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6. 甘くてついつい飲んでしまうポルト・ワイン
ポートワインは、ポルト市内のある地域にて熟成が行われたもののみがポルトワインという名で呼ばれる権利を持ちます。ポルトワインの特徴は、そのまろやかな甘さと通常のワインよりも高いアルコール度数にあります。
甘さの秘訣は発酵している時にブランデーを入れて酵母の働きを止め、糖分がアルコールに変化する前に発酵を停止しさせることで生まれます。また、アルコール度数70度以上のブランデーをいれることでポルトワイン全体の度数も通常のワイン(10〜15度)より高く、20度前後になります。
ルビー色に輝くポルトワイン。甘くてついつい飲んでしまいますが、ちびちびと味わいながら楽しみたいですね。お土産には様々なブランドのポルトワインを試飲して、ボトルで購入したいですね。
7. 果物や野菜そっくりのおいしそうな器
ポルトガルの陶器店やお土産物屋さんには、果物や野菜に似せた陶器が店内に並んでいるのをよく見かけます。地元の小さな窯元から世界的に人気の陶器メーカーBORDALLO PINHEIRO(ボルダロ ピニェイロ)社の一品まで作り手によって異なる個性的なお土産になります。
果物のみずみずしさやレタスの葉脈の細かな装飾まで表現してあり、食卓や台所にはもちろん部屋のインテリアにもなり面白い作品です。
安価なもので1皿6ユーロ(約780円)程度から購入でき、ポルトガルの旅の記念にぴったりです。
8. バルセロスの雄鶏(ガロ)
ポルトガルの街を歩いていると必ず目にするのが伝統工芸品のニワトリの置物「オ・ガロ・デ・バルセロス(o galo de Barcelos、バルセロスの雄鶏)」です。
そもそもなぜニワトリ?!と思われるかも知れませんがこれはある伝説から生まれました(諸説あり)。それは、バルセロスの土地で無実の罪で処刑に及んだ巡礼者が刑の執行の前に「私の無実を証明するために、あなたが食べようとしている鶏の丸焼きが鳴き叫けぶだろう」と裁判官に予言しました。そして執行の直前に本当に雄鶏が鳴き叫び、無実が証明されたという伝説です。
現在は、様々な色や形でのお土産物がありますが丸焼きになった雄鶏の色をイメージした黒の置物が元祖のようです。(他にも伝説によって白の雄鶏が元祖という言い伝えもあります。)
置物の他、雄鶏がついた文具やワインキャップなど様々なグッズがあり、素朴な色使い・デザインでありながら印象に残る一品です。
9. コルクを使った生活雑貨
ポルトガルは、コルクの生産量と品質、共に世界一を誇っています。そのほとんどがアレンテージョ地方にあるコルク樫の林から作られたものだそうです。
首都リスボンの街を歩いていると、コルク製の靴や鞄を売っているお店もあります。軽くて履き心地もしなやかな上、シンプルなデザインでありながらコルクの素材で作られたものはなかなか珍しいですよね。
また、コルク製品で注目したいのが郵便局です。街の郵便局にはポルトガルの小さな産品を取り扱っており、コルクの生活雑貨も販売しています。小銭入れ(10ユーロ・約1,300円)や器(15ユーロ・約1,950円)、陶器とコラボした水差し(醤油入れにもぴったりですね)もあります。何気ない商品の一部分にコルクが使用してあるさりげなさもまた個性的です。
10. 自然由来のオーガニック石鹸
ポルトガルの紙包みのレベルが高いことは街のお土産屋さんに数店入るだけで気づくようになりますが石鹸のパッケージも然り、素敵なのです。
特にクラウス・ポルト社は、ポルトガル北部の街ポルト発祥で1887年に創業した香水やトイレタリー製品などを扱うメーカーです。クラウス・ポルト社の石鹸(1個5ユーロ~・約650円〜)は天然エッセンスや高品質の香料を使用し、自然素材に由来した豊かな香りが特徴的です。
また、同じくポルトのフレグランスメーカーのCastelbel(カステルベル)社の石鹸も植物や柑橘類由来の自然素材で作られており、パッケージもかわいい商品を展開しています。レモン&バジルの石鹸やオリーブオイルの石鹸など多様な種類があります(1個6ユーロ~・約780円)。
おわりに
魅力たっぷりのポルトガルの小物たち。ぜひ旅の記念のお土産にポルトガルの香り、味、雰囲気を持ち帰ってみてください。
※記事内のユーロから日本円への換算は1ユーロ=130円で計算しています。