【山梨】富士山の雪解け水が作りだす神秘の光景、忍野八海

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• 忍野八海と中池をめぐる
•    出口池（一番霊場）
•    お釜池（二番霊場）
•    底抜池（三番霊場）
•    銚子池（四番霊場）
•    湧池（五番霊場）
•    濁池（六番霊場）
•    鏡池（七番霊場）
•    菖蒲池（八番霊場）
•    中池
• 忍野八海へのアクセス

忍野八海と中池をめぐる

今回は、忍野八海にある8つの池（霊場）を順番通りに紹介すると共に、人工池である中池についても紹介します。

出口池（一番霊場）

• 写真：やまざき にんふぇあ

他の忍野八海にある池から徒歩10分ほど離れたところにある、静かな池です。面積は忍野八海にある湧水池の中で最大。ほとりには、出口稲荷大明神が建っています。

お釜池（二番霊場）

• 写真：やまざき にんふぇあ

忍野八海にある湧水池の中で、最も小さな池。一部がとても深くなっており、大きさに似合わず深さ4メートルにまで達します。

昔この池のほとりに美しい姉妹と父親が住んでいましたが、ある時池から大きなガマガエルが現れ、妹を引きずりこんでいったと言われています。妹は見つからず、残された父親と姉は池のほとりで冥福を祈りながら暮らしたそうです。

底抜池（三番霊場）

• 写真：やまざき にんふぇあ

江戸時代の民家を解放している「はんの木資料館」の敷地奥にある池。最も昔のままの姿を残しているとされます。洗っていた野菜や皿から手を離すと、うずにまきこまれて消えてしまい、しばらくすると先に紹介したお釜池に浮かびあがってくるということがたびたびあったといわれます。

この池のすぐ近くにも大きな池がありますが、これは底抜池ではなく榛の木池という人工池なので、間違わないように注意しましょう。

銚子池（四番霊場）

• 写真：やまざき にんふぇあ

昔はお銚子の形をしていたという池です。花嫁が結婚式の最中に大きな音でおならをしてしまい、恥じてお銚子を持ったまま入水した、という伝説が残っています。そんな花嫁の伝説から、縁結びの池ともされています。

湧池（五番霊場）

• 写真：やまざき にんふぇあ

忍野八海中心部のにぎやかな通りに面しており、忍野八海を代表する池といえます。

• 写真：やまざき にんふぇあ

湧水量が豊富であり、そのおかげか他の池と比べて透明度も高いように見えます。

濁池（六番霊場）

• 写真：やまざき にんふぇあ

阿原川と合流している池で、湧水量は少なめの池。元はすんだ池でしだが、昔ここを訪れたみすぼらしい行者が水を求めてきた時、この池を持つ地主の家の老婆が断ったところ水が濁ってしまったといわれます。現代では、井戸水の流入によりすんだ池になっています。

鏡池（七番霊場）

• 写真：やまざき にんふぇあ

湧水が少ないことから、きれいに富士山が映りやすいのが特徴です。水には善悪を見分ける霊力があり、村でもめごとが起こった際には当事者たちがこの池の水をあびて身を清め、善悪を見極めるよう祈願したとされています。

菖蒲池（八番霊場）

• 写真：やまざき にんふぇあ

あとで紹介する、バス停「忍野八海入口」から1番近くにある池。忍野八海入口を出てまっすぐ歩いて来た場合、富士山に背を向けて見ることになりますが、池の向こう側まで回りこんで富士山へ顔を向けて眺めた方が美しいです。にぎわう中池（後述）から離れているので、静かに見ることができます。また、池に生えている菖蒲（しょうぶ）を体にまくと病気が治るという言い伝えが残っています。

中池

• 写真：やまざき にんふぇあ

土産屋のある、忍野八海で最もにぎわっている場所にあります。深さが8メートルもありますが、透明度が高いため、底の方で泳ぐ鯉までよく見えます。

• 写真：やまざき にんふぇあ

なお、間違われやすいですが、この中池は人工的に作られたもののため、忍野八海にはふくまれません。あまりの美しさゆえに観光客によってコインが投げこまれていますが、水の汚れや鯉の誤飲につながるためやめておきましょう。

忍野八海へのアクセス

忍野八海の最寄駅は、山梨県・富士山駅です。富士山駅へは、同県の大月駅から富士急行線で50分ほどかかります。

富士山駅から忍野八海までは距離があるので、バスを使いましょう。富士山駅前の3番乗り場からバスに乗り、「忍野八海入口（富士山駅から25分）」か、「忍野八海（富士山駅から30分）」で下車すれば忍野八海は目の前です。

出発地点の富士山駅から近いバス停は、2つのバス停のうち手前の「忍野八海入口」ですが、忍野八海にある池は霊場でもあり、順番づけがされています。順番通りに回りたいのであれば、一つ後の「忍野八海」で下車しましょう。

なお、駅から20分ほどのところに「忍野入口」という少しまぎらわしい停留所がありますので、そこで降りない様に注意しましょう。