関東最強のパワースポットとして名高い秩父・三峯(みつみね)神社。その力は男性的なするどくピリピリした力で、敏感な人はパワーを受け取るどころか、気分が悪くなってしまうほどだそう。そんな三峯神社で毎月1日だけ頂くことのできる白いお守り「氣守」には、その力がぎゅっと詰まっていると言われています。今までいろんなパワースポットに行ってみたけれど、あまり変化がない・・・、今年こそは何かを変えたい!という強い気持ちの方にぜひお勧めしたい神社です。
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どうやって行くの?
大勢の人が殺到するので、毎月1日に三峯神社に行くのはなかなか大変です。大変だからこそ、お守りを頂くありがたみも増すくらいの気持ちで行ったほうがいいでしょう。
アクセスは、都内からの場合、公共交通機関だと池袋駅から西武鉄道・特急レッドアローで西武秩父駅まで1時間20分。これに加えて、三峯神社行き急行バスで 約1時間30分です。
急行バスで1時間30分もかかるので、自家用車で行く人が多いのですが、三峯神社の駐車場は300台程度のキャパシティなので、多くの人が殺到する1日は入庫待ちで何時間も待つことになるのです。
そこでオススメなのがバスツアー。バスツアーの場合、渋滞が始まると、乗客はバスをおり、歩いて三峯神社に向かいます。そのため各社のバスは、三峯神社手前から無人という不思議な状態になります。バスツアーであれば比較的、渋滞に何時間も巻き込まれることもなく、三峯神社にたどり着くことができます。
この方式をとる前は、通常は新宿~三峯神社を車で3時間程度で行けるところを、朝6時台に出発して、夜の7時についたこともあるというから、三峯神社のとんでもない人気ぶりがおわかり頂けるかと思います。(それでも、現実的に歩ける距離まではバスで行くので、混む場合の到着は午後3時頃が多いそう)
まずは引換券をゲット!
三峰神社の境内入り口には、とっても珍しい3つ連なった鳥居が。
この両サイドに神職の方がいらっしゃいますので、引換券を受け取ります。この引換券が無いと、社務所に行っても白いお守りを頂くことができないので、必ず受け取ってくださいね。
ちなみに、昨今の混雑ぶりを考慮して、神職の方々は朝4時から引換券をお配りしてるそうです・・・。早い時間のツアーだと、前の晩から出発して、朝4時に引換券を受け取り、朝5時にお守りを授かるそうです。すごいですね。
引換券を頂いて「やった~」と浮かれてそのまま通過してしまいそうですが、鳥居の両サイドを見てください。通常狛犬が鎮座する位置に、やたらムッキムキな獣が。
実は、三峯神社は神様のお使いは狛犬ではなくて、狼。古来より聖獣として崇拝されてきた狼は、大口真神(おおぐちまかみ)と呼び、「おおぐちまかみ」を略して「おおかみ」と呼ぶんです。
随身門
さて、大ぶりな木が並ぶ参道を登っていくと、左手に華やかな朱塗りの随身門(ずいしんもん)が現れます。
江戸時代に建てられたというこの門。まるで日光東照宮を思わせるかのような豪華絢爛な造りです。通常、神社に門はありません。この地は神社ではなく、もともとはお寺だったのです。
この地は、修験道の聖地でした。修験道とは、山で厳しい修業を行うことによって、悟りを開こうという山岳信仰の一種。修験道の特徴として、日本古来の神様と、中国から渡ってきた仏教を同じ神様としてとらえようという考え方があります。そのため、この地は仏教と神道が同じ場所で崇拝されてきたのですが、後に、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)運動がおこり、仏教が廃止され、所々にお寺の面影を残すのみとなったのです。
さて、このあたりから、ずら~っと行列ができています。この列は拝殿でお参りするための列で、お守りを頂くための列ではありません。
そのため今回は、お守りを頂くことを第一優先とし、行列の脇を通りすぎます。この時、できるだけ目立たないように進んでください。まれに拝殿の列だと知らないで並んでいる参拝者とトラブルになることがあるそうなのです。もしもの場合は「拝殿での参拝はしませんので」という感じで、うまくコミュニケーションをとってください。神社からも、各ツアー会社へ、脇を進んでも大丈夫!という案内があるそうなので、先に進みましょう。
まずは白い氣守の列へ
長い長い行列は、拝殿の前に吸い込まれるように続いています。
この階段を登れば、この行列はいったん途絶えるのですが・・・。
うーん。境内は人でギュウギュウ状態です。ここで誘導スタッフの方が、「白い氣守はあちらです!」と案内されているので、その指示に従い白い氣守の列に並びます。
境内はいろんな列ができています。参拝の列、白い氣守の列、それ以外のお守りの列、御朱印の列などなど。一回並ぶと1時間くらいかかるので、必ず自分が何の列に並んでいるのか確認してくださいね。
こちらが1時間ほどたって、ようやく社務所に近づいた時の写真です。この時は、左側の列が白い氣守をいただくために並んでいる人々、右側が、それ以外の色のお守り(白以外のお守りは1日以外でも授かることができます)の列です。
2,000円をお納めし、念願の白い氣守をゲット!残念ながら1人1つまでという制限があるので、家族や友達の分も頂きたい!というわけにはいきませんが、それだけありがたみが増すというものです。
ところで、お守りはどういう役目があるのかご存知ですか?実はこれ、今風でいうとGPS。持っている人の位置を、神様にお知らせするためのデバイスなんです。これで神様が人の位置を確認して、さらにお守りを通して、ご利益を授けてくれるんです。ですから、頂いたら常に身に着けておくようにしましょう。
さて、このお守りの中には、三峯神社のご神木のかけらが入っているそう。「氣守」の「氣」はエネルギーの「気」そして、ご神木の「木」の両方の意味が掛かっているのだとか。そういえば拝殿の横のご神木に、さらにパワーを授かろうと、お守りを押し当てて祈っている人がいました。さっそくこの後行ってみましょう。