地元、石垣島の食材をふんだんに使った、美味しい島料理が味わえる居酒屋さん【あだん亭】。家庭的な雰囲気があり、ゆったりくつろげるから、観光客はもちろん地元の人にも人気!予約必須です。
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家庭的で地元感たっぷりの【あだん亭】とは?
石垣島に来たら、やっぱり 八重山諸島 ならではの食材を使った 島料理 を食べたいですよね。もちろん、石垣島には島料理が楽しめる様々なタイプのお店がありますが、「地元ならではを感じられる居酒屋が好き」「お手頃価格で島料理を食べたい」「子連れでも安心できるお店がいい」と言う方にオススメなのが、今回ご紹介する【あだん亭】です。
「アダン(阿檀)」とは、沖縄のような亜熱帯や熱帯の地域に生息する小高い木。マングローブのような植物群落に生息していることが多いようです。
ツンツンした葉は、昔から沖縄では「ござ」や「座布団」、「草履」などの素材に使われています。麦わら帽子ならぬ「アダン葉帽子」も、おみやげ屋さんなどで見かけるのではないでしょうか。
また、パイナップルのような果実も特徴的。香りもいいので「美味しそう〜」と思うかもしれませんが、大きくなってしまったものは、ほとんど繊維質、まずくて食べられません。
でも!柔らかい新芽は食べられるそうで、そんな料理を【あだん亭】で食べることができます。
【あだん亭】入口の両脇に、実際にアダンの木が生えているので、ぜひ見てみてくださいね。
石垣島産の「木材」がふんだんに使われている店内
お店のエントランスからも伝わるように、店内も “あたたかな地元の居酒屋” という雰囲気。それは、大将が自ら集めたという “島木材” をはじめ、店内のほとんどのインテリアに木材が豊富に使われているから。木の温もりを感じられます。
また、入口は小さいですが、店内は奥に広く、テーブル席だけではなく小上がりもあります。小上がりの席はゆったりと空間をとっており、隣のお客様との間にも木材の間仕切りがあるので、小さなお子様連れの家族でも、隣のお客様を気にせず楽しめると思います。
有名なお店でも「地元感」ある雰囲気がいい!
有名人のサイン色紙が多く飾られていたり、 アートホテル石垣島 のすぐ近くということもあり、観光客がとても多く訪れているお店です。
でも、“観光客の皆さまいらっしゃいませー!” という下手に出ている感じではなく、地元感があるのがとても居心地が良いのです。
キープボトルが並ぶ、肩肘張らないような年季の入った店内もそうなのですが、一番その雰囲気を出しているのは、お店で働いている地元の “おばちゃん” たちなのかなと思います。“おねえさん” と言った方が良いでしょうか?(笑)
お店で働いている皆さんは、観光客であろうが地元客であろうが対応は変わりません。下手にへりくだってもいません。チャキチャキと対応してくださいます。でも、石垣島に対する愛情を感じます。
だから、食べたものを「美味しいー!」といえば喜んでくださるし、泡盛もいっぱい飲むと喜んでくれます。そんな、年季の入った “おねえさん” たちとの会話も是非楽しんでいただければと思います。
【あだん亭】の美味しい料理たち
メニューを見ると、泡盛のアテになるちょびちょび盛りのおつまみや、野菜、お魚、石垣牛など様々!地元の人にとっては馴染みの料理かもしれません…でも、石垣島に旅行に来た人にとっては魅力的なものばかりです。
ご参考までに、筆者が頼んだものを一部ご紹介します。
やはり、沖縄においては魚は外せません!マース煮や唐揚げなど、魚の調理方法は豊富ですが、素材直球を味わうには、刺し盛り が一番!写真は 1〜3人前の刺し盛りで2,000円。この日は、マグロ、カジキ、コブシメ(コウイカ)、イブラチャー、はらご (マグロのハラミ)でした。
海ぶどう(650円) は泡盛のアテに最高!もちろんお酒が飲めない方にとっても、沖縄に来たならば食べておきたい食材ですね。石垣島では海ぶどうと一緒に、よく玉ねぎスライスがついてきます。そして【あだん亭】のタレは、これまた少し独特。よくあるのは三杯酢ですが、ごま油のような風味のある油も混ざっており濃厚です。
海ぶどう自体に少し塩気があるのですが、玉ねぎと一緒にこのタレにチョンチョンと付けて食べると、とーーーっても旨いです。
海の幸だけではなく、石垣牛も気になるところですよね。このお店で大人気のメニューは 石垣牛寿司(2,400円) らしいのですが、筆者は 石垣牛スタミナソテー(2,000円) を注文。これがまた絶妙な火の通り具合、しかもニンニクの香りが食欲をそそり、スパイスが絡まった味付けがものすっごく旨い!野菜たっぷりなのも嬉しいです。
こちらは、あまり聞き馴染みのない あちこーこー焼き(700円) 。「あちこーこー」という言葉は、八重山諸島では「熱い」という意味なんだそう。
見た目は、チヂミ?お好み焼き?のような感じです。でも、さすが石垣島、生地自体がなんとも言えない独特な味付けなのです。上にかかっているマヨネーズとお好み焼きソースのようなタレがかかっていても「んん!なんか違う!」とわかるはず。
小さなお子様にとっては、慣れていない沖縄の食材かもしれませんが、島タコの唐揚げ、島鶏の唐揚げ、ポテトフライなど、幼い子が好きなメニューも豊富にありますのでご安心くださいネ。