フィレンツェといえば、ドゥオモやウフィッツィ美術館等々見るべきものにあふれていますが、中心部を離れ、アルノ川を渡った先にも素敵な場所があるのです。豪華絢爛なピッティ宮殿と世界遺産にもなっているボーボリ庭園をご紹介します。
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ピッティ宮殿とボーボリ庭園
広大な敷地にあるこの二つの施設、じっくり見るとかなりの時間がかかります。あまり前後に予定を詰めすぎず、ピッティ宮殿内にはカフェもあるので、のんびりと休憩を挟みながら楽しむのが良いのではないでしょうか。
ピッティ宮殿とボーボリ庭園、それぞれの見どころをご紹介していきます。
1 ピッティ宮殿
フィレンツェの中心部から少し離れた場所にあるピッティ宮殿は、元はフィレンツェの銀行家だったルカ・ピッティが建設し始めたものですが、のちにメディチ家のコジモ1世が買取り、自宅として使った建物だそうです。
ウフィッツィ美術館が政治を行う事務所であったのに対し、こちらのピッティ宮殿を私邸として使っていました。そのため当時のメディチ家の人々が、人目に触れず安全に事務所へ出勤できるよう、このピッティ宮殿からウフィッツィ美術館までは、地下通路で繋がっているそうです(予約制のツアーしかないようですが、この地下通路(ヴァザーリの回廊)も見ることができます)。
ピッティ宮殿の中にはいくつかの美術館が入っていて、駆け足で見ても半日はかかってしまいます。ピッティ宮殿内の美術館の入場料は全て共通券に含まれています。
11月〜2月:10ユーロ(約1,300円)
開館時間 8:15〜18:50
休館日 月曜日、1月1日、12月25日
- ピッティ宮殿
- イタリア / 建造物 / 城・宮殿
- 住所:Piazza de' Pitti, 1, 50125 Firenze FI, イタリア地図で見る
- Web:https://www.uffizi.it/palazzo-pitti
1-1 パラティーナ美術館
まずは、パラティーナ美術館へ。こちらの美術館、ウフィッツィ美術館に負けず劣らず素晴らしい美術作品が並んでいます。また、作品だけでなく部屋自体も豪華な装飾がされていて、目がチカチカするほどの金ピカの部屋などもあります。
ボッティチェッリやラファエロ、フィリッポ・リッピなどの傑作が並ぶ様子には、絵画に詳しくなくても圧倒されてしまいます。
- パラティーナ美術館
- イタリア / 博物館・美術館 / 美術館
- 住所:Piazza de' Pitti, 1, 50125 Firenze FI, イタリア地図で見る
- Web:https://www.uffizi.it/palazzo-pitti/galleria-palat...
1-2 近代美術館
こちらでは、1700年代末から1900年代初頭までの絵画や彫刻作品が展示されています。肖像画や風景画など、パラティーナ美術館とはまた違った魅力の作品に出会えます。
1-3 トスカーナ大公の宝物館
宝物館というだけあって、こちらにはきらびやかなジュエリー、細やかな装飾がされた銀製品、細部まで綺麗に彫り込まれたカメオなど、見ているだけでうっとりしてしまうようなものが並んでいます。
いかに当時のメディチ家の力がすごかったのかが想像できますね。
- トスカーナ大公の宝物館
- イタリア / 博物館・美術館
- 住所:Piazza Dei Pitti, 1, 50125 Firenze FI, イタリア地図で見る
1-4 衣装博物館
こちらの博物館では、1500年代から現在までの洋服やアクセサリーなどのファッションの変遷をたどることができます。また、メディチ家の、当時実際に着用された服も展示されていてとても興味深いです。
2 ボーボリ庭園
ピッティ宮殿の後ろ側には広大な敷地のボーボリ庭園が広がっています。綺麗に整理された豊かな緑、色とりどりの花々、そして植物だけではなく噴水や、彫刻が施された洞窟などもあり、様々な景色を楽しめる庭園です。
また、小高い丘のようになっており、階段を上まで登るとフィレンツェのオレンジの屋根瓦が並ぶ美しい街並みを一望することができます。
11月〜2月:6ユーロ(約780円)
開園時間 8:15
閉園時間 16:30(11、12、1、2月)、17:30(サマータイムでない3、10月)
18:30(4、5、9月と3、10月のサマータイム)、19:30(6、7、8月)
休館日 第一月曜日および最終月曜日、1月1日、12月25日
- ボーボリ庭園
- イタリア / 公園・動植物園 / 庭園
- 住所:Piazza Pitti, 1, 50125 Firenze FI, イタリア地図で見る
- Web:https://www.uffizi.it/giardino-boboli
2-1 陶器博物館
ピッティ宮殿を背にまっすぐ階段を登っていくと、展望台のようになっている小さな庭があり、その中に陶磁器博物館があります。小さな博物館ですが、マイセンやジノリ、伊万里焼など世界各国から集められた可愛らしいカップやお皿などの磁器が並んでいます。
2-2 ブオンタレンティの洞窟
少しおどろおどろしい、グロテスクな雰囲気を醸し出していますが、見ているとつい引き込まれてしまう不思議な魅力があります。
- ブオンタレンティの洞窟
- イタリア / 建造物
- 住所:Grotta del Buontalenti, Piazza Pitti, 1, 50125 Firenze FI, イタリア地図で見る
2-3 ネプチューンの噴水
噴水、というより池と言った方が良いのでは…と思うほどの大きな水場です。真ん中に古代ローマの水の神であるネプチューンの像が立っています。
その他にも庭園内では様々な種類の植物を見ることができます。広い敷地でお気入りスポットをぜひ探してみてください。
※記事内のユーロから日本円への換算は1ユーロ=約130円で計算しています。