流行発信地・東京には、感性を磨けるようなアカデミックで魅力あるスポットがたくさんあります。「東京で感性を磨こう②!気軽に行けるデザインギャラリー5選」の記事に続き、今回は「科学と芸術」にフォーカスして紹介します。二つの記事で紹介しているスポットに共通するのは、ロマンとワクワク感。科学と芸術に楽しく触れられる、いつもとはちょっと違う東京の過ごし方を紹介します。
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【1】印刷博物館
人類の大きな発明のひとつ、印刷。「印刷博物館」は、文明を記録するメディアとして、人と人とのコミュニケーションツールとして、人類の発展に貢献してきた印刷について紹介している施設です。
飯田橋駅から徒歩15分ほどと少し距離がありますが、周囲には製本所なども多く、印刷と出版のエリアというのが道中でも感じられます。
印刷を発明したグーテンベルクの時代から、デジタル化以前の写植まで、印刷にまつわるあらゆる物事が展示されています。残念ながら、館内展示は貴重な資料が多く写真撮影NGなのですが、書体(フォント)ができた経緯や、印刷に使う組版や刷版など、普段注目したり目にしたりすることのない世界が広がっていて、人類の発展を感じられる展示がたくさんあります。
併設されているP&Pギャラリーは、デザイン系の企画展がメインで「グラフィックトライアル」という印刷技術と商業デザイナーのコラボ企画や、印刷の本場ドイツを中心とした「世界のブックデザイン展」など、印刷から派生した様々な展示が行われています。
他にもパッケージデザインの展示などもありますが、やはりこの2つはぜひおさえてほしい展示です。デザインや印刷に詳しくなくても目や触感で楽しめ、常設展とはまた違う最新の印刷について知ることができます。
いまや前時代的なものになってしまった印刷ですが、歴史とともに紐解いていくと、人類のロマンが詰まっていてワクワクするポイントが随所にあります。たまにはデジタルから離れて、印刷の世界を覗いてみましょう!
- 印刷博物館
- 神楽坂・飯田橋・後楽園
- 住所:東京都文京区水道1丁目3番3号 トッパン小石川ビル地図で見る
- Web:http://www.printing-museum.org
【2】日本科学未来館
その名の通り、科学と未来についてのエンターテインメントが詰まった施設。「いま世界に起きていることを科学の視点から理解し、私たちがこれからどんな未来をつくっていくかをともに考え、語り合う場(公式HPより)」です。
科学や未来といっても小難しい理論の話ばかりでなく、子どもから大人まで、若者だって楽しめる、様々な層にとってのワクワクが盛り込まれています。比較的規模の大きい、ユーモア溢れる企画がたくさん行われているのもポイントです。
例えば2013年に行われた「世界の終わり」展。世界が終わりを告げるとはどういうことか、そのとき人間や動物はどうなるのか、といった深く考えさせられるテーマを、テクノロジーによって様々な角度から表現していました。
常設展ではエコに関する知識や、宇宙ロケットや飛行機など、これまでに生まれ、これからも進化していくテクノロジーにまつわる知識が、こちらも楽しく展示されています。
2018年7月からは「デザインあ展」が開催予定。これは2013年に六本木にある「21_21 DESIGN SIGHT」で開催された、デザイン的思考を体感するユニークな企画展。同じテーマが新しくなってまた東京に現れるということで、期待大!科学や未来の視点がプラスされているかもしれませんね。
ディスプレイやインタラクティブコンテンツなど、普通の科学館と比べると芸術的な要素が随所に散りばめられていて、ワクワク度や充実度はぐんと高いと思います。普通とは少し違った、科学と未来との素敵な出会いをしてみてはいかがでしょうか。
- 日本科学未来館
- お台場・豊洲 / 博物館 / プラネタリウム
- 住所:東京都江東区青海2-3-6地図で見る
- 電話:03-3570-9151
- Web:https://www.miraikan.jst.go.jp/