京都・平安神宮の近くで、ぜひ足をお運びいただきたいお食事・和菓子・お土産のオススメ店3店舗「京料理 六盛」「祇園饅頭 工場」「京都 時代祭館十二十二の京都銘店小径」をご紹介します。どのお店も京都らしさが感じられ、京都の良さがギュッと詰まっていますよ。
この記事の目次表示
【1】京料理 六盛
手をけ弁当(3,630円 消費税・サービス料込)
筆者が訪れた2020年11月のお料理です。
人間国宝である中川清司作の直径約18cmの白木の手桶に、季節の食材が色とりどりに盛り込まれています。どれからお箸をつけようか迷いますね。
月替わりの「栗ご飯」がよそわれているのは、茶道で使う筒茶碗のよう。ご飯が冷めにくくて良いですね。赤だし汁は生湯葉入り。天盛りのしば漬けも、ちょうど良い箸休めになります。
手桶の中には、野菜の含ませ煮、うにくらげ、酢の物、鰆の味噌漬け、海老の甘煮、だし巻き卵、生麩、鶏肉の味噌焼き、焼き栗などが重なるように美しく盛り付けられており、写真では見えないくらい数多くのお料理が一品一品丁寧に作られています。
海の物や山の物が一口ずつ京料理として完成し、様々な味を楽しみながら全て美味しくいただけますよ。菊の葉がさらりとあしらわれているところからも、秋の雰囲気が感じられます。ぶどうや柚子味噌入り生麩の笹包みを甘味として最後に味わえば、女性はちょうど良い感じにお腹が満足します。
お店の場所や雰囲気など
立地が良く優雅な雰囲気を味わえる「六盛」は、なんと120年の歴史がある老舗料亭。
風情のある落ち着いた雰囲気の店内に一歩足を踏み入れると、「堀川」のお香が焚きしめられた空間が広がります。店内入ってすぐの所に、平安神宮の古瓦や平安時代後期の鬼瓦片、唐草文軒平瓦などが展示されているので、見逃さないでくださいね。
大広間や庭付きの間、様々な大きさの個室などもあるので、色々なシチュエーションに合わせて何度も訪れ、季節の味わいを楽しみたいものです。お食事をして気に入ったお料理があれば、お会計をする場所で購入することもできますよ。
お土産に買える商品の一例を、以下に挙げておきます。
【2】祇園饅頭 工場
志んこ(にっき・白・抹茶/各160円)
志んこは、米の粉(真粉)で作られることから名付けられ、江戸時代からおやつとして親しまれてきたそう。例えるならういろうのような食感で、心地よいもっちりとした弾力がありながらも、口の中の体温でとろけます。ほどよい甘さとまろやかさが感じられて、素朴な味わいです。特徴的な形は、鼓を模しているそうです。
伝統的な京都の和菓子は、やはり良いものですね。冷蔵庫で保存すれば翌日食べても大丈夫のようですが、やはりオススメは当日!筆者は香りが清々しいにっきを選び、周辺の景色を楽しみながらいただきましたが、クセになる食感でしたので食べ比べるために全種類を買えばよかったと後悔しました。
お店の場所や雰囲気など
店名が「工場」となっているので驚かれるかもしれませんが、狭い路地裏に佇む昔ながらの和菓子屋という雰囲気です。文政時代に創業した老舗で、お客さんが絶えない人気店です。お店に近づくと湯気や小豆の香りなどが感じられて、温かい気持ちにさせられます。商品名と金額は、手書きのものが店先に張ってありますよ。
店先の間口は狭いですが、店内の奥には広い工場があり、どんどん作られてどんどんパック詰めされていく様子が見られます。そして出来立てが食べられる!1個から購入できますので、興味のある商品を選んで詰め合わせてもらいましょう。
期間限定商品もあるそうですので、四季折々の行事に合わせてお買い求めに行くのも良いですね。