大阪
大阪観光
くいだおれの街で串カツ・たこ焼き・お好み焼き・・・!

【大阪】大阪歴史博物館で宮殿から芝居小屋まで体験しよう!

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:45都道府県

2020年9月9日更新

714view

お気に入り

写真:こごみ

「歴史博物館」と聞くと、堅苦しくて難しい物がいっぱいというイメージですが、大阪がかつて難波宮だった頃から、大坂や上方と呼ばれる時代を経て、そして現在に至るまでを、ビジュアルで楽しくわかりやすく見せてくれる博物館があります。今回はそんな「大阪歴史博物館」の見どころをご紹介します。

この記事の目次表示

地上57mの10階から始まる大阪の歴史

  • 写真:こごみ入館料 大人600円 高校生大学生400円

大阪歴史博物館は、NHK大阪放送局との複合施設となっています。ドーンとそびえる巨大な建物からは、大阪城や難波宮跡が見えます。

チケットを買って中に入ったら、まずは一気にエレベーターで10階にのぼります。そこは遥か古代の大坂。年代と共に徐々に下の階へと降りていきながら、歴史をたどっていくことになります。

10階 古代の大阪「難波宮」

  • 写真:こごみ

まず眼前に現れるのは、こちらの博物館の目玉といってもいいかもしれない難波宮(なにわのみや)の「大極殿」です。復元された原寸大の広間では、整列した官人たちが儀式の真っ最中。スクリーンではその儀式の詳細を説明してくれています。

  • 写真:こごみ

大極殿を支えるのは朱塗りの柱。直径70cmあるそうで、圧巻のインパクト。人形たちの後ろに立っていると、自分も参加しているような感じを味わえます。独特な雰囲気の空間は、1人っきりだとちょっと怖いかもしれませんね。

  • 写真:こごみ

難波宮は、前期と後期に分かれています。652年に完成した前期の宮殿です。かの有名な大化の改新後の政治が行われたのが、こちらの宮殿になります。

  • 写真:こごみ

前期の宮殿が焼失したため、そのあとに後期の難波宮が建てられました。奈良大仏を作った聖武天皇の時代で、平城京とその時代が重なっています。何度も遷都が繰り返された複雑な時代だったのがうかがえます。

  • 写真:こごみ

こちらの階では、難波宮近辺から発掘された出土品の数々が展示されています。古代の中心地であったことをうかがわせる、当時の高水準の技術で作られた物たちが集まっているのでしょう。

9階 中世、近世の大阪

  • 写真:こごみ

大阪城が建つ前、この地にあったのが「大坂本願寺」であったことはご存知でしょうか。織田信長と壮絶な戦いを繰り広げた巨大な本願寺の模型や、秀吉が整備した大阪の町並み、そして徳川の時代になり天下の台所といわれた経済都市大阪を、パネルやミニチェアなどで楽しく再現してくれます。

  • 写真:こごみ

特にミニチェアは必見の巧妙さ。町並みや家の間取りはもちろんのこと、そこで暮らす人形たちが実に活き活きと生活していて、かつての大阪を表現してくれています。

  • 写真:こごみ

日中と夜とのライトアップが交互にやって来ます。こちらは夕暮れの町。

  • 写真:こごみ

何やら物語がありそうな展開も、あちこちに。

  • 写真:こごみ
  • 写真:こごみ

大阪といえば道頓堀。かつて芝居小屋が連立し、にぎわった頃の大阪難波の様子も見ることができます。

8階 発掘の部屋

  • 写真:こごみ大阪歴史博物館から見える、近辺にある遺構

8階は、ちょっと一休みで発掘の広場。難波宮の発掘現場が原寸大に復元されています。復元パズルや詳しい解説もあって、体験型の楽しめるフロアになっています。

また、このフロアとは別になりますが、辺り一帯が難波宮だったことから、歴史博物館の地下でもその遺構の一部を見学することができます。定時にガイド付きで無料参加できますので、詳しくはHPをご覧ください(2020年9月現在は、新型コロナウイルス感染症拡大を受け、開催休止中)。

7階 近代、現代の大阪

  • 写真:こごみ

こちらの階では、大正から昭和のレトロでオシャレな大阪の町並みが再現されています。

  • 写真:こごみ
  • 写真:こごみ

昭和15年の道頓堀の芝居小屋です。大阪といえば人形浄瑠璃。看板の名前は、文楽の人形遣い、語り手や演奏家たちの名前です。今も昔も変わらぬ賑わいのミナミの街の様子を知ることができます。

この階で、大阪の歴史を巡る旅は終了です。

今も歴史の中にいる

  • 写真:こごみ

歴史の教科書には、なかなか登場しないの身近な地域の歴史。時間を飛び越えて目の前に現れる遺構や発掘物もさることながら、今も聞いたことのある地名や場所がそのまま残っていたりするのには驚きです。何百年後の人たちにびっくりしてもらえるように、今の歴史も大切に守っていかなければならないのではないでしょうか。

大阪歴史博物館
大阪 / 博物館 / 子供が喜ぶ / 穴場観光スポット / 観光名所 / 歴史博物館
住所:大阪市中央区大手前4丁目1-32地図で見る
電話::06-6946-5728
Web:http://www.mus-his.city.osaka.jp/

大阪の旅行予約はこちら


大阪のパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

大阪のホテルを探す

大阪の航空券を探す

(関西空港)

(伊丹空港)

大阪の現地アクティビティを探す

大阪のレンタカーを探す

大阪の高速バスを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


大阪・子供と行きたい観光スポット28選!子連れ旅行におすすめ

家族で思い切り楽しめるテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」や、お土産探しも楽しい「通天閣」、世界最大級の水族館「海遊館」など大阪への子連れ旅行におす...


“食べ物”がテーマの全国おすすめ博物館・テーマパーク24選!

インスタントラーメンについて学んで体験できるカップヌードルミュージアムや、ホタルイカをテーマにした世界で唯一の「ほたるいかミュージアム」など、食べ物がテーマの全...

関西の人気博物館TOP17!旅行好きが行っている博物館ランキング

平等院ミュージアム鳳翔館や京都鉄道博物館、京都国際マンガミュージアムなどをはじめとする関西の博物館を、トリップノートの8万9千人のトラベラー会員(2023年7月...

世界三大墳墓の一つ【大阪】仁徳天皇陵古墳の楽しみ方あれこれ教えます

エジプトのピラミッド、中国の始皇帝陵と並び世界三大墳墓の一つとされている場所が日本にあるってご存知ですか?それが大阪の堺市にある仁徳天皇陵(にんとくてんのうりょ...

大阪のおすすめ博物館12選!人気の博物館を一挙紹介

NHKの朝ドラでも話題になったカップヌードルのミュージアムや、昔の大阪について学べる大阪歴史博物館、住まいの歴史と文化をテーマにした大阪くらしの今昔館など、大阪...

この記事を書いたトラベルライター

旅と本と野球があればしあわせな毎日
興味深いものや謎に満ちたものはいろんな所に存在しています。おいしいものも食べたことないものもまだまだいっぱいある!何気ないものが思いがけない歴史を持っていたり、知らなかったことに驚いたりした時、地球って深いなあと実感する、そんな瞬間を味わいたくてあちこちうろつく日々です。
https://kogomitabi.hatenablog.com/

【岡山】映画『八つ墓村』のロケ地「満奇洞」と「笹畝坑道」めぐりはちょっと怖い

岡山には横溝正史の映画の舞台となった場所がたくさんあります。中でも有名なのが映画『八つ墓村』の洞窟「満奇洞」です。事件のお屋敷になった歴史的価値のある旧家も残さ...


【兵庫県姫路市】安富町の「かかしの里」は人とかかしがいっしょに暮らす村

四方を山に囲まれた静かな集落に、「奥播磨かかしの里」はあります。村人と見間違ってしまうくらい、かかしが山郷の風景と一体化しており、気持ちよくのんびりとしたとても...


【奈良】定番とはちょっと違う奈良みやげ9選

奈良のおみやげの定番といえば、奈良漬け、柿の葉寿司、三笠など色々と浮かびますが、今回はちょっと定番からはずれた奈良みやげを選んでご紹介。奈良公園周辺で買えるとい...

【和歌山県】みなべ町の道の駅は梅好きにはたまらないスポット!おすすめ梅みやげも

和歌山県のみなべといえば、「梅」の産地です。みなべの梅干しは全国で販売されている梅ブランド。でもみなべの梅製品は梅干しだけではないのです。お菓子、ドリンク、ジャ...

【神戸市】横尾忠則現代美術館は摩訶不思議なアート空間!カフェも楽しい

世界的にも有名な画家「横尾忠則(よこおただのり)」氏の美術館は、神戸市灘区にあります。通りを隔てて動物園と文学館が並ぶ静かな場所にありますが、外の穏やかさとは裏...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります