この記事の目次表示
水源の道
さて、有間ダムも近くにあることから、ここがどういう特性をもった山か、皆さま想像がつきますでしょうか?ダムになみなみと溜まっている水、これが流れ込む水源があるわけで、それが今回の登山のハイライトといっても過言ではないルートなのです。
そのルートとは、沢筋を通る道です。「白谷沢」と呼ばれる沢で、有間ダム周辺では最も美しいと言われている沢。最初は、このような木々に囲まれた登山道ですが・・・
だんだんと道がゴツゴツした岩だらけになってくると・・・
横には沢が流れています!ここから小さい滝もちらほら出てきますよ。
沢歩き
ここからいよいよ沢歩きが始まります!基本的にはゴツゴツした岩の間に流れる沢を、右に左にと蛇行するように越えながら歩いていきます。どうです?写真からもわかるようにワイルドで登りがいのありそうな道でしょ?
見た目はワイルドで大変そうですが、小学校低学年程度のお子さんたちも元気に駆け上がっていきました。とはいえ、水で濡れた岩を歩いていくので、グリップ力がしっかりして、防水仕様の登山靴が必須です。途中「キケン」の表示や、「立ち入り禁止」のロープが張られた箇所もでてきます。基本的に案内板に従っていけば大丈夫なので、指示を見失わないようにしましょう。
こういった岩がちな道をだいたい15分ほど歩きます。まもなく棒ノ折山のハイライトともいえるべき人気スポットが近づいてくると、じわじわと登山客の姿も多くなってきます。
棒ノ折山のハイライト「ゴルジュ帯」
そしていよいよ、この登山道のハイライトといっても差支えない「ゴルジュ帯」に入ります。棒ノ折山が人気なのは、このゴルジュ帯があるから。
ゴルジュとは、フランス語gorgeで「のど」の意味。登山用語で両サイドの岩壁がせばまっている谷のことを指します。
それがこちら!岩の真ん中がふかくえぐれていますね。なかなか迫力のある景色です。整備された登山道と違って、ほぼ手つかずの自然の状態を歩くことが出来るので、とっても人気があります。
写真の左上に青い服を着た登山客の姿が見えるでしょう?このゴルジュの巨大さがおわかりいただけるのではないでしょうか。写真だけ見ると「どうやって登るの?」と不安に思われるかもしれません。写真右下の岩に赤い矢印が描かれているのが見えますか?岩に直接ルートが描かれているので、これも初心者にはうれしい配慮。
このルートの登山の様子を上から見るとこんな感じです。写真の真ん中の登山客がいるところが、赤い矢印が描かれていた岩です。登ってみると意外とフラットな箇所も多く、実は初心者でも登れてしまう沢なのです。ただしバランスをとるために岩に手をかけて進むところも多くありますから、手の保護のためにグローブ、なければ軍手の持参をお勧めします。
歩くスピードによっても違いますが、写真をとりながら歩いて15分くらいは、このゴルジュ帯を進んだような気がします。足を運ぶ岩をさがしながら、沢によって出されたマイナスイオンを感じて歩くのは、ものすごく気持ちがいいですよ。
岩場の終盤には、こうした鎖場も出てきます。傾斜はきついですが、両手両足を使って登っていけば、そう難しくないので楽しみましょう。鎖場のあとも5分ほどゴツゴツした道が続きますが、しばらくすると舗装された林道がでてきます。
林道と休憩場所
これまでかなり自然丸出しの道を歩いてきたので、結構びっくりするのですが、自動車通行可能な林道があらわれます。
林道を挟んで反対側には、ちょっとした休憩スペースがあります。
腰かけられる長椅子が設置してあって、ここで少し休憩するのもいいでしょう。椅子の奥に見えるのが、登山道です。
岩茸石
ここからは、かなり傾斜のキツイ坂を登っていくことになりますので、覚悟していきましょう。
10分ほど頑張って登れば、しばらくは平らな道があらわれます!ここで足を休ませてあげましょう。
この平らな道の突き当りにあるのが、インパクト大の「岩茸石」。人間と比べて非常に大きい岩なのがわかりますね。