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【アルテス・ハッカーハウス】レバーのソーセージが旨い!
最後にご紹介するビアホールは、パウラナーよりも古く1417年からミュンヘンで醸造を始めた老舗【Hacker-Pschorr ハッカー・プショール】 、その直営店は【Altes Hackerhaus アルテス・ハッカーハウス】です。
入口は小さいのですが中に入ると広〜い!店内は奥に広がっていて、あちこちにハッカー・プショールの伝統を物語る装飾品があります。年代物のビアカップも必見!また、店員さんは伝統的な衣装を着ていて、それがまたお店の雰囲気を盛り上げています。
ハッカー・プショールの特徴は、昔ながらの造りを今でも行なっていること。フィルターにかけないので味に深みがあるんです。
中でも Weisse(ヴァイス)がイチオシ!小麦が原材料の半分以上使われたいわゆる「白ビール」で、地方によっては Weizen(ヴァイツェン) とも言います。しかもただヴァイスを出しているだけではなくいろんなヴァイスがあるんです。
- Hefe Weisse(Hefe=酵母、酵母入りの濁った白ビール)
- Leichte Weisse(Leichte=Light、アルコール度数が低くビジネスランチでよく飲まれる)
- Dunkel Weisse(Dunkel=暗い、ローストした麦芽を使ったダークな色)
- Stern Weisse( Stern=星、琥珀色の小麦を使ったビールで「バイエルンの星」という想いが込められているそう)
他にもたくさんの種類がありますが、500mlで€5(約650円)前後です。
滅多に見られない「レバーソーセージ」!
ハッカーハウスにもたくさんの郷土料理がありますが、中でも筆者オススメなのは、ほかのビアホールではなかなか見つけられなかった【Leberwürst レバーブルスト】!!その名の通り、レバーのソーセージ €7.9(約1,050円)です。
プラスティックのような食べられない素材で円形に成形されていて、よくあるソーセージのように固まっていません。例えていうなら “レバーペースト”、お皿に添えてある野菜やパンに塗ったりして食べても美味しいです。
なお、メニューには「würst(ソーセージ)」枠にはなく、「Zünftige Brotzeiten(冷菜)」枠にあります。
- アルテス・ハッカーハウス
- ドイツ / 洋食・西洋料理
- 住所:Sendlinger Str. 14, 80331 München, ドイツ地図で見る
- Web:http://www.hackerhaus.de
ドイツでの “ビールの頼み方” は日本とは違う!
日本の飲食店でビールを飲む時、どんな風に頼みますか?「とりあえず生2つ〜!」「俺はモルツ」「私はヱビスをSサイズで」…要するに、サイズとメーカーを選ぶだけで良いですよね。でもドイツでは違います。
まずは好きな醸造タイプを選びましょう
ドイツビールはとにかく“醸造の種類”がたくさん!
…とはいっても日本ではピンとこないのは当たり前かもしれません。というのも、日本のビールのほぼ全てが「ラガー」だからです。(「黒ビール」くらいはありますが)
ドイツビールではラガー1つ取っても色々種類がありますし、もちろんそれ以外もいっぱい!「どんなものを頼んだら良いかわからない〜」という方のために、ミュンヘンで飲める美味しいビールの種類を “大雑把” にご紹介いたします。
日本のビールに近い喉越しを求める!
日本のビールといえば下面発酵の「ラガー」。その「ラガー」に属する一部はこちらです。
- ピルスナー(Pils):チェコが発祥のビール。一番日本のビールに近い味です。
- ヘレス(Helles):ミュンヘンで「とりあえずビール」と頼むと、おそらくヘレスが出されます。
後味すっきりなミュンヘンならではの濃色ビール
ラガーの造り方と同じ下面発酵、かつ色の濃いミュンヘンならではのビールもあります。
- メルツェン(Märzen):赤みがかった琥珀色。「メルツェン」とは「3月」という意味で、この時期特有のビールです。
- デュンケル(Dunkel):色はブラウンでモルト(麦芽)のフレーバがいい感じ。
- シュヴァルツ(Schwarz):ローストしたモルトの香ばしい苦味にラガーらしいすっきりした後味。
小麦で爽やか!白ビール
原材料の半分以上に小麦を使い「上面発酵」にて作られる白ビール。ビール純粋令では「大麦・ホップ・水」だけでしたが、次第に小麦と酵母も使われて良いようになった結果、生まれたビールです。
- ヴァイス・ヴァイツェン(Weisse・Weizen):一般的な白ビール。
- ヘーフェヴァイス・ヘーフェヴァイツェン(Hefeweisse・Hefeweizen):酵母入りの濁った白ビール。
最後に
“大雑把” と書いた通り、ビールの種類はここには紹介しきれないほどたくさんの造り方があり、また細かい造り方やネーミングは醸造場によっても変わります。もし見慣れない名前のビールがあったら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。皆様がミュンヘンで美味しく楽しく飲めるのを願って「Prost プロ〜スト〜!!」乾杯!!