2019年秋の朝ドラのロケ地にも選ばれた、滋賀県甲賀市信楽(しがらき)町。信楽と聞いて、思い浮かべるのは、おそらく「信楽焼」。しかし、信楽の魅力は、それだけではありません!今回は、その魅力をご紹介いたします!
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信楽焼だけではない、信楽の魅力
滋賀県甲賀市信楽町は、愛知県の「瀬戸焼」・「常滑焼」、福井県の「越前焼」、兵庫県の「丹波立杭焼」、岡山県の「備前焼」と並び、日本六古窯のひとつに数えられる、「信楽焼」で有名な町です。作品を生む環境や魅力が点在しているため、歩くだけで楽しい街ですよ♩
それだけではなく、信楽はお茶とも歴史が深い土地です。日本で有名な「宇治茶」や「静岡茶」といったお茶が誕生する400年前に、信楽には既に中国からそれらの元となるお茶が伝わってきていました。
今日では豊かな風味が持ち味の朝宮(あさみや)茶として、多くの人に愛されています。1200年前、中国から持ち帰られたお茶が初めて栽培されたのが、信楽の朝宮地区。緑茶の最高峰として、歴代天皇にも献上され、いつしか、日本五大銘茶に数えられるようになりました。
信楽観光に、ぜひ乗ってほしい!「信楽高原鐡道」
信楽高原鐡道は、JR貴生川駅から信楽駅を結ぶローカル列車。そのうち、信楽町に位置するのが、紫香楽宮跡(しがらきぐうし)駅、雲井駅、勅旨(ちょくし)駅、玉桂寺(ぎょっけいじ)前駅、信楽駅です。
この鐡道の車両の一つに、外装に忍者の絵が書いてある忍者列車があります。外だけではなく、中にもあちらこちらに、忍者が隠れています。見つける楽しさと、ついつい写真を撮りたくなる可愛さのある内装です。
また信楽高原鐡道沿線の駅周辺には、近年インスタ映えするオシャレなカフェや、レストランなどが、続々出来てきています。紫香楽宮跡駅と信楽駅周辺でぜひ訪れたい観光スポットと共に、そちらをいくつかご紹介していきます。
紫香楽宮跡駅
その昔、紫香楽宮跡駅周辺には日本の首都がありました。聖武天皇の天平14年(742年)、国家安寧を願って大仏建立を行うため、紫香楽宮(しがらきのみや)の造営が始められました。
山火事や地震のため思うように造営が進まず、結局4年余りで平城宮へと、再び遷都され、大仏は奈良で完成させられました。そのため、紫香楽宮は「幻の都」と呼ばれるようになったのです。
美味しい近江米が食べたいなら「釜炊近江米 銀俵」
紫香楽宮跡駅から徒歩20分。「銀俵」という看板が見えてきます。こちらのお店では、滋賀の豊かな食材と信楽の良さを発信するため、ごはんを信楽焼の羽釜で炊くというこだわりがあります。
メインのおかずは、近江米粉の唐揚げ、焼塩サバ、大和芋のとろろなど。お味噌汁に、信楽で大切に育てられた大豆を使っており、いたるところで信楽食材を楽しむことができます。
また、食器は様々な作家さんが作った信楽焼を使用しており、もし気に入った器があれば、店員さんが、様々な陶器店やギャラリーを紹介してくださいます!
- 釜炊近江米 銀俵
- 滋賀 / 和食 / ランチ
- 住所:滋賀県甲賀市信楽町牧1396地図で見る
- 電話:0748-83-8016
- Web:https://gindawara.co.jp/pages/gindawara
ごはんあとのデザートに…「Gallery&Cafe ENSOU」
紫香楽宮跡駅から徒歩10分。2016年9月にオープンしたカフェがあります。道路沿いにありますが、お店は、少し奥まったところにあるため、通り過ぎないようにご注意を。
こちらのカフェのメニューは、奥様手作りのタルトのみ。季節のフルーツをふんだんに使ったタルトが、常時7~8種類用意されています。
このタルトの盛り付けがインスタ映えすると話題になり、全国各地からお客様がやってくるそう。筆者が行った日にも、インスタを見て来たという親子がいました♩ テイクアウトもできますが、時間があるならぜひ店内でいただいてみてください!
タルトは、売り切れ次第終了してしまいます。しかし、事前連絡で取り置きすることもできるそうですよ!
またこちらのカフェは、敷地が約5,000坪あり、ギャラリーが併設されています。ギャラリーでは、陶芸家・森岡嘉祥さんが作った作品や、カフェで使用する器が展示されています。ご本人もいらっしゃるので、陶芸のことなどお話することもできますよ♩
- Gallery&Cafe ENSOU
- 滋賀 / カフェ・喫茶店 / インスタ映え
- 住所:滋賀県 甲賀市信楽町牧15地図で見る
- 電話:0748-83-1236
- Web:https://www.kashogama.com/ensou/