島根
島根観光
全国から信仰を集める出雲大社や、世界遺産・石見銀山が有名

【島根】石見銀山遺跡を堪能!散策にオススメのスポット紹介

取材・写真・文:

長野在住
訪問エリア:35都道府県

2020年1月10日更新

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写真:ポムラぽむ

島根県にある「石見銀山遺跡」。2007年に世界遺産登録されて以来、観光客も増えているそうです。そんな石見銀山遺跡には、大きく分けて3つの散策ゾーンがあります。今回は、その内2つのゾーンと、オススメのスポットを紹介したいと思います♩

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世界遺産に登録され、世界にも注目されている「石見銀山遺跡」

  • 写真:ポムラぽむこの階段の奥に、もう一つの道があります。
  • 写真:ポムラぽむ鉱山の守り神が祀られている「佐毘売山神社(さひめやまじんじゃ)」

石見銀山遺跡は、島根県大田市(おおだし)にある遺跡です。2007年7月に「石見銀山遺跡とその文化的景観」として世界遺産に登録されました。登録された理由として、自然を破壊せず、環境に配慮した「自然環境と共存した産業遺跡」であることが挙げられています。

銀山は、1526年に発見されてから約400年にわたり採掘が行われました。大航海時代の16世紀半ばから17世紀前半には、世界で流通した銀のおよそ3分の1が日本の銀であり、さらにそのほとんどが石見銀山で産出されたものであったと言われます。石見銀山で生産された銀は高品質で、東アジア交易において最も信用が高かったそうです。

石見銀山の散策ゾーン&オススメのスポット紹介

石見銀山の散策マップは、こちらをご参照ください。

  • 写真:ポムラぽむコースの中間地点「大田観光協会」。中に、お土産コーナーもあります♩
  • 写真:ポムラぽむベロタクシーの運転手さんがペダルをこいでます。夏は、汗だくです。笑

上記サイトのマップにもあるように、石見銀山遺跡は、大きく分けて以下の3つのゾーンからなっています。

  • 龍源寺間歩がある「銀山ゾーン」
  • 町並みに江戸時代の風情が残る「武家・町屋ゾーン」
  • 代官所との関わりが深かった遺跡や文化財が集まる「代官所ゾーン」

銀山ゾーン、武家・町屋ゾーンを散策する場合は、大きな駐車場がある石見銀山公園を起点に巡るといいでしょう。

全てのゾーンを回ると5時間以上はかかりますので、時間がない場合はいずれか一つのゾーンを選び、歩いて散策するか、石見銀山公園近くの大森バス停そばで借りられる、レンタル自転車(通常の自転車は500円/3H、電動自転車は700円/2H)でまわるのもおすすめです。

もしくは、「ベロタクシー」!こちらは、ガイドさんがペダルをこぎながら周辺を案内してくれるタクシーです。料金はエリアによって異なります。例えば銀山ゾーン(銀山公園から龍源寺間歩までの片道)であれば二人で4,400円です。詳しくは、こちらをご覧ください。乗車は二人までです。

また、歩きながらガイドをしてもらうことも可能です!詳細は、石見銀山ガイドの会ホームページをご覧ください。

今回は、3つのゾーンのうち、「銀山ゾーン」と「武家・町屋ゾーン」からオススメスポットを紹介します。

石見銀山公園
島根 / 公園 / 紅葉
住所:〒694-0305 島根県大田市大森町ハ199地図で見る
電話:0854-88-9950

自然と間歩が楽しめる「銀山ゾーン」

まずは、銀山ゾーンからご紹介いたします!片道約2.3kmあり、時間にすると、ゆっくり歩いて約40~45分です。このゾーンには、メインの本道と、川を挟んだ遊歩道の2つの道があります。メインの本道には、寺社仏閣や銀細工のお店、カフェや、休憩所などがあります。

そして、このゾーンの最後には、龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)という人工の坑道があります。ちなみに、龍源寺間歩の受付にお手洗い、近くには自動販売機があります。

昔の人の凄さを実感できる「龍源寺間歩」

  • 写真:ポムラぽむ龍源寺間歩の入口。腰を低くして入ります。
  • 写真:ポムラぽむ出口近くの通路。
  • 写真:ポムラぽむ電照板から当時の様子がわかります。

「間歩」とは銀を採掘した坑道のことをいいます。龍源寺間歩は、1715年に開発された大坑道で、全長900mあるうち、約3分の1が公開されています。あちこちに掘り進められたことが分かる横穴や排水のための竪坑など、間歩内の複雑な仕組みを垣間見ることができます。

坑道の中は12~13℃と温度が一定に保たれているため、夏は涼しく、冬は暖かく感じられます。また、ノミで掘った跡がそのままの状態で残っていることに加え、古文書の石見銀山絵巻が電照板で展示されているので、それらを見学しながら、当時の作業の様子を知ることができます。

龍源寺間歩
島根 / 遺跡・史跡 / 夏のおすすめ観光スポット / 世界遺産
住所:島根県大田市大森町銀山地図で見る
電話:0854-89-0347

江戸時代の雰囲気が残る「武家・町屋ゾーン」

  • 写真:ポムラぽむポストがカッパなんてユーモアがありますね♩
  • 写真:ポムラぽむちょっとした飾りが町並みをより映えさせますね♩

「武家・町屋ゾーン」は、大森の町並みを散策できるエリアです。大森地区は、江戸時代天領だった石見銀山領の中心地で、現在でも、江戸時代の武家屋敷や代官所跡、銀山で栄えた豪商の住宅などが並び、伝統的建造物群保存地区にも指定されています。その景観を壊さないよう、自動販売機も木製枠で造られています。

