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七福神その四 八幡神社の「毘沙門天さま」
「人の道、はずれぬ強さに毘沙門天さま」と言われる、威光成就の神様です。
八幡神社
永承五年(1050年)、千住に滞陣した八幡太郎源義家が、現在の千住神社に本陣を置きました。
その際この地に白幡を立てたとされ、神前に奉納された扇を祀ったのが、八幡神社の始まりとされています。
日光街道沿いに佇む
日光街道とは、日本橋から栃木県日光方面までを繋ぐ大きな道路です。北千住のまちを縦断しています。
八幡神社は、この日光街道沿いにあります。敷地はそれほど大きくなく、人も少ないですので、じっくりと毘沙門天さまの像を拝見できます。
七福神その五 稲荷神社の「福禄寿さま」
「反省する素直な心に福禄寿さま」と言われる、開運の神様です。
稲荷神社
千住青果市場に、明治39年に建てられた産土神(うぶすながみ=生まれた土地の守護神)の記念碑があります。稲荷神社の起源は、そのころ市場に祀られた小祠とされています。
戦災で焼失し、現在の社殿は昭和41年に建造されたものです。
松尾芭蕉像も近くに
先述した八幡神社とほど近く、日光街道沿いに位置します。午後に訪問すると、ちょうど太陽の光が境内に差し込み、気持ちよく参拝できます。
にこやかに笑う、福禄寿さまの笑顔が印象的です。
また、『奥の細道』で有名な松尾芭蕉の像も近くにあります。『奥の細道』とは、芭蕉が東北・北陸の歌枕、名所、旧跡を巡り歩いた約5カ月間の旅を記した紀行のことです。なんとその旅のスタート地点が千住にあたります。
七福神その六 仲町氷川神社の「弁財天さま」
「一日一善優しい愛に弁財天さま」と言われる、福徳の神様です。
仲町氷川神社
湿地を開発して町にしたとき、その鎮守とし、勧請した(神仏の来臨を願った)のが仲町氷川神社の始まりです。
神奈川県の江の島神社と関係していた?
弁財天さまは、池のように型どられた、水のある空間に祀られています。これは神奈川県の江の島とゆかりがあるからです。
昔千住に住んでいた女性たちが江の島まで訪問し、おみたまを分け与えてもらい(具体的に何かは不明)、持ち帰ったそうです。このお陰で、わざわざ江の島まで訪問しなくても、ご利益を得られると考えたようです。
弁財天さまが安置されている祠の前には鳥居がありますが、それには確かに江島神社と書かれています。これは、実は江の島のことだったのです。
七福神その七 千住本氷川神社の「大黒天さま」
「あきらめぬ忍耐努力に大黒天さま」と言われる、招福の神様です。
千住本氷川神社
徳治二年(1307年)、今の千住曙町に創設された牛田氷川神社が発祥です。現在の本殿は、昭和45年の落成とされています。
モチーフの米俵もしっかり拝見
大黒天さまと言えば、米俵に座っている姿をイメージします。ここでは米俵も置かれていて、イメージ通りの大黒天さまを拝見できます。
また敷地内に大きな銀杏の木があったり、ラジオ体操発祥の地の記念碑が置いてあったりと、参拝以外にも見どころが多く、楽しめます。
- 千住本 氷川神社
- 柴又・亀有・北千住 / 神社
- 住所:足立区千住3-22地図で見る
- 電話:03-3881-2857
- Web:http://motohikawa.jp/
まとめ
以上、七つの神社をご紹介してきました。それぞれに趣きと良さがあり、全部巡り終えたあとの充実感は言葉にできないものがあります!
すべての神社を巡っても半日あれば十分なので、気軽に七福神めぐりができることもメリットです。ぜひ、心を清めたいときに、北千住へ足を運んでみてはいかがでしょうか?