島根県にある「石見銀山遺跡」。2007年に世界遺産登録されて以来、観光客も増えているそうです。そんな石見銀山遺跡には、大きく分けて3つの散策ゾーンがあります。今回は、その内2つのゾーンと、オススメのスポットを紹介したいと思います♩
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世界遺産に登録され、世界にも注目されている「石見銀山遺跡」
石見銀山遺跡は、島根県大田市(おおだし)にある遺跡です。2007年7月に「石見銀山遺跡とその文化的景観」として世界遺産に登録されました。登録された理由として、自然を破壊せず、環境に配慮した「自然環境と共存した産業遺跡」であることが挙げられています。
銀山は、1526年に発見されてから約400年にわたり採掘が行われました。大航海時代の16世紀半ばから17世紀前半には、世界で流通した銀のおよそ3分の1が日本の銀であり、さらにそのほとんどが石見銀山で産出されたものであったと言われます。石見銀山で生産された銀は高品質で、東アジア交易において最も信用が高かったそうです。
石見銀山の散策ゾーン&オススメのスポット紹介
石見銀山の散策マップは、こちらをご参照ください。
上記サイトのマップにもあるように、石見銀山遺跡は、大きく分けて以下の3つのゾーンからなっています。
- 龍源寺間歩がある「銀山ゾーン」
- 町並みに江戸時代の風情が残る「武家・町屋ゾーン」
- 代官所との関わりが深かった遺跡や文化財が集まる「代官所ゾーン」
銀山ゾーン、武家・町屋ゾーンを散策する場合は、大きな駐車場がある石見銀山公園を起点に巡るといいでしょう。
全てのゾーンを回ると5時間以上はかかりますので、時間がない場合はいずれか一つのゾーンを選び、歩いて散策するか、石見銀山公園近くの大森バス停そばで借りられる、レンタル自転車(通常の自転車は500円/3H、電動自転車は700円/2H)でまわるのもおすすめです。
もしくは、「ベロタクシー」!こちらは、ガイドさんがペダルをこぎながら周辺を案内してくれるタクシーです。料金はエリアによって異なります。例えば銀山ゾーン(銀山公園から龍源寺間歩までの片道)であれば二人で4,400円です。詳しくは、こちらをご覧ください。乗車は二人までです。
また、歩きながらガイドをしてもらうことも可能です!詳細は、石見銀山ガイドの会ホームページをご覧ください。
今回は、3つのゾーンのうち、「銀山ゾーン」と「武家・町屋ゾーン」からオススメスポットを紹介します。
自然と間歩が楽しめる「銀山ゾーン」
まずは、銀山ゾーンからご紹介いたします!片道約2.3kmあり、時間にすると、ゆっくり歩いて約40~45分です。このゾーンには、メインの本道と、川を挟んだ遊歩道の2つの道があります。メインの本道には、寺社仏閣や銀細工のお店、カフェや、休憩所などがあります。
そして、このゾーンの最後には、龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)という人工の坑道があります。ちなみに、龍源寺間歩の受付にお手洗い、近くには自動販売機があります。
昔の人の凄さを実感できる「龍源寺間歩」
「間歩」とは銀を採掘した坑道のことをいいます。龍源寺間歩は、1715年に開発された大坑道で、全長900mあるうち、約3分の1が公開されています。あちこちに掘り進められたことが分かる横穴や排水のための竪坑など、間歩内の複雑な仕組みを垣間見ることができます。
坑道の中は12~13℃と温度が一定に保たれているため、夏は涼しく、冬は暖かく感じられます。また、ノミで掘った跡がそのままの状態で残っていることに加え、古文書の石見銀山絵巻が電照板で展示されているので、それらを見学しながら、当時の作業の様子を知ることができます。