中国地方最高峰の大山のふもとで、国内最大級の弥生時代の集落遺跡を公開している鳥取県立むきばんだ史跡公園。復元した竪穴住居や高床倉庫などが楽しめる7つのエリアからなる「弥生のフィールドミュージアム」や、資料の展示や体験施設が充実している「弥生の館 むきばんだ」などの施設があり、子供から大人まで楽しむことができます。今回は、弥生時代にタイムスリップしたかのような気持ちを味わえる鳥取県立むきばんだ史跡公園についてご紹介します。
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妻木晩田遺跡とは?
むきばんだ史跡公園として整備された妻木晩田(むきばんだ)遺跡は、約1,700年~2,000年前の弥生時代の終わりごろの大きなムラの跡で、弥生時代の遺跡としては国内最大級の広さを誇っています。
ムラの範囲は、東西約2km、南北約1.7km、面積は約170ha以上にまでおよび、そのうちの152haが国の史跡に指定されています。
園内には、弥生時代の人々がどのような暮らしをしていたかについて知ることができる館内展示の「弥生の館 むきばんだ」や、当時の人々の生活などが再現された「弥生のフィールドミュージアム」があります。
タイムスリップしたかのような気持ちで、復元された弥生のムラやお墓、発掘された住居跡などを楽しむことができます。
弥生の館 むきばんだ
弥生の館 むきばんだは、妻木晩田遺跡で生活していた人々の営みや交流、自然とどのように関わってきたかなどを体感しながら学べる施設です。
主に3つのゾーンに分かれていて、それぞれのテーマごとに当時の人々の暮らしについて説明されています。
館内の3つのゾーンと、その他の見どころについて簡単にご紹介します。
暮らしゾーン
暮らしゾーンでは、弥生時代の人たちがどのような暮らしをしていたかについて紹介されています。
当時の四季折々の自然の恵みを展示している恵み実感テーブルや、弥生人の樹木利用、暮らしを大きく変えていった鉄についての解説を楽しむことができます。
実際に触って体験できるコーナーも複数用意されており、なかでも弥生土器の組み立てコーナーは子供たちに人気です。
交流ゾーン
交流ゾーンでは、「交流」をキーワードに発掘された資料やレプリカが展示されています。
実物の資料も展示されており、他遺跡や地域との交流について詳しく知ることができます。
国邑ゾーン
国邑(こくゆう)ゾーンでは、妻木晩田遺跡の全体像について紹介されています。
総面積約170ヘクタールの遺跡の広さを実感できる遺跡全体写真や、遺跡周辺の地形や縄文時代から古代の主な遺跡の分布について知ることができる環境模型などを楽しむことができます。
弥生時代の著名な遺跡と妻木晩田遺跡の大きさをぜひ比較してみて下さいね。
その他の見どころ
むきばんだシアター
遺跡の概要をビデオで説明しているコーナーです。
約12分の映像で、より詳しく妻木晩田遺跡について知ることができます。
情報交流コーナー
刊行物やパソコンなどで気になる遺跡の情報について学ぶことができます。
ミュージアムショップ
妻木晩田遺跡のオリジナルグッズなどが販売されています。記念品やお土産の購入にオススメです。
弥生のフィールドミュージアム
広大なむきばんだ史跡公園内には、弥生の館 むきばんだを中心に7つのフィールドミュージアムがあります。
丘陵の尾根上で生活していた弥生人の痕跡が良好な状態で残っており、自然散策と共に蘇った弥生のムラを楽しむことができます。
広い敷地に建ち並ぶ竪穴住居や高床倉庫などの景色は、まるで弥生時代にタイムスリップしたかのような気分を楽しめます。
当時の弥生人にたくさんの恵みをもたらしたむきばんだの森や、発掘された当時の遺構を間近に見学できる遺跡展示館など見どころが豊富にあるので、弥生の館 むきばんだと共にぜひ見学していって下さいね。
おわりに
弥生時代にタイムスリップしたかのような気持ちになれる鳥取県立むきばんだ史跡公園はいかがだったでしょうか?
弥生時代についてより詳しく学べるのはもちろんのこと、日本最大級のスケールで復元された当時の人々の暮らしの様子は壮大で感動的です。
家族のお出かけや観光などで、ぜひ訪れてみて下さいね。
- むきばんだ史跡公園
- 鳥取 / 公園 / 子供が喜ぶ / 穴場観光スポット
- 住所:鳥取県西伯郡大山町妻木1115-4地図で見る
- 電話:0859-37-4000
- Web:http://www.pref.tottori.lg.jp/mukibanda/