宮城の太平洋側に位置する気仙沼、石巻、女川、閖上地区は、其々に違った魅力をあわせもつ4つの町。震災後、生まれ変わった魅力ある町と、お勧めグルメもご紹介します。これら太平洋側の水辺の町を起点に、宮城を楽しんでみませんか?
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活気あふれる気仙沼(けせんぬま)地区
震災以降、めまぐるしく進化を遂げ続ける気仙沼。魚市場周辺でにぎわうのは、日本で唯一の「気仙沼シャークミュージアム」などを併設する「気仙沼海の市」。観光にショッピング、グルメも一度に楽しめる施設です。隣接する「気仙沼市魚市場」では、活気あふれるセリの見学も楽しめます。また、塩分濃度が高くぷかぷかと浮いてしまう浮遊浴を楽しめると評判の気仙沼温泉も楽しみたいですね。
近年、気仙沼の新たなシンボル拠点となっているのは、内湾地区の「ないわん」。迎(ムカエル)、創(ウマレル)、結(ユワエル)、拓(ヒラケル)という4つのテナントで成り立つ観光施設です。おしゃれなカフェやレストランの他、遊覧船の発着所にもなっています。ここから、少し足を伸ばせば、「緑の宝石」とも称される大島や、迫力の景勝地がそろう唐桑(からくわ)半島もあり、様々な楽しみ方ができる魅力いっぱいの町です。
気仙沼グルメ
市の観光キャラクター「海の子ホヤぼーや」が代表するように、新鮮なホヤが気仙沼を代表する珍味です。海のパイナップルといわれるホヤは、お刺身や酢の物などで頂きます。旬の時期には、鮮魚店などの店頭でさばきたてを頂くことも可能です。
もう一つ、気仙沼で外せないのがフカヒレ。気仙沼は、フカヒレ生産日本一なのです。姿煮はもちろん、寿司やラーメンに乗せたメニューもあり、かなりリーズナブルなお値段でいただけます。
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- 気仙沼海の市
- 宮城 / ショッピングモール・デパート / 観光案内所・ビジターセンター
- 住所:宮城県気仙沼市魚市場前7-13地図で見る
- 電話:0226-24-5755
- Web:http://www.uminoichi.com/index.html
- ないわん
- 宮城 / ショッピングモール
- 住所:宮城県気仙沼市南町海岸1-14地図で見る
- Web:https://kesennuma-kanko.jp/naiwan/
萬画と共に生きる石巻(いしのまき)地区
東北有数の漁港を持つ石巻も、津波により大きな被害を受けた町の一つです。そんな中で震災前から人気のあった「石ノ森萬画館」を、復興のシンボルとして再開させようという機運が高まり、観光客を受け入れるための施設や店舗が次々に完成しました。周辺の整備も着々と進み、駅から萬画館までの道のりは、マンガロードと呼ばれ、石ノ森マンガに出てくるキャラクター達が、等身大のモニュメントやフィギュア、フラッグなどによって、彩を与えてくれています。
石巻グルメ
石ノ森萬画館の川向に建つ「いしのまき元気いちば」の2階のフードコートでは、漁港の町 石巻で獲れた、新鮮な魚介類を使用した海鮮丼が外せない一品です。他にも巨大な穴子天丼や日替わりランチなどもあり、石巻ブランドのメニューが目白押しなので、ぜひランチに立ち寄りたいですね。座席は140席あり、テラス席も設けられています。
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- 石ノ森萬画館
- 宮城 / 博物館 / 子供が喜ぶ / キャラクターミュージアム
- 住所:宮城県石巻市中瀬2-7地図で見る
- 電話:0225-96-5055
- Web:http://www.mangattan.jp/manga/
- 石巻マンガロード
- 宮城 / 町・ストリート
- 住所:宮城県石巻市地図で見る
- 電話:0225-96-5055
- Web:http://www.mangattan.jp/manga/mangaroad/
- いしのまき元気いちば
- 宮城 / 市場・朝市 / おみやげ屋 / フードコート
- 住所:石巻市中央二丁目11-11地図で見る
- 電話:0225-98-5539
- Web:http://genki-ishinomaki.com
散策が楽しい女川(おながわ)地区
