金沢に来たら一度は行きたいスポットのひとつ「ひがし茶屋街」。絵になる景色や街並みが残っていることもあり、国内外多くの観光客から人気を集めています。今回は金沢を代表する人気観光地「ひがし茶屋街」と、その周辺で行きたいスポットとお店を厳選してご紹介します。
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金沢を代表する観光スポット「ひがし茶屋街」とは?
「ひがし茶屋街」は1820年、加賀藩・12代藩主・前田斉広(まえだなりなが)が点在していたお茶屋を集めて茶屋街を開設したのが始まり。にし茶屋街や主計町(かずえちょう)茶屋街を含む3つの茶屋街の中では最も規模が大きく、お茶屋をはじめ、茶屋建築を活かしたお店が軒を連ねています。
- ひがし茶屋街
- 金沢市 / 町・ストリート / 観光名所 / インスタ映え / 重要伝統的建造物群保存地区
- 住所:石川県金沢市東山1地図で見る
- 電話:076-232-5555(金沢市観光協会)
- Web:https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/deta...
ひがし茶屋街へは、金沢駅東口から「城下まち金沢周遊バス」で行くことが可能。右回りルートで約10分、「橋場町(はしばちょう)」バス停に下車してから徒歩3分で到着します。またひがし茶屋街や兼六園など、金沢の主要な観光スポットをまわるなら、「北鉄バス一日フリー乗車券」を購入するのもおすすめ。一部施設では、お得な特典を受けられます。
<電話番号>
076-237-5115(テレホンサービスセンター/8時~19時)
<料金>
おとな(中学生以上)500円、こども(小学生)250円
<主な発売箇所>
北鉄駅前センター (金沢駅東口バスターミナル1番のりば近く)、金沢駅東口バスターミナル北鉄グループ案内所、
片町サービスセンター、北鉄バスサービスセンター武蔵エムザ店 、金沢市内の主要ホテル、旅館など
※バス車内での販売はいたしておりません。詳細は公式HPでご確認ください
【1】江戸時代創建の雅なお茶屋「金沢ひがし廓 志摩」
江戸時代後期に建てられたお茶屋「志摩(しま)」。資料館として公開されているお茶屋のひとつで、旦那衆が芸妓さんの舞や三味線といった遊芸を楽しんだ部屋を見学することができ、国指定の重要文化財にも指定されています。
朱色や藍色の壁が特徴的な2階「前座敷」。遊芸を楽しむ場として使われていたため、押し入れや間仕切り壁はなく、天井が高く開放的な優美な造りとなっているほか、三味線や琴、太鼓などが展示されています。
1階の最奥にある「寒村庵(かんそんあん)」では、美しい庭を眺めながら抹茶やお菓子を味わうことができます。お茶席専門とする金沢の老舗和菓子店から取り寄せた、季節の上生菓子を提供しており、季節の草花を眺めながら有意義なひと時を楽しめます。
- 金沢ひがし廓 志摩
- 金沢市 / カフェ・喫茶店 / 建造物 / 観光名所 / 歴史的建造物
- 住所:石川県金沢市東山1丁目13−21地図で見る
- 電話:076-252-5675
- Web:http://www.ochaya-shima.com/
【2】金沢最大級のお茶屋建築「懐華樓」
金沢で最大のお茶屋建築である「懐華樓(かいかろう)」。夜は茶屋として営業するので、一見さんはお断りをしていますが、日中は一般の方にも公開しています。またカフェも併設しており、金箔を使ったくずきり(税込1,400円)、ぜんざい(税込1,400円)といったスイーツも味わえます。
建物内には、朱色の壁をした茶室や朱塗りの階段など、粋な雰囲気のある部屋を見学できます。また年に数回、お座敷体験ができる催しものが開催されます。
さらに、豪華絢爛な金箔畳の茶室も見どころのひとつ。落ち着いた雰囲気のある茶室に、黄金色の畳と折り鶴が設置されており、金沢らしい茶屋文化を感じられます。
- 懐華樓
- 金沢市 / カフェ・喫茶店
- 住所:石川県金沢市東山1-14-8地図で見る
- 電話:076-253-0591
- Web:http://www.kaikaro.jp/
