下田・南伊豆
下田・南伊豆観光
黒船来航で知られる開国地、そして美しい白砂のビーチ

伊豆下田・開国の歴史に思いを馳せる名所巡り

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:43都道府県

2020年3月11日更新

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黒船来航後、開国した南伊豆の下田は、日本がそれまでに経験したことのない重要な歴史の舞台となりました。幕末の大きな渦の渦中にあった歴史に思いを馳せながら、古き町並みが残る下田の名所巡りをしてみませんか。

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歴史の中心となった伊豆下田

  • 下田市街全景。

1853年、米国のマシュー・ペリー率いる艦隊が神奈川県の浦賀沖に来航、日本に開国を求めました。これが世に言う「黒船来航」です。翌1854年、江戸幕府は横浜にて米国と日米和親条約を締結、日本は開国に大きく舵を切ったのです。

その際、幕府は伊豆の下田と函館を開港しました。開港後の下田には米国の総領事館が置かれるなど、下田は歴史の舞台となっていくのです。

ペリー艦隊が下田に上陸した地

  • ペリー艦隊来航記念碑。ペリー胸像と米国海軍から贈られた錨。向かって左はブッシュ元大統領のメッセージプレート。

下田の歴史散歩で最初に訪れたいのが「ペリー艦隊上陸の碑」です。条約締結後の1854年3月18日、開港となった下田には、ペリーの艦隊7隻が次々と入港しました。ペリーをはじめとする艦隊の乗組員が上陸したのが、この「ペリー艦隊上陸の碑」が建つあたりの地です(実際の上陸地は数百メートル北側、2004年の日米交流150周年に合わせて記念碑は移設)。

なお、ここには彫刻家の村田徳次郎氏の制作による「ペリー提督の胸像」の他、米国海軍から寄贈された「錨(いかり)」、そして第43代米国大統領ジョージ・ブッシュ氏から贈られた「メッセージプレート」が設置されています。

ペリー艦隊来航記念碑
下田・南伊豆 / その他スポット
住所:静岡県下田市三丁目地図で見る

情緒溢れる「ペリーロード」

上陸したペリー一行は、「了仙寺」へと向かいます。その了仙寺まで続く約700mの道は、現在「ペリーロード」と呼ばれ親しまれています。平滑川沿いの小道にはなまこ壁の建物や石倉が立ち並び、レトロ感たっぷり。カフェや雑貨店が軒を連ねており、歩くだけでも楽しい通りです。

ペリーロード
下田・南伊豆 / 町・ストリート / 観光名所
住所:静岡県下田市3地図で見る
電話:0558-22-1533

吉田松陰が手紙を託した「土佐屋」

  • ペリーロ―ド沿いにある旧土佐屋。現在は SOULBAR 土佐屋として営業中。

そんなペリーロード沿いにたたずむ、なまこ壁がひと際美しい建物は「土佐屋」。安政元年に建てられたといわれ、築すでに160余年という歴史的建造物です。安政元年といえば、ペリー来航の年。そしてペリーが来航したその直後、幕末を代表する武士・吉田松陰がこの土佐屋を訪れたことでも知られています。

黒船来航のニュースを知った吉田松陰がこの土佐屋を尋ね、黒船への乗船を嘆願するための手紙を実兄に渡してほしいと、土佐屋の主人に託して依頼するという計画だったそうです。しかしながら、土佐屋の主人が不在だっため、その願いは成就しませんでした。

なお、土佐屋は現在、「SOUL BAR 土佐屋」として営業しています。歴史ロマンを感じさせてくれる建物は、是非訪れてみたいですね。

SOUL BAR 土佐屋
下田・南伊豆 / バー / 建造物
住所:下田市3丁目14-30地図で見る
電話:0558-27-0587
Web:http://shimoda100.com/restaurant/tosaya/

日米の歴史が始まった「了仙寺」

  • 写真:熊猫了仙寺の本堂。

ペリー一行が向かった「了仙寺」では、その後約2週間にわたって話し合いが行われ、下田条約が締結されました。本堂にはその時の模様を描いた絵が展示されており、往時の様子を偲ぶことができます。

また、アメリカとの交流に関する膨大な資料も所蔵。敷地内にある「黒船ミュージアム(Mobs)」には、3,000点を超える資料が収蔵されています。

  • 写真:熊猫了仙寺と並んで黒船ミュージアムが建っています。

ミュージアムへの入場料は大人500円、小中高生250円、シニアは400円となっています。ちなみに、了仙寺の別名は「ジャスミン寺」。境内から参道にかけてアメリカジャスミンが植樹されています。4月から7月に紫の可憐な花を咲かせ、ジャスミンの香りを楽しませてくれます。

  • 写真:熊猫了仙寺の山門。ここをペリーらはくぐって境内に入ったのでしょうか。
黒船ミュージアムMoBS
下田・南伊豆 / 博物館・美術館
住所:静岡県下田市三丁目12-12地図で見る
電話:0558-22-2805(了仙寺)
Web:http://www.mobskurofune.com/
了仙寺
下田・南伊豆 / 社寺・教会
住所:静岡県下田市3-12-12地図で見る
電話:0558-22-0657
Web:https://ryosenji.net/

ロシアとの条約締結は「長楽寺」

  • 写真:熊猫日露和親条約が締結された長楽寺。

米国に対する開港ばかりがクローズアップされる下田ですが、実はロシアとの和親条約も締結したことはあまり知られていません。米国と下田条約を結んだ翌年の1855年2月7日、下田の長楽寺で日露和親条約が結ばれました。

米国やロシアなどの大国がこぞって日本を訪れた当時、激動の世界で下田がその中心を担っていたことが分かります。なお、長楽寺ではその後、日米和親条約の批書交換も行われています。ちなみに境内には、この後紹介する下田開港に翻弄された「唐人(とうじん)お吉」のお吉観音も祀られています。長楽寺は了仙寺から徒歩5分程度の距離です。

長楽寺
下田・南伊豆 / 社寺・教会
住所:静岡県下田市3-13-19地図で見る
電話:0558-22-0731

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※この記事は2020年3月10日に公開した情報です。
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この記事を書いたトラベルライター

さすらいびと
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