京都・嵐山の人気のお寺の一つ「天龍寺」は、京都の禅寺を代表する大変格式の高いお寺です。特別名勝に指定された「曹源池庭園(そうげんちていえん)」が有名で、1994年に世界遺産に認定されました。今回は紅葉をはじめとした、天龍寺のさまざまな見どころをご紹介します。
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天龍寺とは?
天龍寺は、京都嵐山にある禅寺で、「京都五山」のひとつ。とても格式の高いお寺です。1994年に「古都京都の文化財」の1つとして、世界遺産に認定されました。境内の中でも、日本最初の史跡・特別名勝に指定された「曹源池庭園(そうげんちていえん)」が有名で、日本内外から多くの人が参拝に訪れています。
見どころ① 庫裏の達磨図
- 写真:SF_logbook庫裏
- 出典:www.instagram.com天龍寺の達磨図
天龍寺の正門すぐにある「庫裏」を入ると、インパクトのある達磨図が出迎えてくれます。この達磨図は、天龍寺のシンボルの一つ。インドから中国に渡って禅宗を伝えた、達磨大師がモチーフとなっています。
見どころ② 「曹源池庭園(そうげんちていえん)」
天龍寺の代名詞ともいえる、こちらの曹源池庭園。室町時代に天龍寺の初代住職、夢窓疎石(むそうそせき)によってつくられました。日本初の史跡・名勝天然記念物となっており、世界遺産にも認定されています。
お庭の中央に位置するのが、 曹源池です。名前の由来は、夢窓疎石が池の整備時に「曹源一滴」と記された石を見つけたことから名付けられました。「曹源一滴」とは、「水のその一滴が大河となるように何事においても物を粗末に扱わない」という禅の教えです。
以下では、お庭がさらに美しく見える、おすすめの絶景ポイントをご紹介します。
(1) 大方丈の縁側から
天龍寺で一番大きな建物「大方丈」。その縁側に座って庭園を眺めるのが、鉄板の楽しみ方です。
(2) 大方丈のお部屋から
写真映えを狙うなら、大方丈のお部屋の障子越しに庭園を見るのがおすすめ。紅葉している時期は特に美しく、まるで絵画のような写真を撮ることができます。
(3) 庭園を巡りながら
庭園は、池泉回遊式庭園となっています。池泉回遊式庭園とは、日本庭園のスタイルの名称で、池とその周囲を巡る園路を中心に作庭されています。実際に歩いて巡りながら、間近でその風景や紅葉を楽しむことができます。
見どころ③ 雲龍図
天龍寺の名前1字にも入っている「龍」。訪れたら見ておきたい、龍に関するスポットを2つご紹介します。
(1) 法堂天井の龍
天龍寺のアイコンの一つが、法堂の天井に描かれた雲龍図です。
1997年に天龍寺開山夢窓国師650年遠諱記念事業として、日本画家の加山又造画伯によって描かれました。直径9mにわたって描かれた龍の図は、インパクト満点です。どの角度から見てもこちらを向いているように見えることから、「八方にらみの龍」とも呼ばれています。法堂の中にあるので、別料金となりますが一見する価値ありです。
(2) 大方丈の襖の雲龍図
大方丈の中、大広間の襖にも巨大な龍の図が描かれています。縦165cm、横10mに描かれ、こちらも迫力があります。
見どころ④ 四季折々の境内
嵐山、亀山を背景に造られた庭園は、四季折々自然の彩りを感じるができます。紅葉の素晴らしさはもちろんですが、どのシーズンに行ってもそれぞれの魅力があり、参拝客を魅了します。
春の天龍寺
枝垂れ桜をはじめ、たくさんの花が咲いて鮮やかです。
夏の天龍寺
青紅葉や青々とした木々と青空のコントラストが美しいです。
秋の天龍寺
紅葉で彩られた境内。池に落ちた紅葉でさえも絵になります。
境内の木々が色づき、大変魅力的な風景が広がります。
- 写真:SF_logbook
- 出典:www.instagram.com
冬の天龍寺
雪化粧した庭園。荘厳さがあり優美です。
アクセスと参拝詳細
●庭園●
・参拝時間: 8:30~17:00 (受付終了16:50)
・参拝料金: 大人500円、小・中学生300円、未就学児無料
●諸堂(大方丈・書院・多宝殿)●
・参拝時間: 8:30分~16:45 (受付終了16時30分)
・参拝料金: 300円
●法堂「雲龍図」特別公開●
・参拝時間: 9:00~16:30※土日祝日のみ(春夏秋の特別参拝期間は毎日公開)
・参拝料金: 500円
- 天龍寺
- 嵐山・嵯峨野・太秦・桂 / 寺 / 観光名所 / 紅葉 / 世界遺産 / 庭園の名所 / ツーリング
- 住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68地図で見る
- 電話:075-881-1235
- Web:http://www.tenryuji.com/
この記事を書いたトラベルライターから一言
今回は、京都嵐山の世界遺産、天龍寺の見どころをご紹介しました。嵐山の自然と庭園の融合がとても美しいお寺です。特に紅葉シーズンは、色鮮やかで一見する価値ありです。京都をご訪問の際は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。(SF_logbook)