牡鹿(おしか)半島のちょうど付け根に位置する女川は、少し足を伸ばせば、自然豊かな牡鹿半島やパワースポットで有名な金華山黄金山(きんかざんこがねやま)神社などがあり、観光の起点ともなることから、立ち寄る観光客も多い人気の町です。
震災後に生まれ変わった町は、高台に新設された女川駅と海とを結ぶ一直線上に「シーパルピア女川」や「ハマテラス」などの商業施設が建設されました。駅には、美肌の湯で人気の女川温泉「ゆぽっぽ」もあり、工夫次第で楽しみ方が無限に広がるエリアです。
女川グルメ
サンマの漁獲量日本一を誇る女川グルメの代表は、なんといってもサンマ。「シーパルピア女川」の「きらら女川」では、サンマ定食がいただけます。
こちらの店舗では、サンマを生地に練りこんださんまパンも人気です。もちろん、新鮮魚介を使用した海鮮丼のお店や、イタリアンレストランなども揃っているので、潮風をうけながらお好みのお店を探しましょう。
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- 金華山 黄金山神社
- 宮城 / 神社 / パワースポット / 穴場観光スポット / 桜の名所 / ハイキング
- 住所:宮城県石巻市鮎川浜金華山5番地地図で見る
- 電話:(0225)45-2301
- Web:http://kinkasan.jp/
- シーパルピア女川
- 宮城 / 商店街
- 住所:宮城県牡鹿郡女川町女川浜字大原1-4地図で見る
- 電話:0225-24-8118
- Web:http://onagawa-mirai.jp/
川辺ですごせる閖上(ゆりあげ)地区
名取(なとり)市の閖上地区は、他の地区同様、東日本大震災で甚大な被害を受けました。その中で一番復興のスタートが遅れた地域でした。けれど少しずつ新しい公共施設や住宅が完成し、2019年4月には、商業施設「かわまちてらす閖上」がオープン。川沿いの閖上地区に賑わいが戻りつつあります。河口の堤防に建物が立つ商業施設は全国でも珍しいそうですが、この地区では、江戸時代から名取川や運河を使って、物資を運ぶ舟運事業の町として発展した歴史があり、川沿いに商店があったそうです。
カフェやレストラン、水産加工品店など、27店舗が軒を連ね、川辺にはオープンテラスなども設けられているので、川面を眺めながらグルメを楽しんだり、景色を眺めたり、のんびりすごせます。子供連れや、愛犬家には特に人気のスポットです。
閖上グルメ
店舗の中では、震災前からの老舗店や、震災後新たに参入した名店もあり、何度も訪れたいスポットとなっています。名物はらこ飯が大人気の「漁亭 浜や」では、赤貝やほっきめしも人気です。閖上からほど近い山元町で生産されているミガキイチゴを使ったイチゴスィーツの「ICHIBIKO閖上」は大人気で、早々に売り切れの商品が続出なので、お目当てがあれば、お早目に!
冬場には、名取名物のせり鍋やせり入りラーメンも登場します。独特の香りと歯触りがクセになるおいしさなので、冬場に訪れたら味わいたいですね。土手の下が駐車場(無料)にもなっています。
- かわまちてらす閖上
- 宮城 / ご当地グルメ・名物料理 / お土産
- 住所:宮城県名取市閖上中央1丁目6−番地地図で見る
- 電話:080-9636-4832
- Web:https://kawamachi-terasu.jp/
- ICHIBIKO 閖上店
- 宮城 / カフェ・喫茶店 / インスタ映え / スイーツ
- 住所:宮城県名取市閖上一丁目 E-65街区1画地 かわまちてらす閖上M-7地図で見る
- 電話:022-226-7405
- Web:https://ichibiko.jp/
- 漁亭 浜や かわまちてらす閖上店
- 宮城 / 魚介・海鮮料理 / ランチ / 日本酒
- 住所:宮城県名取市閖上1丁目12−E−65街区1 画地地図で見る
- 電話:022-398-5547
- Web:https://yuriage.co.jp/
最後に
宮城県の海岸沿い&川沿いに位置する気仙沼、石巻、女川、閖上地区をご紹介しました。ある意味、復興のまち巡りでもあるそれぞれの町を歩いてみると、前に向かって進む力強い息吹を、間近で感じ取ることができると思います。気仙沼から閖上地区までは、車で2時間ほどの場所ですが、気仙沼から大島や唐桑半島を楽しむ、女川から牡鹿半島を楽しむなど、周り方によって必要な日数が違ってきます。できれば気仙沼と女川に宿泊して、2泊3日ぐらいかけて、それぞれの町をゆっくりと楽しみたいですね。