京都で世界の名画を鑑賞してみませんか。ここ、陶板名画の庭には、モネの「睡蓮」、ミケランジェロの「最後の審判」などが、ほぼ原寸大の陶器の板に描かれています。雨や風にも耐えられる陶板なので、展示は全て屋外にあります。美術館の静粛な雰囲気もいいですが、屋外の解放的な雰囲気の中で作品を鑑賞すると、いつもと違う表情が見つかるかもしれません。
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陶板画とは
陶板画は、陶器の板に図柄を描き、焼き付けたもののことを指します。色の経年劣化が少ないので、屋外に展示したり、直接手で作品に触れることができるのが特徴です。
陶板名画の庭
ここ、陶板名画の庭は、世界初の屋外で絵画を鑑賞できる場所です。建物のデザインは、建築家の安藤忠雄氏が手がけたもの。コンクリートを基調とした、シンプルかつスタイリッシュな空間が絵画を引き立てています。
緩やかなスロープで地下二階まで下り、真近で作品を鑑賞できるつくりとなっています。また京都府立の施設なので、入場料は大人100円、中学生以下は無料という嬉しい料金設定です!
鑑賞できる作品
最後の審判
まず圧巻なのがこちら、ミケランジェロの「最後の審判」。本物の「最後の審判」はバチカン宮殿内にあるシスティーナ礼拝堂の天井画であるため、真上を見上げての鑑賞となります。
本物は長い間見ていると首の痛みとの戦いですが、ここ陶板名画の庭では、正面からじっくり鑑賞することができます。大きさもほぼ原寸大なので、縦約140m、横約130mと大迫力です。
睡蓮・朝
印象派の巨匠で「光の画家」と呼ばれているモネ。自然の光を明るく大胆に描いた作品で有名です。ここでは、モネの代表作である連作画「睡蓮」のうち、「睡蓮・朝」が展示されています。
こちらの作品は、人工池の底に設置されています。水面の上から鑑賞すると、本当に水の中に睡蓮の花が咲いているよう。陽の光が水面に差し込むとキラキラ反射して、素敵な演出になります。水に濡れても大丈夫という、陶板のメリットを生かした斬新な展示方法です。
鳥獣人物戯画
「鳥獣人物戯画」は京都の高山寺が所有する代表的な宝物の1つです。作者は鳥羽僧正(とばそうじょう)とう高名な僧が書いたという説が有力ですが、確証はなく、作者未詳となっています。
日本最古の漫画と言われているこの作品は、実物の2倍に拡大して展示されています。本物より見やすいとの声も聞こえてきました。独特な筆のタッチも、陶板上でも再現されています。
その他名作の数々
上記で紹介した以外にも、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」、ゴッホの「糸杉と星の道」などが展示されています。
おわりに
陶板名画の庭では、絵画の前にベンチが置かれているところもあるので、観光の途中に立ち寄るオシャレな休憩場所としても利用できます。屋外ということもあり、色彩がとても鮮やかに目に映ります。陽の当たり方によって、作品の見え方にも微妙に変化があるように感じられるのもおもしろいです。開放的な雰囲気の中、心ゆくまで作品を満喫してください。
陶板名画の庭・基本情報
料金
一般100円、中学生以下無料
住所
〒606-0823 京都市左京区下鴨半木町 (京都府立植物園北山門出口東隣)
連絡先
TEL:075-724-2188
FAX:075-724-2189
京都駅からのアクセス
市営地下鉄烏丸線「国際会館行」に乗り、「北山」駅で下車。「北山」駅3番出口から東に歩いて徒歩約1分(地下鉄出口を出ると案内看板が見えるので、その看板を目印に進んでください)
- 陶板名画の庭
- 下鴨・北白川・平安神宮 / 穴場観光スポット / 美術館
- 住所:京都市左京区下鴨半木町 陶板名画の庭 (京都府立植物園北山門出口東隣)地図で見る
- 電話:075-724-2188
- Web:http://kyoto-toban-hp.or.jp/