美に関連したお寺や神社は各地にありますが、「絶世の美女」と言われた小野小町にゆかりのあるお寺なら、お参りの効果も期待できそうです。「随心院」は、小野小町が余生を過ごしたと伝わる場所。境内のあちこちに小野小町ゆかりのスポットが点在します。中でも小野小町の一生を描いた襖絵は、一度見たら忘れられないほどの鮮やかさ。生き生きと小町の人生を映し出しており、SNS映えも間違いなしです!
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随心院とは
隨心院は、正暦2年(991)に創建された真言宗のお寺です。弘法大師の八代目の弟子にあたる人物の尽力により建立されました。お寺の周辺はその昔「小野郷」と呼ばれ、現在でも周辺は「小野」という地名が残っています。
小野氏が栄えたといわれる地域であるほか、平安時代の歌人で絶世の美女として知られる小野小町が、余生を過ごした場所と言われており、境内のいたるところに小野小町にゆかりのある史跡などが残っています。
歌碑
小倉百人一首の六歌仙である小町の「花の色は 移りにけりな いたづらにわが身世にふる ながめせしまに」の歌が刻まれた歌碑があります。
隣には、蓮の花弁に思いを託す「蓮弁祈願」が置かれています。古のロマンに思いを馳せながらお願いができる場所です。蓮弁を水瓶に浮かべて、溶けて消えると願いが叶うと言われています。
極彩色梅匂小町絵図
「極彩色梅匂小町絵図」が描かれた襖は、圧倒的な存在感!鮮やかな色彩が目をひきます。
これは小野小町の誕生から晩年までの一生を描いたもので、大胆な色使いが登場人物を生き生きと見せてくれています。以前は撮影禁止だったそうですが、写真を撮りたいという要望が多く寄せられたため、撮影可能となっています。
この他にも豪華絢爛な黄金の襖絵「四季花鳥図」もあり、お寺の中には美に触れる機会がふんだんにあります。
文塚
小野小町が男性からもらったラブレター1,000通が埋まっていると伝わっています。ここでお参りすると、ラブレターや文章が上手に書けるようになるとのことです。
またこちらの文塚に向かう境内の道中には竹林が茂り、空気が浄化されたような静けさ。歩いているだけで、心洗われるようです。
化粧の井戸
小野小町が毎日顔を洗った場所と言われています。形がしっかりと残っているので当時の様子に思いを馳せながら見学することもできますよ。
おわりに
随心院には230本の梅が植えられて「小野梅園」と呼ばれる梅の名所もあります。梅の香りを楽しみながら歴史のロマンに思いを馳せるのも、思い出深い旅になるのではないでしょうか。
- 随心院
- 山科 / 寺 / 穴場観光スポット / 縁結びスポット / インスタ映え / 紅葉 / 梅の名所
- 住所:京都府京都市山科区小野御霊町35地図で見る
- 電話:075-571-0025
- Web:http://www.zuishinin.or.jp/