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⑦歩き方について
ベストな歩き方
小股でゆっくり歩きましょう。大股で歩くと、太ももやお尻の筋肉を酷使して疲れがたまりやすくなります。足一つ半分ぐらいを前に出すイメージで歩きましょう。また、会話をしながら登れるペースを意識して登ると、最後までバテずに登りやすいです。
山登りの基本は「靴底をフラットにする」こと
かかととつま先を同時につける歩き方を意識しましょう。急斜面ではアキレス腱に負担がかかるので、足を逆ハの字にすると登りやすくなります。もし、逆ハの字もできないほどの急斜面だと思ったら、ジグザグに登っていくといいでしょう。
岩場を歩く場合は、あくまでも''足で立つ''
岩場では、まずスリップしないことが重要です。したがって、前に体重をかけ、いい足場であるかを確認してから進みましょう。手はバランス補助として、あまり力を入れないようにしましょう。
休憩をとる頻度とその方法
歩きだしてまず20分ほどで小休止します。体が温まってくるので、服装調整を行いましょう。その後は50分に1回、5~10分の休憩を入れましょう。この短い休憩の間に、水分・栄養・エネルギー補給、トイレ休憩、服装調節を行います。
水分補給の目安
例えば体重50㎏の人が10㎏の荷物を背負い、6時間歩くと、1.8Lの水分を失うそうです。体重の3%が失われると、脱水症状が現れますが、失う水分を全部持ち歩く必要はありません。行動時間にもよりますが、2時間ほどなら500ml、4時間ほどなら1L、6時間ほどなら1.5Lぐらいあれば大丈夫です。
ただし、真夏はこれよりも500mlほど多めに持ちましょう。また、水は25分に1回、少しずつ摂取するのが言いといわれている飲み方です。
行動食を摂る目安
登山はウォーキング、ランニングよりも大幅にエネルギーを消費します。例えば体重60㎏の人が10㎏のザックを背負って、6時間歩くと2,100kcalもの消費するそうです。したがって、山ではいくら食べても大丈夫なんです。逆に、栄養を補給しないと先に進めなくなるので、積極的に補給しましょう。ただし一気に食べるのではなく、休憩ごとに振り分けて食べるようにしましょう。
⑧トレーニング
富士山は登山初心者が多い山であるため、それほど難易度が高い山ではないといわれています。しかし、15km以上の距離かつ、総歩行時間10時間超というのは、初心者にとっては中々ハードです。また、登山では太ももの筋肉や膝、そして荷物を背負う上半身に大きく負荷がかかります。そこで、前もって登山に慣れる準備をしましょう!
日頃の運動を心がけよう!
下山時の事故防止のためのスクワットや腹筋、背筋などの筋力トレーニングに加え、心肺機能を高めるためのウォーキングなどの有酸素運動など、日頃からのトレーニングが重要です。
例1)足首の筋力トレーニング
1.両足一緒に、かかとを上げたり下げたりを1回として、10回繰り返します。
2.かかとをあげたまま15秒停止。1と2を2セット繰り返し。
3.家の玄関、風呂場入口、階段などの段差を利用し、足を前後に開き、段差に片足を載せます。そのまま段差に乗せた片足で立ち上がり、かかとをあげます。後ろ足は浮かせましょう。これを2分間。
例2)腹筋&体幹トレーニング
1.体育すわりをした状態で、両手は交差して肩に置きます。胸の前でクロスをするような形です。そのまま後ろに上体を45度倒します。腹筋で耐える感覚を意識しましょう。
2.そのまま少し背中を丸めた状態で上体を左右に振ります。これを1分間×2セットです。
※始めたばかりだと1分間はかなりキツく感じるかと思います。最初は10秒、慣れてきたら15秒、30秒…と次第に時間を伸ばしていきましょう。
近くの手軽な山でのハイキングで登山に慣れよう!
登山の難易度が低く、2~3時間以上の低山コースから気軽に登山の練習が始めてみては?時間がないかもしれませんが、できれば2、3回程度登ることをオススメします。その際、練習ですので水を1~2リットル余計に持つなど、少し重くしても良いかもしれません。
関東圏であれば、東京都の「高尾山」、神奈川県の「大山」や「塔ノ岳」が、関西圏であれば、兵庫県の「六甲山」、大阪府の「金剛山」がいいでしょう。低山に慣れた方は、徐々に標高を高くしていきましょう♩
⑨富士山山頂からの絶景
もしかして、様々なルールやマナーを見て、行く気を失くしてしまったという方、いらっしゃいますか?そんな方のためにも!ぜひ富士山でしか味わえない景色の数々を見てみてください!富士山山頂からの景色は絶景です。きっと行きたくなるはずですよ♩
⑩2018年の登山シーズン
<2018年の富士山登山道開通期間>
- 吉田ルート:7月1日(日) ~ 9月10日(月)
- 須走ルート: 7月10日(火) ~ 9月10日(月)
- 御殿場ルート:7月10日(火) ~ 9月10日(月)
- 富士宮ルート:7月10日(火) ~ 9月10日(月)
- 山頂【お鉢巡り歩道】:7月10日(火) ~ 9月10日(月)
例年7月中旬以降、そして週末に混雑する傾向があります。安全・快適な登山のためにも、できるだけ混雑日・混雑時間帯を避けることをオススメします。富士山オフィシャルサイトにて混雑日・時間帯の目安が書いてありますので、ご参考ください!
最後に
- 自分の力を過信しないこと
- 途中で断念する勇気を持つこと
- 山小屋のスタッフや登山ガイドのアドバイスに耳を傾けること
この3点もまた、富士山を登頂するうえでとても大事ですので、覚えておいてください。これによって、登山の際のトラブルに巻き込まれる可能性は大きく減ることになります♩