宮城
宮城観光
ご当地グルメの人気が高い東北の玄関口

猫と共に生きる。猫島ブームのきっかけとなった宮城県・田代島

取材・写真・文:

訪問エリア:43都道府県

2016年9月13日更新

2,350view

お気に入り

写真:やまざき にんふぇあ

宮城県・雄鹿半島の先端近くにある田代島。周囲は11.5キロメートル、面積は3.14平方キロメートルという小さな島です。古くから漁業で栄え、釣り人の間では高い人気を集めていました。また、近年では猫がたくさんいる島として全国から注目を集め、猫島ブームがまき起こるきっかけとなりました。今回はそんな田代島をご案内いたします。

この記事の目次表示

猫島と言えばこれ。巨大な謎の猫のオブジェ

  • 写真:やまざき にんふぇあ

仁斗田港近くにある謎の猫のオブジェ。雑誌などで田代島が紹介される時にはよく掲載されるため、ご存知の方も多いかもしれません。

これはただの飾りでもなければゴミ箱でもなく、猫の餌入れになっています。田代島では猫の健康のため観光客の勝手な餌やりを禁止しているため、知らずに持ってきてしまった人や、餌を寄付したいと思っている人はこの中に餌を入れましょう。餌不足になった時にはこの中の食料が使われるので、いざという時に猫を助けることにもつながります。

猫も集結。探索の拠点にしやすい阿部ツ商店

  • 写真:やまざき にんふぇあ

島内に食堂はなく、自販機もあまり数がありません。探索中にお腹が空いてしまった場合は仁斗田集落内の阿部ツ商店(宮城県石巻市田代浜仁斗田13-2)に寄ると良いでしょう。飲み物や菓子パンなどが手に入ります。ただ、大勢の観光客が押し寄せて商品を空にしてしまって島の方が買えないのも良くないため、基本的には島に渡る前に軽食を買っておくのがベストかもしれません。

この店の周囲には猫が集まるため、用事がなくてもぜひ訪れることをお勧めします。

阿部ツ商店
宮城 / スーパー・コンビニ
住所:宮城県石巻市田代浜仁斗田13−2地図で見る
電話:0225-98-2311

田代島が猫を大切にする理由がここに。猫を祀る猫神社

  • 写真:やまざき にんふぇあ

この島には仁斗田と大泊という2つの集落があります。集落同士を結ぶ道を20分ほど歩き続けると、やがて小さな神社が姿を現します。この神社の名前は猫神社。その名の通り猫を祀っており、猫じゃらしなど普通の神社ではありえないものがそなえられています。

漁業で栄えていた田代島では、猫を大漁を招く縁起の良い生き物と見なしていました。それゆえに島の方は猫を大切にし、多くの猫が人の近くで暮らしていました。ですがある時、いかだを作るためにくだいていた岩が猫にあたって瀕死の重傷(文献によっては死亡とも)を負わせてしまいます。それがきっかけとなって、大漁と猫の安全を願って神社が建立されました。この神社の周りにも猫が集まるので、参拝したあとは神社の周囲を確認してみましょう。

猫神社
宮城 / 神社 / パワースポット
住所:宮城県石巻市田代浜地図で見る
電話:0225-93-6448((社)石巻観光協会)

もう1つの集落、大泊集落

  • 写真:やまざき にんふぇあ

2つの集落のうち、仁斗田集落の方が規模が大きい上に猫も多いですが、より多くの猫に出会うために時間が許せば大泊集落にも訪れましょう。

また、大泊集落には鹿嶋神社があるので、ここまで来たらぜひ立ち寄りましょう。すぐそばまで木々がせまる急な石段と赤い拝殿が特徴的な、良い具合に古びた神社です。

鹿嶋神社
宮城 / 神社
住所:宮城県石巻市田代浜地図で見る

田代島を訪れるにあたって

  • 写真:やまざき にんふぇあ

全国から多くの猫好きが訪れる田代島ですが、訪問の際に注意するべき点がいくつかあります。今までと重複する部分もありますがここでまとめます。

  • 石巻港と田代島を結ぶ船は1日3便のみで、2016年9月現在、第2便は12:00、第3便は15:30に石巻港出航です。第3便はもちろん第2便に乗っても田代島の滞在時間はあまりないので、9:00出航の第1便に以外の選択肢はほぼありません。遅刻しないよう前日からきちんと予定を立てましょう。
  • 大泊集落より仁斗田集落の方が規模が大きく猫の数も多いです。まずは大泊港ではなく仁斗田港で降りた方が良いでしょう。
  • 石巻港から田代島へは、フェリーの種類によりますが40分から60分程度かかります。最長1時間は船に乗ることになるため、心配な方は酔いどめを持参しましょう。
  • 田代島には食堂がなく、商店も地元の方向けのものが2軒のみなので、軽食や飲み物をあらかじめ買っておくと良いでしょう。
  • 猫への餌やりはできません。

田代島に生まれ、田代島に生きる猫たち

最後に、田代島の猫たちの写真でこの記事をしめたいと思います。
田代島に生まれ、田代島に生きる猫たちの姿をぜひその目で見に行きませんか。

  • 写真:やまざき にんふぇあ
  • 写真:やまざき にんふぇあ
  • 写真:やまざき にんふぇあ
  • 写真:やまざき にんふぇあ
  • 写真:やまざき にんふぇあ

関連リンク

網地島ライン

田代島
宮城 / 島・離島 / 女子旅 / 穴場観光スポット / インスタ映え
住所:宮城県石巻市 田代島地図で見る
Web:http://www.city.ishinomaki.lg.jp/cont/10053500/005...

次のページを読む

宮城の旅行予約はこちら


宮城のパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

宮城のホテルを探す

宮城の航空券を探す

宮城の現地アクティビティを探す

宮城のレンタカーを探す

宮城の高速バスを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


宮城の明治村を半日観光!登米町歩き8選&お土産

宮城の小さな明治村・登米町。ハイカラな洋風建築物や蔵造りの商家など、明治を偲ばせる建物が多く現存し、散策が楽しい町です。宮城北東部を訪れる際に、ちょっと立ち寄り...


日帰りで楽しむ!東北の女子旅おすすめスポット24選

フォトジェニックなアンブレラスカイが見られる「猪苗代ハーブ園」や、中世英国の建物が並ぶ「ブリティッシュヒルズ」、縁結び寺として有名な「円通院」など、日帰りで楽し...

潮風を感じて!気仙沼のみなと町散策11選【宮城】

復興に向けて力強く歩み続ける気仙沼。新しく生まれ変わったスポットでも、笑顔でもてなしてくれる町の人々の温かさは昔と変わりません。変わらぬ場所も、新たな場所も、新...

小京都に小江戸♪古都にときめく町歩き11選【東日本】

風情ある町を表現する言葉は数多くあり、歴史を感じる町並みも日本全国にありますね。東日本で筆者が実際に訪れ、町並みに魅了されたり、食べ歩きが楽しめたり、人との触れ...

マンガキャラ探しも楽しめる!石巻の散策スポット【宮城】

1971年に登場以来、様々な進化を遂げ、多くのファンを増やし続けている『仮面ライダー』。ちびっ子だけでなく、ママファンが多いことでも有名です。そんな『仮面ライダ...

この記事を書いたトラベルライター

一人旅好きのブロガー
国内で一人旅ばかりしているブロガーです。メジャーではないけどマニアックすぎない、「もっと評価されるべき」スポットを中心に紹介します。個人ブログやツイッターで今までに訪れた場所について書いたり、ここではない某所でもトラベルライターとして活動したりしているので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
http://85irimusume.doorblog.jp/

寿司に神社に恐竜まで!福井駅周辺の面白スポット4選

東尋坊や永平寺などの観光地が有名な福井県。日本総合研究所が2016年に発表した情報によると、日本で1番幸福度が高い県とされています。そんな意外な実力を隠し持つ福...


城崎温泉から渡し船で行く!柱状節理が広がる不思議な洞窟「玄武洞」

近畿地方を代表する温泉、城崎温泉。そこから車で10分ほどのところに、大量の石柱が建ち並んでいるように見える奇妙な洞窟、玄武洞があります。今回は、城崎温泉から気軽...


3億年かけて作られた神秘の洞窟、山口県・秋芳洞

山口県美称市に広がる日本最大級のカルスト台地、秋吉台。元はサンゴ礁だった石灰岩が、3億年以上もの時をかけて堆積してできた奇跡の風景です。さらに秋吉台の下には、大...

開放的すぎてほぼ丸見え!鳥取県・三朝温泉の【河原風呂】

鳥取県を代表する名湯、三朝温泉(みささおんせん)。世界有数のラドン含有量を誇るラジウム温泉であり、その効能の高さで名が知られています。ですが、三朝温泉の注目すべ...

鯉が泳ぐ城下町。「山陰の小京都」島根県・津和野を歩く

「山陰の小京都」の異名を誇る島根県・津和野。津和野藩亀井氏の治めていた城下町であり、鯉の群れが泳ぐ水路、1,000の鳥居を持つ稲荷神社、畳敷きの教会、西周や森鴎...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります