『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』など、数多くの名作アニメーション映画を手掛ける「スタジオジブリ」。東京・三鷹には、ジブリの世界を見て・触れて・体験できる美術館があります。そこには、新しい発見がいっぱいです。
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不思議の世界で迷子になろうよ、いっしょに。
井之頭公園の森の中、ひっそりとたたずむ不思議な建物が「三鷹の森ジブリ美術館」です。スタジオジブリの宮崎駿監督が館主を務めています。
宮崎駿館主がデザインした建物は、まるで迷路のような空間。順路はなく、訪れた人が迷子になった気分で見て回れるという一風変わった美術館です。
美術館までの行き方
ジブリ美術館までは、JR三鷹駅から歩くかコミュニティバスで行くことができます。徒歩ではゆっくりと歩いて15分ほど、バスでは5分ほどで到着します。
コミュニティバスは、JR三鷹駅の南口から2路線出ており、スタジオジブリがデザインした黄色いバスも走っています。その見た目に気分も高まりそう。
時間に余裕のある方は、あえて歩いて行くのもおすすめ。美術館までの道のりは「風の散歩道」という名前が付けられており、ところどころに配置された看板が美術館までの距離を示してくれます。
街路樹が続く閑静な道を歩いていると、頭の中には思わず『となりのトトロ』でおなじみの曲『さんぽ』が流れるかもしれませんね。
美術館に到着すると、そこには…
美術館に無事到着し門をくぐると、大きなトトロが受付でお出迎え。
でもここは「ニセ」の受付。本当の受付は、看板で示されています。
ふと森の奥に目をやると、なにやら建物が見えます。トトロに見守られながら、奥へと進みましょう。
進んだ先には、なにやら不思議な建物が。こちらが、ジブリ美術館です。係りの人が案内をしてくれるので、チケットを見せてください。
ジブリ美術館は入場時間が10時・12時・14時・16時の1日4回に分けられています。時間になるまで、来た人から列を作って待ち、時間になったら順番に入場していきます。
さあ、ジブリの世界に迷い込もう
いよいよ美術館の中へ。入り口のドアをくぐるとき、ふと顔を上げるとトトロ柄のステンドグラスを発見。美術館の中にもジブリ作品のステンドグラスがいくつかあるので、ぜひ探してみてくださいね。
受付では、映像展示室「土星座」のチケットがもらえます。なんとここでは、ジブリ美術館でしか見ることのできない、貴重なジブリのオリジナル短編アニメーションなどが上映されているのです!
筆者が訪れたときは、『となりのトトロ』の続編『めいとこねこバス』を観ることができました。訪れる期間によって作品は変わるので、何度訪れても飽きなさそうです。
美術館の中もお見せしたいところですが、「空間は自分の目で見て、体で感じ、思い出は心の中に大切にしまって持ち帰ってほしい」という宮崎駿館主の思いから、中庭や屋上庭園以外の館内は「撮影禁止」となっています。ですので、館内施設をざっとご紹介。
常設展示室「映画の生まれる場所(ところ)」
映画が生まれるまでの工程や様子を、展示や原画でわかりやすく表現。5つの小部屋で構成されているので、一つひとつじっくりと見てみてください。
図書閲覧室「トライホークス」
宮崎駿館主とジブリ美術館おすすめの絵本・児童書が置いてあり、自由に読むことができます。
ふわふわ ボヨーン ネコバス
『となりのトトロ』に登場する「ネコバス」が目の前に!小学生以下のお子さま限定で、中に入ったり上に乗ったりして遊ぶことができます。そばを通ると、子どもたちの楽しそうな声が聞こえてきましたよ。
屋上のロボット兵
自然豊かな屋上庭園には『天空の城ラピュタ』に登場した「ロボット兵」が、訪れた人をやさしく見守っています。記念撮影にもぴったりです。
また、ジブリ美術館には常設展示の他に、時期によって内容が変わる企画展示も行っています。企画展示の情報はこちらからご覧ください。美術館の中が気になる方は、ぜひ自分の目で見に行ってくださいね。
展示以外の魅力もいっぱい!
館内から外に続くドアを開けると、色とりどりの花が飾られた中庭が。中央には趣のある赤色のガゼボがあります。
ガゼボの中には、丸っこくてかわいらしい手こぎポンプ式の井戸が置いてあります。こちらの井戸は、ポンプを漕ぐと、本物の水をくむことができます。
中庭の奥にある薪割小屋の前は、まるで西洋のような景色が広がります。ぎっしりと薪が積み上げられた薪は、冬になると実際にカフェの薪ストーブで使われるそうです。
お食事をするなら「カフェ 麦わらぼうし」
階段を上がると、黄色い建物が見えてきます。ここはジブリ美術館で唯一お食事を楽しめる「カフェ 麦わらぼうし」。入り口には、黒板に本日のおすすめメニューが手書きで書いてあります。営業時間は11時から、ラストオーダーは18時です。
「くいしんぼうのカツサンド」「ふぞろいイチゴのショートケーキ」など、有機農園の新鮮な素材を使い、素朴ながら心がこもった料理を味わうことができます。メニューが気になる方はこちらからどうぞ。
また、ホットドッグやフライドポテト、ジュースやソフトクリームなど、一部のメニューはテイクアウトをすることもできます。晴れた日に外のデッキで食べるのは気持ちがいいですよ。
写真は「森のソフトクリーム(400円)」。ミルク・お楽しみの味・ミックス(ミルク&お楽しみの味)の3種類。「お楽しみの味」は、フルーツベース・抹茶・チョコなど、時期により変わるそうです。
- カフェ 麦わらぼうし
- 吉祥寺・中野・荻窪 / カフェ・喫茶店 / ソフトクリーム
- 住所:東京都三鷹市下連雀1丁目1−83地図で見る
- Web:http://www.ghibli-museum.jp/cafe/
お土産で思い出に浸ろう
館内にはお土産ショップ「マンマユート」もあり、ジブリ美術館だけのオリジナルグッズが豊富に並べられています。写真は、美術館入口にあったトトロの受付のペーパークラフトを買ってみました。
- マンマユート
- 吉祥寺・中野・荻窪 / おみやげ屋
- 住所:東京都三鷹市下連雀1丁目1−83地図で見る
- Web:http://www.ghibli-museum.jp/shop/
チケット(入場引換券)の買い方
ジブリ美術館のチケットは、日時指定の予約制となっています。毎月10日、インターネットのチケットサービス「ローソンチケット」のみで、午前10時から翌1ヵ月分を販売しています。
チケット料金は大人・大学生1,000円、高校・中学生は700円、小学生は400円、幼児(4歳以上)は100円、4歳未満は無料。
ジブリ美術館は、とても人気があるため、チケットの即完売は当たり前。チケットを手に入れたいなら、少し大変ですが10日の10時ぴったりに買う勢いで頑張りましょう!購入したチケットは、全国のローソンで受け取りが可能です。チケットを無事手に入れたら、翌月まで楽しみに待ちましょう。ぜひあなたも、ジブリの世界に迷い込んでみてください。
- 三鷹の森ジブリ美術館
- 吉祥寺・中野・荻窪 / 美術館 / キャラクターミュージアム
- 住所:東京都三鷹市下連雀1丁目1−83地図で見る
- 電話:0570-055-777
- Web:http://www.ghibli-museum.jp/