優雅な雰囲気と京都らしいスタイリッシュさを感じることができるミュージアム「福田美術館」と「嵯峨嵐山文華館」は、近代絵画のコレクションと嵐山発祥の百人一首を楽しめるスポット。渡月橋を眺めながらくつろげるカフェもご紹介します。
この記事の目次表示
はじめに:美術館への入場チケットは2館共通券がお得
嵐山は渡月橋近くにある「福田美術館」と「嵯峨嵐山文華館」は、駅からも近くとても便利な場所にあります。2館の距離は徒歩で5分ほど。せっかくだから両方行って、共通チケットでお得にまわるのがおすすめです。福田美術館は一般1,300円、嵯峨嵐山文華館は一般900円ですが、共通チケットは2,000円となり、少しお得になります。
福田美術館
2019年にオープンした福田美術館は、オーナーが15年の間に収集した江戸から近代にかけての絵画がコレクションされています。特に京都画壇の画家には力をいれておられるとか。
こちらの美術館は、建物がとても特徴的です。全面がガラス張りになっているのですが、“網代”という日本の伝統的な模様を元にしたデザインの柄入り。網代は竹や木で編まれた器などでよく見かける模様です。
ガラスで見るよりも、柱に映った状態を見ると、より網代模様がはっきりと見えます。縁側をイメージして作られている廊下に映えて綺麗です。
展示室にもこだわりがあり、室内は蔵をイメージした内装で、展示ガラスは継ぎ目がほとんど見られない92%の高透過率のドイツ製です。
2019年2月現在「美人のすべて」という「上村松園」を中心にした展覧会を開催中です。展示作品は、カメラ禁止表示がされている作品以外はフラッシュ無しでの撮影OKなのが嬉しいところです。
カフェ「パンとエスプレッソと福田美術館」
カフェでは、パニーニやケーキのセット、季節のパフェなどがいただけます。パニーニの具材は、京都ならでは、「豚バラコンフィと九条ネギ」「加茂茄子とツナラタトゥイユ」など、こだわりのメニューも。たっぷりの量でかなりのボリュームです。
お茶を飲みながら渡月橋を眺められる絶好のロケーションも、このカフェの魅力です。庭全体に広がる水盤は、落ち着いた色彩の植物と、空や美術館の姿が映り込んだ水鏡。居心地の良さ抜群です。
- パンとエスプレッソと福田美術館
- 嵐山・嵯峨野・太秦・桂 / カフェ・喫茶店
- 住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16 福田美術館内地図で見る
- Web:https://fukuda-art-museum.jp/facility
- 福田美術館
- 嵐山・嵯峨野・太秦・桂 / 穴場観光スポット / 美術館
- 住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16地図で見る
- Web:https://fukuda-art-museum.jp/
嵯峨嵐山文華館
嵯峨嵐山文華館は京都の都の優雅さをたっぷりと伝えるミュージアム。福田美術館から徒歩で5分くらいの場所にあります。
百人一首発祥の地といわれる嵯峨嵐山。800年前の昔、藤原定家がここ嵐山で百人一首を編みました。それにちなんで、こちらでは百人一首に関するさまざまな展示を見ることができます。こちらもカメラ禁止表示がある作品以外は、撮影OK。
百人一首といえば、国語や古文といった堅苦しいイメージですが、カルタとしての楽しい一面も持ち合わせていますね。こちらはそんな柔らかい視点で、百人一首の世界に触れることができる工夫も。
百人一首に登場する歴史的な有名人たちの顔ぶれが勢ぞろい。このお人形がまた楽しくて面白い。寝そべっていたり、ウィンクまでしていたり。堅苦しい肖像画とはまた違う、その人物の特徴が一目でわかる工夫に満ちた展示です。
2階は広々とした畳ギャラリーになっていて、とても気持ちのいい空間。イベントや企画展示が行われています。2020年2月に開催予定の競技カルタの大会「第一回ちはやふる小倉山杯」を記念した展覧会「THE百人一首」が2020年4月5日まで開催中です。
カフェ「嵐山OMOKAGEテラス」
1階のテラス部分にあるカフェから石庭を眺めながらのカフェタイムもおすすめ。こちらの名物は、もち米を使った新感覚のパン「くちどけもちこ」を使ったトーストメニュー。ランチにもスイーツにも、ドリンクだけでちょっと一休みでも使える落ち着いたカフェです。
- 嵐山OMOKAGEテラス
- 嵐山・嵯峨野・太秦・桂 / カフェ・喫茶店
- 住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11 嵯峨嵐山文華館内地図で見る
- Web:https://www.samac.jp/about/#cafe
- 嵯峨嵐山文華館
- 嵐山・嵯峨野・太秦・桂 / 博物館 / 穴場観光スポット
- 住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11地図で見る
- 電話:075-882-1111
- Web:https://www.samac.jp/
まとめ
大規模ではないですが、京都の良さを満喫できる優雅でスタイリッシュな面を持つミュージアムたち。次の展覧会の予告を見て「今度いつ来よう」と楽しみが膨らむ、余裕と静寂とちょっと贅沢な時間が持てる嵐山観光です。