世界遺産に登録されている「仁和寺」の宿坊についてご紹介します。京都Love女子の友人に誘われて泊まった筆者の実体験をもとに細かくお伝えいたします。宿坊に興味がある方は必見です!
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宿坊とは?
宿坊は、お寺や神社にある参拝者の為の宿泊施設を指します。もともとはお坊さんだけが泊まることができたり、参拝者が心身を清めるための場所でした。ただ最近では、宿坊も変わってきており、観光客の宿泊も受け入れる場所が増えてきています。また、宿坊の設備やサービスも充実していたりします。
世界遺産「仁和寺」のご紹介
仁和寺(にんなんじ)は、仁和4年(888年)に創建された、歴史の非常に古いお寺です。その当時の元号をとって、「仁和寺」となっております。『徒然草』や『方丈記』にも登場する格式高い寺院で、世界遺産にも登録されています。また、トリップアドバイザーのスポットページでは、京都市の観光名所1,475件中20位と人気の観光地でもあります(2019年5月時点)。
そして、仁和寺はパワースポットの宝庫でもあります。詳細は、「【京都・仁和寺】京都の神社9社が集結するお寺!7つのパワースポット巡り」の記事に書いております。
宿坊施設紹介「御室会館」
宿坊となる施設は、仁和寺の境内の中にある「御室会館」というところです。ここは、宿坊施設以外に、お食事、宴会、展示会、合宿、研修、会議といった多岐にわたる目的で利用がすることができます。
ロビー
こちらがロビーです。写真の右部分が受付場所になります。左部分に靴箱があり、靴を脱いで靴箱に入れ、館内はスリッパで過ごすスタイルです。ロビーは意外に普通の宿さながら、ソファや大きなテレビ、旅行雑誌が置かれ、お土産の販売も行われています。日中は、テレビで仁和寺の様子が放送されていました。
お部屋&備品
仁和寺の宿坊の部屋の数は、全部で12部屋。研修で全国各地から来るお坊さんが寝泊りするのに使っているそうです。筆者が宿泊したのは4.5畳の部屋でしたが、2名でぴったりサイズの広さでした。研修で来る際の泊まる部屋というだけあり、かなりシンプルです。
部屋の設備&備品
テレビ、電話、お茶セット、冷蔵庫、セーフティボックス、エアコン、石鹸(固形)、ハミガキセット、タオル、浴衣、スリッパ、ドライヤー(無料貸出)
和室12室の内訳
- 4.5畳…1部屋
- 8畳…4部屋
- 14畳…5部屋
- 16畳…1部屋
- 18畳…1部屋
お風呂
お風呂は男女別で、大浴場or小浴場になっています。女性の大浴場は広々しており、洗い場も10名程洗えるくらいシャワーが設置されていたと思います。ただ、サウナや露天風呂等はございません。いたって普通の、昔ながらの大浴場です。
16:30〜23:00 ※朝風呂はありません。
洗面所、トイレ
部屋にバストイレはついていない為、お風呂や洗面所、トイレは他の宿泊者と共同利用となります。トイレは広々としており、嬉しいウォシュレット付きです。洗面所もちゃんと別のスペースに設けられています。
食事処
大宴会場ができるほどの畳の大広間に、各グループごとにテーブルが設置されています。
夕食
宿坊の夕食、皆さんはどういう料理をイメージされますでしょうか。質素で、味気ない、シンプルなお料理…と想像される方もいらっしゃると思います。筆者自身、期待していなかったのですが、これが見て驚きでした。料理だけ切り取って話をすると、旅館と同じレベルです。
四季折々の食材をいかした、京懐石料理となっています。見た目、ボリューム、味付けは大満足、そして京都らしく豆腐や湯葉もちゃんとあります。美味しく楽しい夕ご飯を頂けます。
朝食
朝は、入り口で数種類あるふりかけ、海苔、納豆などを自由に取って席につきます。朝食も旅館と同じような内容ですが、湯豆腐を中心とした精進料理です。朝のお勤め後に、朝食を頂きます。