  • 写真:ポムラぽむ自動販売機も町並みの景観を保っています♩

近年では、古民家の趣を残しつつ新しさも取り入れたお店やカフェなどもあり、落ち着いた雰囲気に癒される人気のスポットになっています。以下に、その中でもオススメのお店をご紹介いたします♩

大森地区
島根 / 町・ストリート / 観光名所 / 世界遺産 / 重要伝統的建造物群保存地区
住所:島根県大田市大森町地図で見る

こだわりのごまどうふ「中田商店」

  • 写真:ポムラぽむ「中田商店」の外には、金魚鉢が。
  • 写真:ポムラぽむ見た目からも滑らかさが伝わります♩1丁(350g)500円(税込)です。

こちらは、店主の中田さんが昭和51年に開店した「ごまどうふ」が人気のお店です。芸能人もお忍びで買いに来ることがあるそう!その人気の秘訣は、こだわり抜いた味にあります。

他店にない手作りの商品を目指し、材料を「白ごま」「くず」「日本酒」のみにし、滑らかな口当たりとゴマの香りが味わえるように試作を繰り返したそうです。香りを感じながらそのまま食べても良し、わさび醤油をかけて一味変えて食べるも良しです♩

その日の朝に作った分だけを販売するので、確実に手に入れるには、早めの時間に行くのが良いです!現地には足を運べないけど食べてみたいという場合には、電話、もしくはファクスで注文し、発送してもらうことも可能です♩(送料代別)

中田商店
島根 / その他グルメ
住所:〒694-0305 島根県大田市大森町 大森町ハ−195地図で見る
電話:0854-89-0618
Web:http://www.all-iwami.com/modules/guide/index.php?a...

自分にピッタリな雑貨に出会える「群言堂(ぐんげんどう) 石見銀山本店」

  • 写真:ポムラぽむ
  • 写真:ポムラぽむ『群言堂』の店内。照明の明かりが心地いいです。

群言堂は、昔ながらの生活文化や素朴さを大切にしながら、衣食住に関する商品を販売しているお店です。今や全国展開をしている群言堂ですが、本店はこちらの大森地区にあります。

こちらの本店は、築約150年の旧商家を改修しています。レトロな町並みにピッタリなお店で、中に入ると、どこか懐かしい雰囲気があります。

店内では、上品でかわいい服・雑貨・寝具を購入できるほか、中庭を眺めながらランチやスイーツを楽しむこともできます。中でも、地元食材を使い、旬も味わえる「里山おむすび」はオススメです♩その他、カレーやケーキ、ドリンクも絶品ですので、ぜひ一度食べてみてください★

群言堂 石見銀山本店
島根 / 雑貨 / おみやげ屋 / カフェ・喫茶店
住所:島根県大田市大森町ハ183地図で見る
電話:(0854)89-0077
Web:http://www.gungendo.co.jp/pages/details/000116.php

一見の価値あり!「羅漢寺」

  • 写真:ポムラぽむ羅漢寺の外観。

こちらのお寺が一見の価値ありと言われる理由、それは、左右の石窟の中に250体ずつ安置されている五百羅漢像を見ることができるからです。「五百羅漢」とは、お釈迦様に従っていた500人の弟子のことです。世間一般の感情や欲望はすでに手放していますが、仏、菩薩の境地には未だ到達せず、私たち人間と仏との間の存在といわれています。

18世紀中頃、銀山での採鉱は命がけの仕事でもありました。銀山で亡くなった人々の霊や先祖の霊を供養するために、1741年~1743年、寛保年間に月海浄印(げっかいじょういん、生年不詳~1759年)の呼び掛けにより、五百羅漢の造営が始まりました。当時の人々の間には、ここにお参りすることで亡くなった父母や近親者に会えるという噂が広まり、多くの人々が訪れたそうです。

羅漢寺
島根 / 寺 / 世界遺産
住所:島根県大田市大森町イ804地図で見る
電話:(0854)89-0005
Web:http://www.rakanji.jp/rakanji.html

まとめ

今回紹介したお店の他にも、美味しいパン屋さん「ベッカライ・コンディトライ ヒダカ」や、全国理容遺産認定の第一号として認定された「理容館 アラタ」、赤瓦の屋根の町並みが一望できる「観世音寺」など、石見銀山遺跡には見どころが満載です!可能であれば、ゆっくり時間をかけて散策することをオススメします!新緑や紅葉の時期に行くと、景色も楽しみながら散策することができるでしょう♩

石見銀山遺跡
島根 / 遺跡・史跡 / 観光名所 / ハイキング / 世界遺産
住所:島根県大田市大森町イ1597−3地図で見る

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この記事を書いたトラベルライター

生き様が芸人
以前、旅行会社に勤めていたということもあり、いつの間にか国内の35ヶ所に足を運んでいました。海外には、プライベートではありますが、10箇所ほど訪れました。
 しかし、当時の私は、歴史などに全く触れて参りませんでしたので、今思うと、まるで赤ちゃんが旅行したかのように各地を訪れていたように感じます。
 もしまた色々な場所に飛び回れる機会が巡ってきたら、その場所の歴史や文化に事前に触れてから訪れ、五感を研ぎ澄ませなせながら隅々まで現地を堪能したいです◎ そして、それを発信していければ最高ですね◎

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