東京タワーの展望台「メインデッキ」へは、実は“外階段”を使って昇れるんです。タワーの地上150mに位置する展望台「メインデッキ」を目指して、約600段の階段昇りにトライ!挑戦方法や所要時間、料金などを実体験に添ってご紹介します。
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東京タワー名物「階段昇り」!土日祝だけの限定開放
東京タワーの地上部分にある「フットタウン」は、飲食店やお土産屋さんが集まる商業施設。その「フットタウン」の屋上から、タワーの大展望台「メインデッキ」までは、600段の外階段でつながっているんです!階段は土日祝日の昼間のみ開放され、誰でも歩いて東京タワーの展望台まで昇ることができますよ。
「階段昇り」の料金は、通常の「メインデッキ」入場料と同額
階段で登る場合でも、「メインデッキ」展望台への通常入場料が必要です(その他の追加費用は発生しません)。まずはタワー正面入り口のチケット売り場で「メインデッキ」展望台の入場券を購入し、売場横のエントランスからエレベーターホールへ向かいましょう。
- 「メインデッキ」展望台入場料金:大人(高校生以上)900円、子供(小・中学生)500円、幼児(4歳以上)400円
「階段昇り」の平均所要時間は約13分
東京タワーチケット売り場の看板にもある通り、階段を昇って「メインデッキ」を目指す場合の平均所要時間は、約13分です。エレベーターなら数十秒で「メインデッキ」展望台に到着しますが、一歩一歩階段を自分の足で昇って着いた時の達成感は、また格別!
“600段”という段数を聞くと少々怖気づいてしまうかもしれませんが、実際は幼稚園くらいの子どもでも15分程度で登ってしまえるくらい。少しずつ高くなっていく景色を眺めながら、楽しく空中散歩ができますよ♪ただし、階段を昇り始めてからは途中離脱ができませんので、体調とよく相談の上でご参加を!
予約なしでも“当日参加”できる!
「階段昇り」への挑戦は、事前予約などは特に必要ありません。「今日は晴れているから、歩いてタワーを昇ろうか」という軽い気持ちで参加するのもいいかもしれませんね。(※強風・雨天時は階段昇りは中止)
- 「階段昇り」実施時間:土日祝日の11:00~16:00(最終受付時間16:00)
階段昇りスタート!まずはエレベーターで「フットタウン」屋上へ
「フットタウン1F」のエレベーターホールで、アテンドスタッフに階段昇りをしたい旨を伝えると、正面向かって一番左のエレベーターを案内してもらえます(上の写真、矢印)。他のエレベーターはタワーの「メインデッキ」まで直行してしまうので、間違えないようにしましょう。
エレベーターで「RF」に降りて外に出ると、すぐ右手に展望台へと続く階段の入口があります。この屋上は特に観光用に整備されているわけではありませんので、少し殺風景。夏休みなどの繁忙期にのみ開かれるという、「階段昇り」専用の入場券売り場も通常は閉鎖中です。東京タワー公式キャラクター“ノッポン兄弟”と、記念撮影できるパネルも。
階段の昇り口の前にいるアテンドスタッフに入場券を見せると、まだ昇っていないのに早々に「ノッポン公認 昇り階段認定証」をいただけました(笑)。混んでいない時は、数種類あるデザインから好きなものを選ばせてくれます。
いざ600段の階段を昇り始める!“タワーレッド”に包まれて♡
さっそく600段の階段の「はじめの一歩」を踏み出しましょう。一段一段の段差が高すぎず低すぎず、快適に昇ることができます。階段の途中では、適宜「現在の段数」が表示されていますので、がんばりの目安にできます。
東京タワーのシンボルカラーのオレンジレッドに包まれ、非日常感もたっぷり。フォトジェニックでSNS映えしそうな写真を撮りながら、ひたすらに上へ上へと向かいましょう。
飽きずに昇れる!東京タワー「階段昇り」の見どころ
“ノッポン兄弟”から出題されるクイズ
階段の昇り始めに“ノッポン兄弟”からのクイズが出題され、だんだんと高さを上げるごとに「答え」が分かる仕組みになっており、子供連れにはかなり楽しめます!ノッポン兄からはやや辛口なコメントもあり、やる気を煽ってくれるかも!?
ちなみに各パネルには、それまで昇った分の消費カロリーも記載されていますが、労力に比してあまりの消費の少なさに、かえってガッカリしてしまう恐れが…。
昇るごとに小さくなっていく東京の景色
階段からは、すぐ真下に「増上寺」の大伽藍が見下ろせます。始めはほぼ同じ目線だった大殿の屋根が、階段を昇るごとにだんだん小さく…。自分の足で高さを実感できるのは、階段で昇った者だけの特権です。高みを目指すうちに、登山のような爽快さを味わうことができますよ。
テレビ番組で階段にペンキを塗った、有名人のサイン
東京タワーの高さ333mと同じ数の“333段目”を過ぎ、高さ115m付近を超えたあたりで、ビートたけしさんの直筆サインに出会えます。テレビ番組の企画でたけしさん本人がこの場所のペンキを塗装、その際の記念サインなのだとか。階段昇りは単調と思われがちですが、ちょくちょくプチイベントがありますので、最後まで飽きずに昇ることができます。
「階段」にまつわるエピソードが聞けるタワー公式オーディオガイド
また、東京タワー公式監修のオーディオガイドはとてもおすすめ。特別な機器を借りなくとも、スマホに専用アプリをダウンロードすればOKです。“日本の旅の新しいカタチを作る”クリエイター集団「ON THE TRIP」と提携したコンテンツは、これまでの音声ガイドとは一味違います。
ガイドは「フットタウン」の屋上から始まり、階段の踊り場に設置された表示に従ってトラックを変えれば、その場所ごとにふさわしいチャンネルが流れます。東京タワー建設中のエピソードや裏話など、「今立っているこの場所」がどんな人たちによって建てられ、どんな思いでできあがったのか。さまざまなストーリーを聞きながら歩みを進めれば、見える景色が少し違ったものになるかもしれません。