関東
関東観光
国内外問わず、多くの観光客が訪れる日本の中心エリア

【関東・棒ノ折山】令和だからこそ登ってみたい!天皇陛下お気に入りのロイヤルマウンテン

取材・写真・文:

神奈川在住
訪問エリア:47都道府県

2019年6月5日更新

7,440view

お気に入り

この記事の目次表示

水源の道

さて、有間ダムも近くにあることから、ここがどういう特性をもった山か、皆さま想像がつきますでしょうか?ダムになみなみと溜まっている水、これが流れ込む水源があるわけで、それが今回の登山のハイライトといっても過言ではないルートなのです。

そのルートとは、沢筋を通る道です。「白谷沢」と呼ばれる沢で、有間ダム周辺では最も美しいと言われている沢。最初は、このような木々に囲まれた登山道ですが・・・

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto登山道

だんだんと道がゴツゴツした岩だらけになってくると・・・

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto岩がちな登山道

横には沢が流れています!ここから小さい滝もちらほら出てきますよ。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto見下ろすと沢がある

沢歩き

ここからいよいよ沢歩きが始まります!基本的にはゴツゴツした岩の間に流れる沢を、右に左にと蛇行するように越えながら歩いていきます。どうです?写真からもわかるようにワイルドで登りがいのありそうな道でしょ?

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto沢を登る登山客

見た目はワイルドで大変そうですが、小学校低学年程度のお子さんたちも元気に駆け上がっていきました。とはいえ、水で濡れた岩を歩いていくので、グリップ力がしっかりして、防水仕様の登山靴が必須です。途中「キケン」の表示や、「立ち入り禁止」のロープが張られた箇所もでてきます。基本的に案内板に従っていけば大丈夫なので、指示を見失わないようにしましょう。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoキケンの表示
  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto立ち入り禁止箇所

こういった岩がちな道をだいたい15分ほど歩きます。まもなく棒ノ折山のハイライトともいえるべき人気スポットが近づいてくると、じわじわと登山客の姿も多くなってきます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto増えてきた登山客

棒ノ折山のハイライト「ゴルジュ帯」

そしていよいよ、この登山道のハイライトといっても差支えない「ゴルジュ帯」に入ります。棒ノ折山が人気なのは、このゴルジュ帯があるから。

ゴルジュとは、フランス語gorgeで「のど」の意味。登山用語で両サイドの岩壁がせばまっている谷のことを指します。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoゴルジュ

それがこちら!岩の真ん中がふかくえぐれていますね。なかなか迫力のある景色です。整備された登山道と違って、ほぼ手つかずの自然の状態を歩くことが出来るので、とっても人気があります。

写真の左上に青い服を着た登山客の姿が見えるでしょう?このゴルジュの巨大さがおわかりいただけるのではないでしょうか。写真だけ見ると「どうやって登るの?」と不安に思われるかもしれません。写真右下の岩に赤い矢印が描かれているのが見えますか?岩に直接ルートが描かれているので、これも初心者にはうれしい配慮。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoゴルジュを登る

このルートの登山の様子を上から見るとこんな感じです。写真の真ん中の登山客がいるところが、赤い矢印が描かれていた岩です。登ってみると意外とフラットな箇所も多く、実は初心者でも登れてしまう沢なのです。ただしバランスをとるために岩に手をかけて進むところも多くありますから、手の保護のためにグローブ、なければ軍手の持参をお勧めします。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhotoまだまだ続くゴルジュ帯

歩くスピードによっても違いますが、写真をとりながら歩いて15分くらいは、このゴルジュ帯を進んだような気がします。足を運ぶ岩をさがしながら、沢によって出されたマイナスイオンを感じて歩くのは、ものすごく気持ちがいいですよ。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto鎖場

岩場の終盤には、こうした鎖場も出てきます。傾斜はきついですが、両手両足を使って登っていけば、そう難しくないので楽しみましょう。鎖場のあとも5分ほどゴツゴツした道が続きますが、しばらくすると舗装された林道がでてきます。

林道と休憩場所

これまでかなり自然丸出しの道を歩いてきたので、結構びっくりするのですが、自動車通行可能な林道があらわれます。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto林道

林道を挟んで反対側には、ちょっとした休憩スペースがあります。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto休憩場

腰かけられる長椅子が設置してあって、ここで少し休憩するのもいいでしょう。椅子の奥に見えるのが、登山道です。

岩茸石

ここからは、かなり傾斜のキツイ坂を登っていくことになりますので、覚悟していきましょう。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto急坂

10分ほど頑張って登れば、しばらくは平らな道があらわれます!ここで足を休ませてあげましょう。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto平らな道

この平らな道の突き当りにあるのが、インパクト大の「岩茸石」。人間と比べて非常に大きい岩なのがわかりますね。

  • 写真:えいぶゆう/TossyPhoto岩茸石

次のページを読む

関東の旅行予約はこちら


関東のパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

(首都圏)

(北関東)

関東のホテルを探す

(首都圏)

(北関東)

(北関東)

(南関東)

関東の航空券を探す

関東の現地アクティビティを探す

関東のレンタカーを探す

関東の高速バスを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


日本とは思えない!まるで古代遺跡みたいな山【神奈川・鷹取山】

神奈川県の鷹取山をご存知ですか?垂直に切り立った岩が壁のように次々と現れ、その奥にたたずむ巨大仏像が、なんだか古代遺跡のような、いにしえの雰囲気が満載の山です。...


難易度順!東京のオススメ登山コース10選~低山から都内最高峰まで~

筆者が実際に登ったことがある山から厳選して、都内でオススメの登山コースを10選ご紹介します。低山から東京都最高峰の雲取山まで登りやすい順にご紹介していくので、こ...

【茨城】筑波山を楽しみつくせ!コース詳細・見どころ・お得な切符情報まで♪

日本百名山のなかで一番標高が低い山として知られている「筑波山」。ロープウェイやケーブルカーで誰でも気軽に頂上まで行くことができ、幅広い層に人気の山です!今回はそ...

【神奈川県・三浦半島】侮れない!プチ本格登山を楽しむ三浦アルプス

神奈川県の三浦半島にある三浦アルプスは、逗子、葉山、横須賀の境界にある山稜地帯です。三浦アルプスの一番の魅力は、200m程度の低い山々にもかかわらず、まるで原生...

最高の展望がずっと続く山【神奈川・仏果山~高取山~宮ケ瀬湖】

神奈川県丹沢山(たんざわさん)系の仏果(ぶっか)山と高取山は、登山道のいたる所で展望が楽しめ、かつ標高差が400メートル程度と初心者やお子様連れでの登山におすす...

この記事を書いたトラベルライター

旅はいつも心のまんなかに
知らない土地、知らない文化、知らない人。知らない何かがいつも自分の心を広げてくれます。広がったその先を見てみたい。その探求心や好奇心はそのまま「旅」として、いつも心のまんなかにあります。

えいぶゆう(文)とTossyPhoto(写真)の2人で、心のまんなかにある「旅」を切り取っていきます。

あなたの心にも旅の灯がともりますように。

本当は教えたくない!鎌倉の隠れ寺「寿福寺」

沢山の寺院が並ぶ鎌倉の中で、鎌倉幕府が定めた鎌倉五山に名を連ねる「寿福寺」。鎌倉幕府の中核を担った北条政子のお墓があるなど、鎌倉を興した人々に多くのゆかりがある...


絶対後悔させない!湘南【江の島】の超詳しい観光&時間ガイド

湘南を代表する観光スポット「江の島」。どメジャーな観光スポットですが、意外にもガイドブックでは紙面の都合からか、江の島の見どころを収めきれていないんです。実際に...


【神奈川県・三浦半島】侮れない!プチ本格登山を楽しむ三浦アルプス

神奈川県の三浦半島にある三浦アルプスは、逗子、葉山、横須賀の境界にある山稜地帯です。三浦アルプスの一番の魅力は、200m程度の低い山々にもかかわらず、まるで原生...

超超超初心者におすすめ!本当に楽な神奈川のハイキング5選

神奈川県には気軽に登山・ハイキングできる自然がたくさんあります。でも、「初心者におすすめ」の情報を見て、行ってみたらキツかった。なんてことはありませんか。超がつ...

【ベトナム】半日で巡る!お土産天国ダナン市街の見どころ

ベトナム中部の都市ダナンは、お土産天国と言っても差支えないほど、様々な名品が低価格で購入できるんです。中には女子ウケするカワイイ小物もいっぱい。そんなダナン市街...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります