山梨
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【山梨】実は気になる!青木ヶ原樹海ってこんなとこ

取材・写真・文:

神奈川在住
訪問エリア:47都道府県

2019年10月3日更新

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ギンリョウソウ

さらに数分進むと、「ギンリョウソウ」と書かれた案内板があります。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto案内板

ギンリョウソウは、5月下旬から7月の初旬頃まで見られる植物で、真っ白な姿が、森の精という感じで素敵ですね。

カケス

とにかくちょくちょく案内板があるのがうれしい所。さらにスタートから400m地点に、「カケス」の案内板が。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto案内板

カケスは、頭頂部のギザギザした模様と、体のまわりにあるベルトのような青い模様が特徴の鳥です。目の周りがグリグリと黒いので、なんだかとぼけた表情をしているのが魅力的です。

このあたりから、溶岩が流れ込んだ時にできた洞窟がちらほらと目立ち始めます。樹海は、上から見ると絨毯のようにまったいらですが、いざ地表を歩いてみるととっても立体的なのです。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto立体的な樹海の自然

ところで、地面は立体的ですが、上からみるとじゅうたんのように真っ平なのはどうしてかおわかりですか?樹海の木の高さはみんなほとんど同じ高さなんです。木々がそれぞれ同じように光が当たるように、自分たちでこの高さになったんです。自然てスゴイ!!

栂の巨木帯

しばらく行くと、樹齢300年の栂(ツガ)の巨木帯があります。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto栂の巨木帯

準絶滅危惧と言われている栂。木の周囲は1m以上はありそうです。灰色とも赤茶とも見える樹皮にも、苔がうっすらとお化粧するように張り付いています。

ヒカゲツツジ

入り口から、600m地点で「ヒカゲツツジ」の案内板が。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto案内板

その名から想像するに、日陰に生えるツツジかなと思ってしまいますが、実は日向にも生えるし、ツツジというよりはシャクナゲの仲間という、いろいろ期待を裏切ってくれる花です。4月から5月にかけて咲きます。

コンパスってどうなの?

さて、樹海の噂の代表的な「コンパスが効かない」ですが、ぜんぜんそんなことありません。むしろ、コンパスが狂うところを探すほうが難しいくらい。

頑張って探してようやく数度ずれるところを見つけられるかどうか。例えばこんなふうに大きな溶岩が露出しているところを探し・・・

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto溶岩

その溶岩のまわりを行ったり来たりして、ようやくある一カ所で、数度ずれるところを発見。念のため、普通のコンパスとiPhoneのコンパスで。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoコンパス

コンパスはガンガン効きますし、道もものすごく整備されているので、迷うことはないですよ。携帯のGPSも当然効きますし、何の心配もいらないところです。

雨宿りの穴

しばらく歩くと、今度は「雨宿りの穴」と書かれた案内板が。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto案内板

案内板の奥には、地面がさけたような割れ目が見えます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto雨宿りの穴

近づいてみると、割れ目といよりは洞穴のよう。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto雨宿りの穴

少し奥を覗いてみると、結構奥が深い!20人くらい雨宿りできそうな広さがあります。洞穴が目立つような場所は、はっきりと地盤が溶岩だとわかる印象があります。

天井は、溶岩鍾乳石になっています。しずく状に垂れ下がった溶岩で、溶岩が流れ出した際に、外気に触れて冷え固まってできたもの。

ふと周りを見ると、溶岩のため木々が根を下におろせず、溶岩の上に横へ横へと必死に伸びる姿を確認することができます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto

こういった景色は樹海ならではという感じで神秘的ですね。

八岐大蛇(ヤマタノオロチ)風 檜の奇木

太陽が明るく注ぐ気持ちのいい道を歩いていきます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto

道の左手に、「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)風 檜の奇木」とかかれた案内板が。ヤマタノオロチではありません。「風」です。案内板をしっかり見ると「風」だけ主張が激しいフォントにしてあるところに、遊び心を感じます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto案内板

さてこの檜の奇木ですが、木が地面を這うようにうねうねとしています。ヤマタノオロチは日本神話に登場する巨大な蛇ですが、それに例えたものなんでしょうね。本家のヤマタノオロチは、一つの胴体に8つの頭、8つの尾を持つ大蛇ですから、「風」なんでしょうね。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto檜の奇木

イタチ

スタートから800m地点で、「イタチ」と書かれた案内板が。さすが自然豊かな樹海。イタチもいるようです。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto案内板

樹海内には、本当に様々な動植物が生息しています。 野鳥は約200種類をこえ、さらにイタチやリスなど約40種類の獣も住んでいます。ただ残念ながら、イタチを目にする機会は少なく、比較的見ることができるのはリスやウサギです。

青木ヶ原樹海マップ

スタートから900m地点で、青木ヶ原樹海マップが登場。マップ上のコウモリが飛んでいる所が本日のスタート地点です。マップのある現在地から、直角に曲がるように西湖の方面に向かいます。だいたい3分の2くらい歩いたでしょうか。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto青木ヶ原樹海マップ

マップの近くには、方向指示版もあります。木に隠れて見えずらいですが、「西湖畔方面」と書かれた方向に進みます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto指示版

ここから少し黒っぽい路面が目立ちます。溶岩が露出しているようです。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto黒っぽい道のルート

さらに進むと、しばらくして道路が現れます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto道路

西湖

道路を越えてルートに復帰しますが、ぱっと見、近くに続くような道がありません。道路に出て左手に進むと、なんと案内板が木に立てかけられています。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto木に立てかけられた案内板

この先に西湖方面への道があります。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto入り口

ここから下り道を歩いていくと、右手に木々の間から西湖が!空の青さを映し出した湖が鏡のようで、絵はがきみたいな美しさです。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto西湖 木ごしの湖

木々を抜けると、湖の周りを山が取り囲んでいるのがわかります。西湖は、富士山の噴火による堰止湖です。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto西湖

ここにも案内板が設置されています。根場浜駐車場方面に進みます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto案内板

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えいぶゆう(文)とTossyPhoto(写真)の2人で、心のまんなかにある「旅」を切り取っていきます。

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