四国遍路の道「涅槃の道場」香川の寺23箇所②（第77番～第88番）

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• 第77番　道隆寺（どうりゅうじ）
• 第78番　郷照寺（ごうしょうじ）
• 第79番　天皇寺（てんのうじ）
• 第80番　国分寺（こくぶんじ）
• 第81番　白峯寺（しろみねじ）
• 第82番　根香寺（ねごろじ）
• 第83番　一宮寺（いちのみやじ）
• 第84番　屋島寺（やしまじ）
• 第85番　八栗寺（やくりじ）
• 第86番　志度寺（しどじ）
• 第87番　長尾寺（ながおじ）
• 第88番　大窪寺（おおくぼじ）

第77番　道隆寺（どうりゅうじ）

• 写真：トラベルライター道隆寺　本堂

この地の領主であった和気道隆が亡くなった乳母の供養のために、桑の木で薬師如来を彫り祀ったのが始まり。その後、弘法大師が訪れ、自身が刻んだ薬師如来の中にこの道隆作の像を納め本尊としました。それゆえ、この本尊は「腹ごもり薬師」と呼ばれ、また別名「眼なおし薬師」とも呼ばれ眼病平癒のご利益があるとされています。

• 写真：トラベルライター本堂前にずらりと並ぶ255体の観音像

門を入ると、本堂までの道筋の両側に西国・坂東・秩父の観音巡礼の寺院を含めた255体もの観音像がずらり。札所をあとにするときは、まるでこれからの道中の安全を見守り、お見送りされている気分になります。

第78番　郷照寺（ごうしょうじ）

• 写真：トラベルライター郷照寺　大師堂

奈良時代に行基が開基。その後、弘法大師が42歳の時に自身の像を彫り、厄除け祈願を行いました。今も「厄除けうたづ大師」として信仰を集めています。時宗の開祖一遍上人ともゆかりがあることから、真言宗とともに時宗も信仰する寺院となっています。

第79番　天皇寺（てんのうじ）

• 写真：トラベルライター天皇寺　本堂

弘法大師が近くに湧く「弥蘇場の泉」に来た際、霊感を得て堂宇を建立しました。その後、1156年に起こった保元の乱で敗れ、讃岐に流された崇徳上皇が亡くなった際、ここに棺が安置されたことから、二上天皇が上皇を祀る社を、寺院境内に建立しました。

• 写真：トラベルライター正面にある三輪鳥居。額には「崇徳天皇」の文字。

正面にある鳥居は三輪鳥居と呼ばれ、普通の鳥居の両脇に小さな鳥居を組み合わせた珍しい形。この鳥居をくぐると、正面に白峰神社があり、天皇寺はその手前に位置しています。

第80番　国分寺（こくぶんじ）

• 写真：トラベルライター国分寺　本堂

聖武天皇の勅願により建立された讃岐の国分寺。鎌倉時代に再建された本堂は、国の重要文化財に指定されています。

• 写真：トラベルライター四国最古といわれる梵鐘は国の重要文化財

境内にある梵鐘は、創建当時の作で四国最古とされています。江戸時代に藩主が高松城に持ち帰ったところ、鐘は鳴ることなく毎晩「国へ帰る」と藩主の夢枕に立ったため元の場所に戻されたという伝説が残っています。