【3】石川の食材を使ったおばんざいが味わえる「東山みずほ」
ひがし茶屋街のメインストリート・旧二番丁通り(きゅうにばんちょうとおり)から少し歩いたところにある和食のお店「東山みずほ」。能登や加賀といった石川産の野菜や魚を使ったおばんざいを提供しており、週末には観光客はもちろん、地元の方も訪れています。
人気の「一汁六菜定食」は、加賀野菜のひとつ「五郎島金時(ごろうじまきんとき)」の胡麻和えや、江戸時代創業の糀の老舗・高木糀商店(たかぎこうじしょうてん)の糀のお漬物、さらに石川県産のお米を土鍋で炊き上げたご飯などをご用意。主菜は、おからを使ったハンバーグまたは、日替わりの焼き魚を選べるので、ぜひ堪能してみて。
- 東山みずほ
- 金沢市 / 和食 / ランチ
- 住所:石川県金沢市東山1丁目26−7地図で見る
- 電話:076-251-7666
- Web:http://www.h-mizuho.jp/
【4】金箔をまぶした絶品プリンのお店「金澤ぷりん本舗」
2019年4月にオープンしたプリン専門店「金澤ぷりん本舗」。石川県産の牛乳「のとそだち」を使ったプリンを店内の工房で作っており、新しい金沢のお土産のひとつとして人気を集めています。
おすすめは「金箔あずき」(1個税込880円)。特別に炊き上げた小豆餡に金箔をまぶした一品で、しっとりとした甘さとともにとろける食感を楽しめます。この他にも、奥能登・珠洲(すず)で作られた海水塩を使った「能登塩」(1個税込480円)や、能登の牛乳を使った「オリジナル」(1個税込480円)、「加賀棒茶」(1個税込480円)なども取り揃えています。
また店内で、絶品のプリンやソフトクリームを味わうのもおすすめです。中でも数量限定の「金銀玉手箱ぷりん」は、黄色いプリンと抹茶のプリンを二段重で提供。黄色いプリンには、金箔や金沢ゆずのピールが、抹茶のプリンには、銀箔や大納言の甘納豆が入っています。
- 金澤ぷりん本舗
- 金沢市 / スイーツ / 金箔グルメ・グッズ
- 住所:石川県金沢市東山1-13-10地図で見る
- 電話:076-225-7749
- Web:https://kanazawa-pudding.com/
【5】日本茶の魅力を発信する老舗茶舗「茶房 一笑」
江戸時代末期創業の日本茶専門店で、一番摘みの良質な茎を、浅く焙じ旨みを引き出した加賀棒茶(かがぼうちゃ)の老舗でもある「丸八製茶場(まるはちせいちゃじょう)」。その本格的なほうじ茶を味わえる直営店が、こちらの「一笑(いっしょう)」です。元お茶屋だった町家を、中庭や格子窓などを活かしてスタイリッシュに改装したお店で、有意義なひと時を過ごせます。
定番の「献上加賀棒茶」や「香寿(こうじゅ)」、「季節のほうじ茶」の、3種類のほうじ茶のうち、1種類を飲むことができます。香りや風味が異なりますが、すっきりとした味わいを楽しめます。水出しのほうじ茶も飲めるので、ぜひ飲み比べてみましょう。
急須でいただくほうじ茶には、地元の干菓子が付いているほか、追加料金で季節の生菓子を味わえます。江戸時代末期に創業した「石川屋本舗(いしかわやほんぽ)」の寒天菓子・かいちんも付いてくるので、絶品のほうじ茶と一緒に味わってみて。
- 一笑
- 金沢市 / スイーツ / ドリンク / カフェ・喫茶店
- 住所:石川県金沢市東山 1-26-13地図で見る
- 電話:076-251-0108
- Web:http://issho.kagaboucha.com/
【6】真っ黒な最中スイーツが味わえる「甘味カフェ 茶ゆ」
旧二番丁通りの入口に位置する甘味処「茶ゆ(ちゃゆ)」。地元の食材を使ったオリジナルのジェラートを提供しているほか、お店の2階にはカフェも併設しており、アイスクリームやあんみつ、ぜんざいといったスイーツも堪能できます。
おすすめは「東山もなかセット」。ひがし茶屋街の近くにある、明治時代創業のお茶専門店から仕入れた抹茶や棒茶、醤油や味噌、さらに能登産のブルーベリーなど、数十種類あるアイスの中から2種類を選んで、竹炭が入った最中でサンド。パリッとした食感とともに、上品な甘さを味わえます。