ここ数年インスタ映えする絶景写真で話題となっている「瑠璃光院」。普段は非公開ですが春と秋の年二回特別公開しており、その絶景見たさに観光客が絶えません。秋の紅葉が有名ですが春の青もみじもおすすめで、日本情緒溢れた庭園の美しさに誰もが魅了されることでしょう。気になる瑠璃光院の見どころや御朱印、アクセスや混雑回避についてもご紹介します。
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「瑠璃光院」とは
比叡山の麓にある「瑠璃光院」は、岐阜市に本坊を置く「浄土真宗無量寿山光明寺」の支院で、本尊は阿弥陀如来です。もともと別荘として造営されたもので、1万2,000坪の敷地に数寄屋造りの建物と日本庭園を有します。
八瀬の自然に囲まれひっそり佇む「瑠璃光院」はしばらく非公開でしたが、ぜひ公開してほしいという声があがり、近年春と秋のみ一般公開されるようになりました。
苔むした参道
それでは中へ入りましょう。山門をくぐるとそこは別世界。苔の絨毯が美しい黄緑色の世界が広がります。
上を見上げればもみじが重なり、自然に囲まれた参道はとても気持ちが良いです。100種以上の紅葉が植えられているそうです。
十三重の石塔が目を引きます。書院に辿り着くまでの間に、静かな雰囲気に包まれ心が穏やかになる参道です。
書院二階へ
池にかかる石橋を渡ると書院があります。
書院を入ると、靴を脱ぎビニール袋へ入れてもらいます。靴はなくさないように自分で持っての拝観となります。目の前に階段があるので、まずは階段を上るよう誘導されます。
まずは上った先にある右手の窓から、八瀬の眺めを一望できます。京都市街とは全く違う、静かで雄大な景色です。
絶景の窓もみじ
そして左に目を向けると、話題の絶景スポットが目の前に。青もみじが窓の外一面に広がり、ため息がでる美しさです。
そして念願のこの絶景を写真に収めることができます。カメラ素人でも、一眼レフカメラを持っていなくても、こんな素敵な写真を撮ることができるんですよ。
なぜこのような写真が撮れるの?
混雑するのになぜ人が入らず、綺麗に反射した写真が撮れるのか疑問に思う人も多いはず。実は窓の手前に黒い大きな机が置かれており、引いて見るとこのようになっています。
机にカメラやスマホを置くと、もみじが綺麗に黒板に反射した写真を撮ることができます。そして二階の窓からだからこそ、もみじの葉がたくさんの景色を見ることができるんですね。
混雑時は机の周りは人で埋まってしまいますが、順番を待てば誰でもこの写真を撮ることができるので安心してください。
様々なアングルで写真を撮ろう
カメラを置く位置を変えれば、色々な写真を撮ることができます。どこから撮ってもベストショットで、幻想的な写真を撮ることができます。
机が置いてない場所は、窓際まで近づくことができます。
ここの窓際は隠れた写真スポットとなります。シルエットが綺麗に出るので、こんな写真を撮ることができますよ。
(筆者が訪れたのは10月下旬、午後の2時頃でした)
写経体験もできる
入り口で白い袋をもらえますが、その中にはパンフレット、写経セット(用紙、見本、ボールペン)が入っています。写経コーナーがありますので、せっかくなので写経してみましょう。
見本をなぞるだけなので初心者でも安心です。皆さん心を落ち着かせ、真剣に写経していました。
写経した用紙は、一階に奉納する場所があります。
書院一階「瑠璃の庭」
二階を堪能したら、一階に降ります。浄土の世界を表した「瑠璃の庭」が目の前に、美しい額縁庭園となっております。
二階でじっくり写真撮影する人が多いため、一階は比較的混雑が少ないです。太陽の光を浴びた苔の絨毯が瑠璃色に輝くことから、この名前が名づけられています。
ここでは1,000円でお抹茶を楽しめます。この特等席に座って、特別な時間を過ごすことができます。
縁起の良い「臥龍の庭」
廊下渡り書院の奥に進むと「臥龍の庭」が見える広間へ。天に駆け昇ろうとする龍を水の流れと石組で表した池泉庭園。
こちらではお茶のサービスがあります。ぜひゆっくり腰を下ろしてくつろいでみて下さい。このお庭は眺める人の心を開放し、昇運の兆しをもたらすと言われています。
茶庵「喜鶴亭」
最後の広間は三条実美公ゆかりの由緒ある茶室です。茶室からは裏庭が見えますが、窓枠から覗く景色がまた風情があります。
日本人がほっとする眺めです。
八瀬名物「かま風呂」
日本式蒸し風呂の原型である八瀬のかま風呂も見ることができますので、興味がある方は見学していって下さいね。
御朱印は?
書院一階の阿弥陀如来像を祀っている場所で御朱印を頂けます。御朱印は珍しいセルフサービス式となっており、書置きの紙に朱印を三ヶ所押し、日付も自分で書きます。ちょっと緊張しますが、自分で御朱印を作成できるのは滅多にできない経験かも。料金は「こころざし」となり、賽銭箱が置かれています。
混雑回避のために、出口までにもう一か所御朱印を頂ける場所があります。(混雑時のみの場合もあり)
瑠璃光院の特別拝観情報
・期間:毎年4月中旬~6月下旬
・期間:2019年10月1日(火)~12月10日(火)※期間中のお休みはなし
- 拝観料:一般2,000円 学生1,000円 (近隣にあるルイ・イカール美術館にも入場可能)
- 拝観時間:10:00~17:00
- 駐車場なし
一般的な拝観料に比べてぐっとお高いですが、それでも来てよかったと思える景色に出会えますよ。
詳細は八瀬瑠璃光院公式サイトをご確認ください。
- ルイ・イカール美術館
- 大原・鞍馬・貴船・八瀬 / 美術館
- 住所:京都市左京区上高野東山71-21地図で見る
- Web:http://icartmuseum.com/