海水の侵食によって形成された「青の洞窟」や、洞内の鍾乳石の種類が日本一の「玉泉洞」、”トトロ鍾乳洞”が人気の「石垣島鍾乳洞」など、沖縄でおすすめの鍾乳洞&洞窟をご紹介します。
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1.青の洞窟(沖縄本島)
「青の洞窟」とは、真栄田岬(まえだみさき)にある、海水の侵食によって形成された全長約30メートルの洞窟のことです。洞窟内の一部では水中の岩が削れており、そこから差し込む太陽光が反射すると洞窟内の水が青く輝き、神秘的な世界を楽しむことができます。
ダイビングやシュノーケルなどのアクティビティ利用者が多く訪れるスポットで、個人での訪問も可能です。しかし天候によってはガイドが同伴していないと遊泳禁止の場合もあるため、洞窟内の見学はツアーへの参加がおすすめです。
2.玉泉洞(沖縄本島)
「玉泉洞(ぎょくせんどう)」は、沖縄の自然や文化を体験できる観光施設「おきなわワールド」にある鍾乳洞です。全長5,000mと大きな鍾乳洞で、うち890mを観光用に公開しています。洞内にある鍾乳石の種類は37種類と、日本で一番多い点にも注目!
洞内に入るとまず最初にあらわれるのが、巨大な空間「東洋一洞窟」。無数の大石筍(だいせきじゅん)が林立しており、奥に位置する白いロケットのような石柱・昇龍の鐘が特に見どころとなっています。
- 玉泉洞
- 南城市 / 鍾乳洞 / 女子旅 / 洞窟
- 住所:沖縄県南城市玉城前川1336地図で見る
- 電話:098-949-7421
- Web:http://www.gyokusendo.co.jp/okinawaworld/okinawaca...
3.石垣島鍾乳洞(石垣島)
石垣島にある鍾乳洞のなかで最大規模を誇る「石垣島鍾乳洞」。全長3.2kmのうち、660mが一般公開されています。ちなみに、鍾乳洞内をイルミネーションで幻想的に彩ったのは、この「石垣島鍾乳洞」が世界で初めてです。
見どころは、トトロに似ていると話題になり撮影スポットとしても人気の”トトロ鍾乳洞”や、長さ40m、幅20m、高さ6mの大ホール” 神々の彫刻の森 ”など。また、沖縄料理を楽しめる食堂やお土産が買える物産館も隣接しており、シーサーの色付け体験なども行なっています。
- 石垣島鍾乳洞
- 石垣市・石垣島 / 鍾乳洞 / 雨の日観光 / 洞窟
- 住所:沖縄県石垣市石垣1666地図で見る
- 電話:0980-83-1550
- Web:http://www.ishigaki-cave.com/
4.ガンガラーの谷(沖縄本島)
- 出典:tripnote.jp
数十万年前までは鍾乳洞だった場所が崩れて、亜熱帯の森となったのが「ガンガラーの谷」。ガイドさんの案内のもと、約80分の谷散策を楽しむことができます。また、こちらは約1万8000年前に生きていた「港川人」の居住区だった可能性も高いと考えられており、今でも発掘調査が行われています。
見学コースでは、亜熱帯の森を歩きながら植物の観察やガジュマルの巨木を見学できるほか、子宝や縁結びにご利益があるパワースポット「イナグ洞・イキガ洞」なども巡ることができます。谷の散策は必ず予約が必要なので、事前予約をして歩きやすい服装で訪れましょう。
- ガンガラーの谷
- 南城市 / 自然・景勝地 / パワースポット / 縁結びスポット / 洞窟
- 住所:沖縄県南城市玉城前川 202地図で見る
- 電話:098-948-4192(受付時間9:00~17:30)
- Web:http://www.gangala.com/
5.伊原間サビチ鍾乳洞(石垣島)
市街地から車で40分ほど、石垣島の北部にある「伊原間(いばるま)サビチ鍾乳洞」。海に隣接しており、日本で唯一海に抜ける鍾乳洞として知られています。3億7000年前の地殻変動によってできた鍾乳洞で、全長は324m(観光洞は237m)。
そう大きくない鍾乳洞ですが、ひんやりとした洞内には神秘的な世界が広がります。やはり見どころは、鍾乳洞を進んでいった奥に広がる、エメラルドグリーンの海!片道10分ほどで海まで行くことができるので、あまり時間がない場合の観光にもおすすめです。
6.パンプキンホール(宮古島)
海からしか入ることのできない鍾乳洞「パンプキンホール」。このユニークな名前の由来は、鍾乳洞に入ってすぐ目に飛び込んでくる、幅約4m・高さ約3mはあるカボチャ型をした巨大な鍾乳石。さらには、このかぼちゃ型鍾乳石の上から海に飛び込めば願いが叶うとも言われており、近年パワースポットとしても人気を集めています。
またこのかぼちゃ型鍾乳石の奥には、さらに鍾乳洞が続いています。「リムストーンプール」と呼ばれる、棚田のような段々状のトラバーチン(石灰質の岩)や氷柱状、カーテン状の鍾乳石などが視界いっぱいに広がり、その光景は息を呑む美しさ。竜宮の神が祀られているとも言われている迫力の空間を、ぜひその目で確かめてみてはいかがでしょうか。
7.ニャティヤ洞/千人洞(伊江島)
伊江島の海岸線には多くの洞窟がありますが、その中の一つで穴場のパワースポットとされているのが「ニャティヤ洞(がま)」です。静かな洞窟内は拝所となっているほか、子授けの神として崇められている「ヒジル石」があり、子宝に恵まれない女性が持ち上げると願いが叶う、という言い伝えがあるそうです。
- ニャティヤ洞(千人洞)
- 伊江村(国頭郡) / 自然・景勝地 / パワースポット / 穴場観光スポット / 洞窟
- 住所:沖縄県国頭郡伊江村川平地図で見る
8.伊良部島 青の洞窟(伊良部島)
- 出典:tripnote.jp
青の洞窟といえば、先に紹介した沖縄本島にある「真栄田岬の青の洞窟」が特に有名ですが、実は伊良部島にも、ボートに乗って行ける青の洞窟があります!自力で行くことは難しいので、シーカヤックやボートで訪れるシュノーケルツアーへの参加がおすすめです。
「シーカヤック」では、探検しながら洞窟にまつわるエピソードを地元ガイドさんから教えてもらえ、「シュノーケル」では、青の洞窟内にいるカラフルな熱帯魚たちを間近で観察することができます。そんな伊良部島の青の洞窟を訪れるベストシーズンは、5月~10月頃。様々なツアーの中から、興味のあるものを見つけてみてくださいね。
9.松田鍾乳洞(沖縄本島)
観光洞とは異なる、手つかずの自然を体感することができる「松田鍾乳洞」。10万年以上の時をかけて築かれたとされる地下世界へは、地元ガイドが牽引するツアーに申し込むことで探検に繰り出すことができます。
ヘッドライトの灯り一つを頼りに狭い洞内を手探りで進んでいく約2時間の探検ツアーは、スリリングで興奮すること間違いなし!また洞内では、大迫力のカーテン状鍾乳石をはじめとした、ダイナミックな景色を楽しむこともできます。
- 松田鍾乳洞
- 宜野座村(国頭郡) / 鍾乳洞 / 洞窟
- 住所:〒904-1301 沖縄県国頭郡宜野座村字松田132地図で見る
- Web:https://www.okinawastory.jp/spot/600010960
10.日秀洞(沖縄本島)
本島中部・金武(きん)町の金観音寺境内にある洞窟「日秀洞(にっしゅうどう)」。やや急な石段を20m程下った所に広がる洞窟の全長は、約270m。100畳あまりある「大広間」や、鍾乳石の発達が目を引く「仏天閣」、見事なフローストーンで作り上げられた「金銀の滝」など、見どころも豊富にあります。
またこちらの洞窟は、かつて村人たちを苦しめていた大蛇が棲みついていた場所とも言われており、この大蛇を日秀上人(にっしゅうしょうにん)が退治したことによって創建されたという伝説も残っています。
- 日秀洞
- 金武町(国頭郡) / 鍾乳洞 / パワースポット / 洞窟
- 住所:〒904-1201 沖縄県国頭郡金武町字金武222 観音寺地図で見る
- Web:https://www.visitkintown.jp/spot/nisshu
11.普天間宮洞穴(沖縄本島)
- 出典:commons.wikimedia.orgphoto By N, Public domain from Wikimedia Commons
普天満宮内に入り口がある、全長約280mの鍾乳洞「普天満宮洞穴」。洞窟内及び東洞口付近は遺跡となっており、沖縄貝塚時代前期後半以後(約3000年前)の遺物も多く発掘されています。また、約2万年前の琉球鹿、琉球昔キョン、イノシシなどの化石も発見されていることから、宜野湾市の「名勝」文化財にも指定されています。
洞穴の入り口には通常鍵がかけられており、見学するにはまず普天満宮の授与所で受付が必要です。巫女さんの案内の元、洞穴内に入った後は自由見学となりますので、数々の鍾乳石のほか、洞穴内に設けられた奥宮へ参拝しましょう。