡盛のアテなど様々ですが、子供が好きそうな揚げ物もいっぱい。写真は、地タコ唐揚げ(760円)、小エビのつまみ揚げ(480円)、鳥唐揚げ(480円)です。
夜でも定食はもちろんいただけます。石垣産 車海老天丼 は、5尾も盛られたこのボリュームで1,500円!
沖縄県は車海老の養殖が盛んで 生産量日本一ですが、特に 石垣島は車海老の飼育環境が良い んだそう。でも水揚げされたらすぐに東京などの各都市に出荷されてしまうので、何気に地元で見かけるのは少ないのです。「じんべい」さんでは、塩焼きや刺身もメニューにあるので、試してみてはいかがでしょう?!
沖縄スタイルで地酒の泡盛【於茂登】
上記のような美味しい魚介類を目の前にしたら、地酒の泡盛を飲まずにはいられません! 「じんべい」さんに来たら、ぜひ地酒の【於茂登(おもと)】を飲んでみてください。
【於茂登】という銘柄は、冒頭に軽くご紹介した、川平にある石垣島で一番高い山【於茂登岳(おもとだけ)】から来ています。蔵元の 高嶺酒造所 は、「じんべい」から徒歩5分くらいのとても近いところにあるので、まさに “地酒”。
またロックを頼んでも、ちゃんと「お水」も添えて出してくれます。これぞまさに 地元に根付いているお店。
というのも、このお水はチェイサーではなく、泡盛を割る用。沖縄では水割りが主流なので、たとえロック(氷)を入れても、お水でも割るんです。
県外からの観光客の多いお店では、お水は出さずロックだけ出てくるので、このようなお店に出会えると「地元に愛されているお店なんだなぁ」と思います。