多くの参拝客が訪れる【出雲大社】のご祭神は、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)。あらゆる「ご縁」を司る神様です。神様の息吹を感じながらゆっくりとお参りをして、素敵なご縁を引き寄せましょう♪初めてお参りされる方にも、これまで何度か訪れていらっしゃる方にも、西日本最大の聖地である出雲大社の魅力をさらに知っていただけると嬉しいです!
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お参りについて
出雲大社は、まずご本殿をお参りした後、反時計回りに進んで各ご社殿を周るというのが正式な参拝順序となっています。この順路でお参りをすると、所要時間は約1時間です。
お参りの作法は「二礼、四拍手、一礼」。昔は高貴な人の前では手を打って敬意を表したため、古くからの祭式が残る出雲大社では、拍手の回数が多いそうです。5月14日の例祭の日だけは「二礼、八拍手、一礼」。八は無限を意味し、例祭の折には限りない拍手で神様を讃えるのだということです。
出雲大社を参拝しよう!
勢溜の大鳥居
石段を上ると、正門鳥居である木製の「勢溜の大鳥居」があります。神様を敬う気持ちを表すため、この鳥居のすぐ手前で軽く一礼をしてから、くぐって境内に向かいます。
かつてはこちらに芝居小屋などがあり、多くの人が集まっていたそうで、「人の勢いが溜まる」ことから「勢溜」という名が付いたといわれています。高台になっているため、神社仏閣の参道としては珍しく、ここから境内までは下りの参道になっています。
祓社
歩き始めて間もなく、参道の右手に見える小さな社。これは祓社で、心身を祓い清める四柱の祓戸の神が祀られており、重要文化財に指定されています。見逃さないように気を付けてお参りしてくださいね。大国主大神の御意をいただけるように導いてもくださいますよ。
坂を下りきると川があり、祓橋という太鼓橋がかかっていて、その先に鉄の鳥居があります。こちらの鳥居でも軽く一礼をしてくぐってから進んでくださいね。
松並木の参道
樹齢400年を超える松の並木が、銅の鳥居の手前まで続いている参道です。道の中心は神様の通り道ですので、左右どちらかに寄って歩くか、松で区切られた左右の側道を通るようにしましょう。
ムスビの御神像と御慈愛の御神像
松並木の参道の右手側にある彫像です。手水舎の向かい側にありますが、少し入りくんでいて見逃しやすいのでご注意を。大国主神が両手を広げるように挙げ、海の向こうから波と共にやってくる幸魂奇魂(読み方はさきみたまくしみたま、人間に恵みを与える魂のこと)を迎え入れるシーンが表されています。
手水舎
清浄な水で手と口を清めましょう。
御慈愛の御神像
手水舎に向かって左側にある像で、神話「因幡の白兎」のエピソードが再現されています。赤裸にされてしまった兎を救う大国主大神の優しい表情にご注目です!
銅の鳥居
毛利綱広が寄進した日本最古の青銅の鳥居で、国指定重要文化財に登録されています。出雲大社には、木、鉄、銅など素材の違う鳥居がいくつもありますので、これらをくぐって心身を清めましょう。
神馬神牛像
銅の鳥居をくぐると左側に見える像で、神馬と神牛はどちらも神の霊を乗せる尊い動物であると言われています。
神馬を撫でると子宝に恵まれると言われており、安産祈願にもいいそうです。神牛は五穀豊穣にご利益があるんですって!多くの人々に撫でられた部分は、色が変わっていますね。
拝殿
さぁ!大国主大神へお参りをしましょう。屋根には銅板が敷かれていて、大きなしめ縄が目を引きます。こちらで、良縁祈願・良縁成就・家内安全などのご祈祷を受けることもできます。
拝殿に向かって右側には祜殿があり、出雲大社の宝物が公開されています。
御本殿
手前にある八足門から中に入りましょう。御本殿は国宝に指定されており、三重の垣で厳重に守られた神聖な場所です。南向きに建てられていて、ほぼ正方形の造りで高床式になっています。
社殿の現在の高さは24mですが、平安時代には48mもあったとされています。長い階段の先にあるかつての社殿を思い浮かべると、ものすごくワクワクしますね!しっかりと良縁祈願をしましょうね♪
ご参拝の後は、恋愛成就や、様々なご縁を結ぶ願いを込めて、お守所でお守りや絵馬を授かるのもいいですね。お箸やストラップもありますよ。
おみくじもありますが、さすが出雲大社では、お参りされた方は全員大吉!というお気持ちがあるのでしょうか。吉凶は書かれていないのです。おみくじを結ぶ場所が境内にもありますが、お持ち帰りになってもいいですね。
東十九社・西十九社
重要文化財です。旧暦10月にあたる神在月(他の土地では神様が留守になるので神無月といいます)には、全国から訪れた神様がこちらを宿舎とされ、19の扉が開かれます。その他の時期には全国の神様の遥拝所になっていて、この地から各地の神様に参拝できるようになっています。
さて、こちらにお泊りになった神様は、お昼には違う場所に集まって縁結びの会議を開かれます。さぁ~次の神在月には、私達にどのようなご縁を結んでくださいますことでしょう♪
ちなみに、この地に住む人々は、この時期には神々の邪魔にならないように静粛に過ごされるそうです。
素鵞社
御本殿の奥の森の中にある重要文化財で、大国主大神の父神とされる須佐之男命が祀られています。ちょうど背後から御本殿を見守っておられるかのようですね。
出雲大社から西に約800mのところにある「稲佐の浜」の砂を持参して床縁下に置き供え、その代わりに素鵞社の清められた砂をいただいて帰り自宅の庭にまくと、厄除けになると言われています。
神楽殿
境内を出て、小川を渡った先にあります。巨大なしめ縄が有名で、長さ約13.5m、太さ8m、重さは何と約4.4tもあって大迫力ですよ!真菰(まこも)というイネ科の植物を使って、一般的なしめ縄とは逆の左側から結われています。
中には270畳の大広間があり、神楽や儀式、結婚式などが執り行われます。
掲揚塔
神楽殿の前の広場に掲げられている国旗は、高さは47m、大きさは日本一だそうですので、ぜひご覧になってくださいね。掲揚塔の近くに立って、神楽殿をバックに写真を撮るのがオススメです♪