モンゴル
モンゴル観光
見渡す限りに広がる草原での乗馬や遊牧民との触れ合い

初めてのモンゴル!旅行前に知っておきたい知識まとめ【基本情報・文化・観光】

取材・写真・文:

神奈川在住
訪問エリア:19ヶ国

2021年10月27日更新

825view

お気に入り

写真:まきまき

大草原が広がるモンゴルは、日本から比較的近い場所にありながら、どんな場所なのか知らない方も多いかもしれません。今回はそんなモンゴルについての情報をまとめました。これから旅行を計画されている方は参考にしてください。

この記事の目次表示

モンゴルの基本情報

モンゴルってどこにある?

  • 写真:まきまき

モンゴルは東アジアに位置する国で、北はロシア、南は中国に隣接しています。成田空港から直行便が出ていて、フライト時間は約5時間半。乗り継ぎの場合は北京かソウルを経由します。ロシア・中国から陸路で入国も可能であり、その際は列車かバス、または乗り合いタクシーで移動します。

首都はウランバートル

  • 写真:まきまき夜のウランバートル
  • 写真:まきまきゲル地区の様子

モンゴルの首都はウランバートルで、人口の半数近くが集まる大都市です。都市化が進んで街の中心部にはビルが建ち並び、高層マンションも増えています。ですが一方で上下水道すら整備されていないゲル地区と呼ばれるエリアもあり、市民の約半数がそこで暮らしています。

ウランバートル
モンゴル / 町・ストリート
住所:Ulaanbaatar地図で見る

世界一人口密度の低い国

  • 写真:まきまき

国土面積は日本の約4倍(1,564,000km²)、人口は東京都の4分の1以下となる約330万人で、人口密度は1km²辺りに2人の割合です。これは世界一低いとされていて、ウランバートルは密集していますが、郊外へ行けば行くほど人が少なくなり、広大な大地と手付かずの自然が広がっています。

変化の激しいモンゴルの気候

  • 写真:まきまき夏の草原
  • 写真:まきまき冬の草原

地域によって差がありますが、空気が乾燥していて気温や天気が変わりやすいのが特徴です。観光シーズンは6月上旬から9月上旬頃で、7月は緑の草原が広がります。夏は日差しが強く暑いですが、土砂降りの雨が降ることも多いです。一方冬はマイナス40度近くにまで下がる極寒で、ウランバートルは世界一寒い首都といわれています。

モンゴルの言語と文字

  • 写真:まきまき

公用語はモンゴル語で、地域によっては民族独自の言語が使われています。文字は元々、縦書きのモンゴル文字が用いられていましたが、1940年代にロシア語のアルファベットであるキリル文字が採用され、現在はキリル文字とローマ字の両方が使われています。

英語はどれだけ通じる?

  • 写真:まきまき

英語はウランバートル中心部のホテルでは通じますが、それ以外はあまり期待できません。郊外ではほぼ通じないと思っていいでしょう。ただ近年では小学校から英語教育が取り入れられ、第二言語として習得する若者も増えたため、レストランやバーで通じることもあるかもしれません。

モンゴルの通貨と両替

  • 写真:まきまき

通貨はトゥグルグで、紙幣のみでコインはありません。現地の銀行では日本円の両替が可能であり、クレジットカードを使えばATMから現地通貨を得ることもできます。ただ日本にはトゥグルグを扱う銀行がないため、使い切らなかった通貨は必ず現地で両替してください。

モンゴルの水事情

  • 写真:まきまき

水道水は飲めせん。ホテルでは茶色い水が出ることもあるため、飲料水は必ずペットボトルを買うようにしてください。郊外では井戸水を沸かしたものを飲料水にしていて、ほとんどの場合は口にしても大丈夫ですが、ときどきお腹を壊すケースもあります。旅行の際は胃腸薬を用意した方がいいでしょう。

スリに注意!モンゴルの治安

  • 写真:まきまき

市場・駅・電車・バスなど、人の集まる場所ではスリが多いです。財布をリュックやポケットに入れたり、荷物から目を離すことはやめましょう。外国人狙いのぼったくり等もあるため、タクシーはホテルのフロントで呼んでもらい、買い物の際はお釣りをその場で数えた方がいいでしょう。それから現地ガイド無しでゲル地区に立ち入ることや、夜の外出は控えましょう。

モンゴルの文化と生活

古くから伝わる遊牧文化

  • 写真:まきまき

モンゴルの人々は元々遊牧民族であり、草原で牧畜を営みながら暮らしてきました。都市化が進み遊牧民の数は減少傾向にあるものの、現在もはるか昔から変わらない遊牧文化は続いています。これはモンゴル最大の特徴であり、最も興味深い部分といえるのではないでしょうか。

モンゴルの宗教

  • 写真:まきまきチベット仏教の仏具、マニ車
  • 写真:まきまき儀式を行うシャーマン

宗教は主にチベット仏教が信仰され、かつては仏教寺院が学問や社会の中心となって栄えました。その後、宗教弾圧によって多くの僧侶が迫害され、建物が破壊されるなど負の歴史もありましたが、人々の中から信仰心が消えることはなかったようです。そして仏教とは別にシャーマニズムも広く根付いていて、霊界と繋がる役目を果たすシャーマンが各地に存在しています。

民族衣装「デール」

  • 写真:まきまき
  • 写真:まきまき

モンゴルの民族衣装はデールと呼ばれ、紀元前に存在していた匈奴(きょうど)の国から伝わったといわれています。デザインは上下が一枚になっていて、立ち襟で袖が長く、ウエスト部分に絹でできた帯を巻きます。デールを着たときは帽子をかぶるのが通常であり、正式な場ではマナーとなっています。

人気の格闘技!モンゴル相撲

  • 写真:まきまき

モンゴルには「ブフ」と呼ばれる相撲に似た伝統競技があり、年に一度の大イベントであるナーダム祭では、各地から力士が集まり熱い戦いが行われます。背中と腕が覆われた胸の開いた衣装が特徴的で、土俵や時間制限はなく、肘・膝・頭・背中・尻のいずれかが地面についたら負けとなります。

肉中心のモンゴルの食べ物

  • 写真:まきまき皮で具を包み油で揚げたホーショール

メイン食材は、遊牧民が育てている5大家畜(羊・ヤギ・馬・ラクダ・牛)の肉や乳であり、最も多く食べられているのは羊肉(マトン)と牛肉です。代表料理は、小麦粉の皮で具を包んだボーズやホーショルなどで、乳製品は数十種類あるといわれています。

遊牧民の移動式住居「ゲル」

  • 写真:まきまき

遊牧民は季節ごとに引っ越しをするため、解体・組み立てが可能な「ゲル」と呼ばれる家に住んでいます。内部には生活に必要な家具が置かれ、中央には鉄製のストーブが設置されています。これは暖房器具としてだけでなく、上部に中華鍋を置いて調理器具としても使われます。ゲルには特別な設備はありませんが、厳しい気候の中で生きてくための様々な知恵と工夫が施されています。

次のページを読む

モンゴルの旅行予約はこちら


モンゴルのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

モンゴルのホテルを探す

モンゴルの航空券を探す

モンゴルの現地アクティビティを探す

モンゴルのWi-Fiレンタルを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


モンゴル(ウランバートル)の天気・気温・服装・旅行のベストシーズン!

モンゴル(ウランバートル)旅行の前に知っておきたい、この先の天気予報と月ごとの平均気温や降水量、気候の特徴、旅行の服装を徹底解説!いつ旅行するかお悩みの方向けに...


日本と異なるモンゴルのコンセント・プラグ・電圧を解説!変圧器は必要?

モンゴル旅行の前に知っておきたい、コンセント・プラグ・電圧について日本との違いを徹底解説!変換プラグや変圧器がどんな時に必要か、また持っていくと便利なおすすめ電...

モンゴルのちょっと面白い話!伝統・文化・習慣・神話

日本からわりと近くにありながら、あまり知られていないモンゴル。チンギスハーンやお相撲さんは有名ですが、そのほかにも興味深い要素がたくさん詰まっています。そんなモ...

モンゴル帝国の都!世界遺産カラコルム遺跡とオルホン渓谷

モンゴルには5つの世界遺産があり、そのうちのひとつがモンゴル帝国の都カラコルムです。広大な自然の中に数多くの遺跡が発見され、ウランバートルから最も訪れやすい世界...

知ると旅が面白い!モンゴルのシャーマニズム・シャーマンについて徹底解説

シャーマニズムはモンゴルを代表する宗教文化のひとつですが、これに関する観光名所はあまりないため、ツーリストが触れる機会は少ないかもしれません。ただ予想以上に人々...

この記事を書いたトラベルライター

トラベルフォトグラファー
カメラを片手に一人旅をしています。行ったことのある場所を再び訪れても、旅にはふたつとして同じ経験はなく、世界はミラクルの連続です。感動からハプニングまで、様々な出会いの中にたくさんの面白さがあり、出発してから帰るまですべての場所が目的地ですね。

それらを旅好きな仲間達と共有していけたらと思っています。みなさんの旅がHappyでありますように。
http://makimomo.com

スーツケースDIY修理!セルフでキャスターを交換する方法

スーツケースのキャスター部分を修理に出すと、1ヶ所数千円もかかるため買い替えた方が早いです。でも部品そのものは安価であるため、自力で直せたら助かりますね。今回は...


スーツケースのキャスターゴムの自力でかんたん修理方法

スーツケースのキャスターを保護する表面のゴム部分。ここが取れてしまったら大ピンチです。壊れる前に対処をしなければなりませんが、修理に出したり買いかえるのはちょっ...


日本三大パワースポット!長野県の分杭峠でゼロ磁場を体感しよう

長野県の分杭峠(ぶんぐいとうげ)は標高1,424mの静かな山の中に位置しています。そこはゼロ磁場と呼ばれる特殊な状態が生み出されていて、世界有数のパワースポット...

【神奈川】みさきまぐろきっぷでお得に!三浦半島日帰り旅行モデルコース

京急線の終点「三崎口」を降りると、都会の景色とは一変したのどかな世界が広がっています。マグロ料理を堪能したり潮風に吹かれたりと、リフレッシュするには最高の場所で...

【神奈川】箱根フリーパスで巡る日帰り定番モデルコース

日帰り旅行におすすめな神奈川県の箱根は、豊かな自然に囲まれた温泉地で、東京近郊からのアクセスも良く手軽に訪れることができます。そんな箱根をめぐる、定番の日帰り観...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります