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現地ツアーを申し込むと面白いこともいっぱい!
ナスカの地上絵を観に個人旅行するのが不安な方は、大手旅行代理店でリマ発の現地ツアーを申し込むのがオススメです。ツアーと言ってもナスカまでは自分たちで高速バスに乗って行きます。途中、ペルーの街などが観られてなかなか面白いです。
高速バスを降りた現地では、英語で会話ができるオペレーターが待っており、車であちこちに案内してくれます。ナスカの地上絵以外にも面白い場所がたくさんあるので、ご紹介します!
【マリア・ライヒェ博物館】で事前に知識をGET
ナスカの地上絵近くには【MUSEO MARIA REICHE マリア・ライヒェ博物館】があります。とても小さな博物館ですが、ここにはナスカの地上絵の情報がたっぷり。
【Maria Reiche マリア・ライヒェ】とはドイツ人女性です。1953年、ナスカの地上絵を初めて飛行機で発見したと言われるアメリカ人 ポール・コソック の助手で、ここでナスカの地上絵の解明に人生を注いだという熱い方です。
この博物館は【マリア・ライヒェ】さんの住んだ家であり、お墓もあります。
冒頭に紹介した、ナスカの地上絵を描くための拡大法、それに使われた縮小図や杭の発見も彼女の調査団です。
この辺りは雨がほとんど降らず、極度の感想地帯なので、古代人のミイラもたくさん残っているそう。「人形?!」と思うかもしれませんが、本物のミイラも展示されています。
- マリア・ライヒェ博物館
- ペルー / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Museo Maria Reiche地図で見る
地上から見るナスカの地上絵
ナスカの地上絵「木」と「手」のすぐ脇には、このような赤い鉄塔の展望台があり、少し高い場所からこのエリア一帯の光景を眺めることができます。
どこまでも続く砂漠地帯。
これは、地上から見る「手」。
こちらは「木」です。やっぱり地上からだと全容が全くわかりませんね。
【プキオス】と呼ばれる水を組み上げるシステム
こんな極度の乾燥地帯で、ナスカの古代人はどのように水を飲んで生きていたのか?!それは古代人が作った【プキオス(ピキオス)= 泉】と呼ばれる水路システムがあったからなのです。
地下に掘られた穴ですが、井戸とは全く異なります。ここでは掘っても掘っても水源はありません。ではどうやって水を集めているのか?
プキオス自体は縦に穴が掘られていますが、実はこの穴は、アンデス山脈の麓に古代人が彫った横穴、要するに 地下水路 と繋がっているんです。アンデス山脈から流れてくる水をこの地下水路に集め、プキオスに湧き出るようにしたのだそう。
驚きなのは、このプキオスは今でも現地の人たちに利用されていること!だから今でも丁寧に管理されています。
サボテン畑で口紅の原料を知る
これは サボテン畑 。サボテンは食用もあるので南米では良く見る光景です。でもここにあるのは食用ではありません。サボテン自体が口紅の原料になるわけでもありません。
現地オペレーターが「これこれ!」とサボテンについた白い部分を指差します。よく見ると小さな白い虫がうじゃうじゃ。
その虫を引き剥がして、白い紙の上に置き、プチっと虫を潰すと…
紙が 真っ赤 に!! そうです、これは赤い色を作り出す染料の1つ、 コチニール です。口紅だけじゃなく、食品を赤く染めるのにも使われていますね。今の所、人体に悪影響を及ぼすことはないと言われている染料ですが、いやはや「赤い色」の原料がこの虫の体液から出来ているとは。
最後に・・・
ナスカの地上絵が作られた方法は解明されましたが、なぜ古代の彼らがこんな地上絵を描いたのかは未だミステリーです。
近年になって大きな布が発見されている一説によると、2,000年前にすでに熱気球のようなものが作られていて、空から地上絵を見ることができた…だから死者を気球に乗せ、太陽の元へ葬るための儀式だったのではないか?と言われています。でも真相はまだわかりません。
そんな “謎” がいっぱいだから、今でも【ナスカの地上絵】は研究されているのでしょうね。皆様も、ぜひ【ナスカの地上絵】を自分の目で見て、ミステリーについて考えてみてくださいね!