アジアにいながら、古き良きヨーロッパの時代を感じることができる、コロニアルホテル。フランスの植民地だったラオス・ビエンチャンにも、一軒の伝統あるコロニアルホテル「セタ・パレス・ホテル」があります。この高級クラシックホテルは、なんと1万円台で宿泊できてしまうのです!
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「セタ・パレス・ホテル」とは?
1932年、フランス植民地時代に建てられたホテルです。
このホテルには多難な歴史があります。一時はホテルとしての営業を休止し、集合住宅として使用され、すっかり荒廃してしまいました。初代経営者の息子が荒れ果てたホテルの様子を目の当たりにしてひどく心を痛め、再び取り戻すことを決心。1994年から修復作業を開始し、1999年営業再開しました。
チェックイン時は、歴史を感じる空間に注目
「セタ・パレス・ホテル」の扉を開けると、そこはもう別世界!1930年代にタイムスリップしたかのような、穏やかで優雅な時間が流れています。
艶やかに磨かれた、木目の趣あるカウンターでチェックインします。
暑い南国の長旅を癒してくれる、マンゴーアイスをいただきながらのチェックインです。
クラシックなロビーを堪能しよう
「セタ・パレス・ホテル」に宿泊する際には、ひんやりしたロビーの椅子に腰掛けて、時代を感じさせる調度品をゆったり眺めることをお勧めします。
目に入ってくるのは、大きなシャンデリアと、古い木造の階段、高い天井とシーリングファンです。どれもよく手入れがされていて、品の良い光沢があります。
小さいけれど、居心地の良い客室
客室は「エグゼクティブ・スイート」「ジュニア・スイート」「デラックス・ルーム」など、広めのお部屋もありますが、1万円台での宿泊となると、選択肢は一番小さな「スタンダード・ルーム」になります。
客室は25平米とやや狭いですが、アンティーク調の家具が美しいお部屋です。高い天井と格子窓からの光が差し込み、居心地の良い空間です。
ウェルカムフルーツ、アメニティ、ミニバー類は完備されています。
イタリア産大理石が使われているバスルーム
浴室はイタリアの大理石が使われているという、こだわりの空間。ただ、構造がとても古いため、水が流れにくかったり、お湯が出にくかったり、水周りには少々不便な点があります。
この点はグレードの高い部屋でも同じようなトラブルがあるそうですので、改装待ちという感じでしょうか。現代の快適さには及びませんが、この体験も“時代を感じる”という点では一役買っています。
中庭のプールでリラックス
木々が生い茂る中庭で、ひときわ目を引くのが綺麗なブルーのタイルで造られたプールです。
チェアーに寝そべって樹々の間を通り抜ける風を感じたり、小鳥たちのさえずりを聞きながら、のんびり旅の疲れを癒すことができます。プールサイドでは、カクテルなどを飲みながらくつろぐ欧米人の姿も多いです。
ラウンジバーでは優雅な時間を過ごせる
日が沈んだら、少しおしゃれをして「ラ・ベル・エポック・ラウンジバー」へ。
とても静かで品格のあるバーですが、スタッフがちょうど良い距離感を保ってくれているおかげで緊張感無くゆったりとお酒を楽しむことができます。
年中無休 07:00~22:00
可愛らしいレストランでの朝食ブッフェ
通常の宿泊プランに含まれている朝食。黄色の壁とギンガムチェックのテーブルクロスが可愛らしいレストランでの提供です。
料理はブッフェ式。メニュー数はそれほど多くありませんが、焼きたてのパンや、搾りたてのジュース、コールドミール、温かい料理も充実。しっかりと腹ごしらえをして出かけることができます。
お好みの卵料理をオーダーすることもでき、席まで運んでくれます。
こちらのレストランはランチ、ディナー共に入店可能です。
- 例:ドリンク付きセットメニュー250,000K(3,250円)/ランチ・ディナー(※税金サービス料別)
年中無休 06:30~22:00
「セタ・パレス・ホテル」に宿泊してノスタルジックな旅を!
まだまだ発展途上にあるラオス。セタ・パレス・ホテルは素朴な街の中にひっそりと佇む、気品あるクラシックホテルです。このホテルに滞在すれば、ラオスの良さを存分に感じることができ、ノスタルジックな旅を経験できることでしょう。
- セタ・パレス・ホテル
- ラオス / ホテル
- 住所:6 Pang Kham Street, Vientiane, Lao PDR.地図で見る
- Web:https://www.setthapalace.com/