午前中は世界一大きな砂時計が見られる砂の博物館「仁摩サンドミュージアム」を訪れ、午後は石見銀山遺跡の見どころである「龍源寺間歩」や、江戸時代の風情が残る大森地区を散策する、日帰り観光モデルコースをご紹介します。
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午前:砂の博物館「仁摩サンドミュージアム」へ
まず訪れるのは、世界一大きな砂時計が設置されている砂の博物館「仁摩サンドミュージアム」。
- 出典:tripnote.jpphoto by hafu
一年をかけて1トンもの砂を落とす巨大な砂時計“砂暦(すなごよみ)”は、3年の月日をかけて完成に至りました。人気少女マンガ『砂時計』でも登場し、映画化した際にはこちらでも撮影が行われています。
毎年12月31日の夜中には「時の祭典」が開催され、年明けの5分前から年男年女108名が大綱を引き、一年計を回転させ新しい一年を迎えるイベントが行われます。
- 仁摩サンドミュージアム
- 島根 / 博物館 / 女子旅 / 花畑(4月) / 花畑(5月) / インスタ映え / つつじの名所
- 住所:島根県大田市仁摩町天河内975地図で見る
- 電話:0854-88-3776
- Web:http://www.sandmuseum.jp/
ランチ:築約150年の旧商家を改修した「群言堂」がおすすめ
仁摩サンドミュージアムの見学を終えた後は、石見銀山エリアに移動してまずはランチにしましょう。おすすめのお店は、大森地区にある築約150年の旧商家を改修した「群言堂」。レトロな町並みにピッタリなお店で、中に入ると、どこか懐かしい雰囲気があります。
- 出典:tripnote.jpphoto by ぽぽい子さん
店内では、中庭を眺めながらランチが楽しめます。地元食材を使った食事メニューのほか、デザートにぴったりのスイーツメニューも揃っています。
- 群言堂 石見銀山本店
- 島根 / 雑貨 / おみやげ屋 / カフェ・喫茶店
- 住所:島根県大田市大森町ハ183地図で見る
- 電話:(0854)89-0077
- Web:http://www.gungendo.co.jp/pages/details/000116.php
午後:日本最大の銀山跡「石見銀山遺跡」を散策しよう
群言堂でのランチを終えたら、そのままお店のある大森地区から「石見銀山遺跡」の観光をスタートしましょう。
石見銀山遺跡は、戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期をむかえた、日本最大の銀山跡。1526年に発見されてから約400年にわたり採掘が行われました。
大航海時代の16世紀半ばから17世紀前半には、世界で流通した銀のおよそ3分の1が日本の銀であり、さらにそのほとんどが石見銀山で産出されたものであったと言われます。石見銀山で生産された銀は高品質で、東アジア交易において最も信用が高かったそう。
登録延期の勧告をくつがえし、2007年7月に世界遺産に登録されました。登録された理由として、自然を破壊せず、環境に配慮した「自然環境と共存した産業遺跡」であることが挙げられています。
- 出典:tripnote.jpこの階段の奥に、もう一つの道があります。
見どころは広範囲にわたり、龍源寺間歩がある「銀山ゾーン」、町並みに江戸時代の風情が残る「武家・町屋ゾーン(大森地区)」、代官所との関わりが深かった遺跡や文化財が集まる「代官所ゾーン」と大きく3つにわけられます。特に見どころが集中しているのが「銀山ゾーン」と「武家・町屋ゾーン(大森地区)」です。
- 石見銀山遺跡
- 島根 / 遺跡・史跡 / 観光名所 / ハイキング / 世界遺産
- 住所:島根県大田市大森町イ1597−3地図で見る
- Web:https://ginzan.city.oda.lg.jp/
石見銀山領の中心「武家・町屋ゾーン(大森地区)」
- 出典:tripnote.jp
まずは「武家・町屋ゾーン(大森地区)」を散策しましょう。江戸時代天領だった石見銀山領の中心地で、現在も江戸時代の武家屋敷や代官所跡、銀山で栄えた豪商の住宅などが並び、伝統的建造物群保存地区にも指定されています。
近年では、ランチに訪れた「群言堂」をはじめ、古民家の趣を残しつつ新しさも取り入れたお店やカフェなどもあり、落ち着いた雰囲気に癒される人気エリアになっています。
銀採掘の大坑道「龍源寺間歩」が残る「銀山ゾーン」
- 出典:tripnote.jpphoto by 簀戸義一(Yoshikazu Sudo)
武家・町屋ゾーンの散策をのんびり楽しんだあとは、1715年に開発された銀採掘の大坑道「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」のある銀山ゾーンへ向かいましょう。
散策の起点となる「石見銀山公園」から龍源寺間歩へと続く散策路は片道約2.3kmあり、ゆっくり歩いて約40~45分の道のりです。このゾーンには、メインの本道と、川を挟んだ遊歩道の2つの道があります。メインの本道には、寺社仏閣や銀細工のお店、カフェや、休憩所などがあります。
そして散策路の最後に位置する龍源寺間歩は、全長900mあるうち、約3分の1が公開されています。あちこちに掘り進められたことが分かる横穴や排水のための竪坑など、間歩内の複雑な仕組みを垣間見ることができます。
坑道の中は12~13℃と温度が一定に保たれているため、夏は涼しく、冬は暖かく感じられます。また、ノミで掘った跡がそのままの状態で残っていることに加え、古文書の石見銀山絵巻が電照板で展示されているので、それらを見学しながら、当時の作業の様子を知ることができます。