クスコから車で50分ほどで行ける「ピサック」は “聖なる谷” と呼ばれる場所にある村で、マチュピチュに勝るとも劣らない大遺跡があります。でも今回注目したいのは「ピサック市場」!クイの丸焼きやチョクロ、そして口噛み酒がゆえんの「チチャ」などを楽しめますヨ。
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「インカの聖なる谷」にある【PISAQ ピサック】とは?
ペルーといえば インカ帝国の遺跡 。その中でも 「マチュピチュ」は世界的にも有名ですが、もっと気軽にインカ帝国の遺跡が見られるエリアをご存知ですか?
クスコから車で1時間ほど北に走ると「 Río Urubamba ウルバンバ川」の流れる谷があり、このエリアにはたくさんの遺跡があることから “インカの聖なる谷” と呼ばれています。
日本ではあまり知られていませんが、今回ご紹介するのは、その谷の中でも、一番クスコから近い【PISAQ ピサック】という村です。
ピサック遺跡や段々畑
この村にある ピサック遺跡 は、インカ帝国時代に使われたという天体観測所や日時計があることでも有名で、マチュピチュに勝るとも劣らない、大規模な遺跡です。
また、日本の棚田のような段々畑の遺跡も見もの!インカ帝国時代から灌漑設備を整えていたことが伺えます。
そんな段々畑のある山の麓にピサックの街があるのですが、この街の名物の1つが【ピサック市場】!
とっても賑わう【ピサック市場】
ピサックでは火曜、木曜、日曜に市場が開かれます。日本では見たこともないような野菜や果物がずらり!ペルーならではの民芸品もたくさんあり、地元の人だけではなく、外国人観光客もたくさん訪れています。
「これは何?どうやって使うの?」と聞くと、お店の人はみんな気さくに応えてくれますが、英語は通じず、地元の言葉スペイン語のみです。
「チョクロ」を食べてみよう!
中でも多く見られるのは、やっぱりトウモロコシ!ペルーのトウモロコシは、色も大きさもバリエーションが豊かで、見ているだけでとても面白いです。
でも、見ていると食べたくなりますよね。そこでオススメなのが、「Choclo チョクロ」!
市場のあちこちに、このようにジャイアントコーンが蒸しあがっている光景を目にしますが、これが「チョクロ」と呼ばれるとうもろこしです。
蒸したてチョクロには チーズ も添えられます。地元では、チーズとチョクロを交互に食べるんだとか。
チョクロは粒が大きいので、日本のトウモロコシのようにかぶりつくのではなく、1粒ずつもぎ取って食べる、そこにチーズを一口。すると、チーズの塩気がチョクロの甘さを引き立てます。「なるほど!」と思える組み合わせ、美味しいです。
可愛い「クイ」は高級食材?!
市場での出店は基本的にはテントですが、市場の奥の方に行くと、立派な窯があります。クスコにもこのような窯がある民家やレストランはたくさんあるんだそう。
その傍らには、とても可愛い動物が。
大きさはウサギほど、耳は小さく、目がくりっとしていて可愛いこの動物は「cui クイ」と呼ばれる、テンジクネズミの一種。
そんな小動物が、なぜ窯の近くにいるのかというと…
ジャガイモの上にごろっと乗せられている何かの丸焼き、これがクイ…そうです、クイは食材なのです。この窯で焼かれているのですね。
こう見えても、クイはペルーの 高級食材 。クスコのレストランでもよく見かけますが、確かに高い。1匹で2,000〜3,000円です。この窯では丸焼きですが、場所によっては顔などグロテスクな部分は無いフライや煮込み料理などもありますので、機会があればぜひチャレンジしてみてくださいネ。