フランス東部に位置するブルゴーニュはワインの生産で世界的にも有名な地域で、街並みの素敵な街が点在しています。今回は、ブルゴーニュ最大の街ディジョンを拠点としながら、周辺の小さいけれど美しい街を巡るモデルコースをご提案します。
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ブルゴーニュ地方とは?
ブルゴーニュ地方は、フランスの中東部に位置し、何と言ってもブルゴーニュワインをはじめ、ピノノワール、シャルドネ、ボジョレーといった世界にも名高いワインの産地となっています。ワイン畑を擁する小高い丘はどこまでも広がり、ワイン街道を形成しています。
ブルゴーニュ地方の州都のディジョンは、かつてブルゴーニュ公国の首都として機能し、煌びやかな宮殿や街並みは現在でも美しく保たれています。ディジョンを拠点に、近隣の絵に描いたように美しい小さな町やお城などの歴史ある遺跡を巡ることができます。
また、グルメが集まるブルゴーニュは、ワインに合うようなフランス最高級と言われるシャロレー牛をはじめ、豊かな川や湖で捕れる川魚、チーズや鶏肉なども自慢です。
フランスの首都パリからのプチ旅行にも便利で、食や文化、歴史の魅力がたっぷりと詰まったブルゴーニュを巡るモデルコースをご紹介します。
1. ブルゴーニュ公国の首都として繁栄した中世の街「ディジョン(Dijon)」
パリのリヨン駅から高速鉄道TGVで約1時間半のところにあるのが、ブルターニュ地方の州都・ディジョン(Dijon)。ディジョンは、ブルゴーニュワインの本場であり、マスタードの老舗「マイユ」が本店を構えているなどグルメな街として食通を魅了する街です。
ディジョンのおすすめスポット①:ブルゴーニュ大公宮殿
ディジョンは11世紀には、ブルゴーニュ公国の首都として繁栄した街であり、歴史ある建物群で旧市街が構成されています。旧市街の中心地にあるブルゴーニュ大公宮殿を見れば、ディジョンがかつてどれほど栄えていたのか容易に想像することができるでしょう。
ブルゴーニュ大公宮殿は、14世紀末にヴァロワ家ブルゴーニュ公がディジョンの城を豪華な宮殿に改築して建立されたもので、その優美な姿は訪れる者を圧倒します。
ブルゴーニュ大公宮殿は、現在、右側の建物部分がディジョン美術館、左側のエリアが市庁舎として使われています。美術館では、古代エジプトから21世紀の近代美術に至るまで多岐にわたるコレクションが見ものです。
- ブルゴーニュ大公宮殿
- フランス / 建造物
- 住所:1 Place de la Libération, 21000 Dijon地図で見る
- Web:https://beaux-arts.dijon.fr/
ディジョンのおすすめスポット②:サン=フィリベール・ド・ディジョン教会
12世紀に建てられた、ディジョン唯一のロマネスク様式の建築のサン=フィリベール・ド・ディジョン教会。教会内の柱や装飾における細部から、その歴史を感じ取ることができます。
1950年代になるとここでコンサートや展示会が開かれるようになり、文化財保護の観点から保全作業が行われるようになりました。現在では、教会の構造を解説する展示のほか、教会装飾にまつわる宗教彫刻の展示などが行われています。
内部に展示されている1757年ころに描かれた教会の絵は、現在のサン=フィリベール・ド・ディジョン教会の姿とは変わらない様子です。ここを訪れればそんな中世の世界に、あなたも入り込むことができますよ。
- サン=フィリベール・ド・ディジョン教会
- フランス / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Rue Michelet, 21000 Dijon地図で見る
ディジョンのおすすめスポット③:マスタードの老舗「マイユ(Maille)」
ディジョンに来たらぜひお土産にしたいのが世界的に有名なマスタードの「マイユ」です。老舗のマスタード店のマイユ、実はディジョン発祥です。駅から旧市街に続く道の途中にあるおしゃれな路面店が観光客だけでなく地元の人々をも惹きつけています。
1845年に開店したディジョンのお店「La Maison Maille Boutique」では、20種類以上もの異なるフレーバーのマスタードを試食することができます。また、オリジナルの陶器製の入れ物(色はクリーム、ローズ、ブラックの3種類)を選んでコルクの栓で閉じてもらうことができ、お気に入りのフレーバーのマスタードをチョイスして商品をカスタマイズすることもできるので、よいお土産にもなりますよ。
- ラ・メゾン・マイユブティック
- フランス / その他グルメ
- 住所:Dijon 32, rue de la Liberté Dijon, 21 000 France地図で見る
- Web:https://fr.maille.com/blogs/boutiques/dijon-la-mai...