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【東京】超定番スポットだから抑えておきたい!浅草寺の歴史と10の見どころ

取材・写真・文:

トラベルライター

2019年1月11日更新

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一年中国内外の観光客で賑わう日本を代表する観光スポット、東京の浅草寺ですが、有名な雷門をくぐって本堂を参拝するだけではもったいない!都内で最古の古刹である浅草寺の歴史と10の見どころを、改めて学んでいきましょう。

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東京都内最古の寺院「浅草寺」

浅草寺の歴史は古く、今から約1390年前の628年。隅田川で漁をしていた兄弟が、投げ網の中から一体の聖観世音菩薩像を見つけ、それを小堂に祀ったのが始まりとされています。その後、645年に観音堂を修造した勝海上人の夢に観音様が現れ、「みだりに拝するなかれ」と告げられたため、今日に至るまでご本尊は秘仏として安置されています。

平安時代、慈覚大師円仁が中興し、この時本尊の前にある御前立を刻まれたと伝わっています。その後、源頼朝足利尊氏徳川家康など時代を代表する歴代武将に信仰されてきました。残念ながら建造物の大半が東京大空襲によって焼失してしまい、現在は戦後に再建されたものがほとんどですが、朱塗りの美しい伽藍は連日多くの観光客を魅了しています。

浅草寺に行ったらここをチェック!の必見ポイント10選

1.雷門

  • 写真:トラベルライター

浅草寺のシンボルとも言える雷門は、浅草寺の総門で正式名称を「風雷神門」と言います。門の名前は、その両側に安置されている風神雷神に由来します。

風神・雷神は、文字通り風雨を司る神様で、風水害を避け伽藍を守るために安置されました。現在のように「雷門」とのみ呼ばれるようになった経緯は不明ですが、文化年間(1804~18)の頃にはこの名称が一般化していたようです。

  • 写真:トラベルライター雷神
  • 写真:トラベルライター風神

創建以来雷門は幾度も火災にあい、再建を繰り返してきました。現在の門は昭和35年、松下電器産業(現パナソニック)の創始者松下幸之助氏の寄進によるもの。関節痛治癒を祈願したところ見事快復したため、そのお礼として個人で寄進されたそうです。

なお、風雷神像は頭部のみ幕末の火災の被害を免れ、その後修復されたものが現在も安置されています。

提灯の底の部分に施された龍の彫刻も素晴らしいので、通り過ぎる際にはぜひのぞき込んでみてください。

2.宝蔵門(ほうぞうもん)

  • 写真:トラベルライター

雷門をくぐり、長さ約250mにも及ぶ参道仲見世を通ると見えてくる宝蔵門

両側に仁王像を安置しており、以前は「仁王門」と呼ばれていました。江戸時代には数日に限りですが、門の楼上に登ることが許され、高層建築物のない時代、人々はこの場所からの眺望を楽しんだそうです。

  • 写真:トラベルライター阿形像
  • 写真:トラベルライター吽形像

徳川家光の寄進によって建てられた門は、昭和20年の東京大空襲により焼失してしまいました。現在の門は昭和39年鉄筋コンクリート造りで再建されたもの。経典や寺宝を収蔵することからその際、名前を「仁王門」から「宝蔵門」へと改称しました。

3.本堂(観音堂)

  • 写真:トラベルライター

昭和33年に再建された本堂は、ご本尊の聖観音像を祀っているため「観音堂」とも呼ばれています。記録によると火災や落雷などにより何度も焼失し、現在まで実に20回近くも再建されているんだそうです。

  • 写真:トラベルライター

参拝客が常に溢れる本堂内ですが、人込みから少し離れ、視線を上に向けてみてください。日本画壇の巨匠である川端龍子氏が龍を、その両脇に堂本印象氏が天人を描いた見事な天井画が本堂内を鮮やかに彩っています。

4.影向堂(ようこうどう)

  • 写真:トラベルライター

平成6年、浅草寺を中興した慈覚大師円仁生誕1200年を記念し建てられた堂宇です。影向とは神仏が姿かたちとなって現れることを意味しています。中央に聖観世音菩薩、その左右に千手観音、虚空蔵菩薩など十二支ごとの護り本尊が祀られています。

なお、こちらが浅草寺の納経所となっています。

5.六角堂

  • 写真:トラベルライター

影向堂横にある六角堂は16世紀頃の建立とされ、東京都内最古の木造建造物でもあります。ご本尊として安置されているのは日限(ひぎり)地蔵。お願い事は、日数を定めて祈願すると叶うと言われています。

6.薬師堂

  • 写真:トラベルライター

徳川三代将軍徳川家光によって1649年に建立され、浅草寺内でも六角堂、二天門に並ぶ歴史ある建造物です。かたわらに小さな橋があったため、「橋本薬師堂」と名付けられていました。平成6年現在の地に移され、その際改修工事が施されています。

7.淡島堂

  • 写真:トラベルライター

女性の方に訪れていただきたいお堂がこちら。婦人病や安産祈願などのご利益があるとされる女性の神様、淡島明神を和歌山県加太(かだ)から勧請し建てられました。日本の神は仏が変身した姿で、神の本質は仏であるという本地垂迹説に基づき、堂内には淡島明神の本来の姿とされる虚空蔵菩薩像が祀られています。

なお、戦災で本堂が焼失した際、現在の本堂が再建されるまでの間、こちらの淡島堂が仮本堂とされていました。

8.五重塔

  • 写真:トラベルライター

境内の中でも一際目を引く、昭和48年に再建された五重塔。浅草寺に最初に塔が建造されたのは942年で、当時は三重塔が本堂に向かって左右に配置されていたとも考えられています。

現在、最上層にはスリランカのイスルムニヤ寺院から昭和41年に伝来した仏舎利が納められています。

9.二天門(重要文化財)

  • 写真:トラベルライター

本堂の東に建つ門で、浅草寺の東門として1649年に建てられました。当初は「随身門」といわれ神像を祀っていましたが、明治の神仏分離により神像は浅草神社に移され、代わりに鎌倉の鶴岡八幡宮から広目天・持国天像が奉納されました。この時、名前を「二天門」と改めました。しかしこれらの像も戦災で焼失。現在は、上野・寛永寺の厳有院(徳川四代将軍徳川家綱の霊廟)から移された持国天・増長天像が祀られています。

10.弁天堂

  • 写真:トラベルライター

本堂の南東の、弁天山と呼ばれる小さな丘の上に立つお堂。白髪のため「老女弁財天」と呼ばれるご本尊は、関東三弁天の一つとされています。弁天堂の右手にある鐘楼の鐘は、徳川五代将軍徳川家綱の命で改鋳された「時の鐘」。江戸の市中に時を告げていた鐘は、今も毎朝六時に撞き鳴らされ、また毎年大晦日には「除夜の鐘」として新年を告げています。

浅草寺
浅草・上野・谷根千 / 寺
住所:東京都台東区浅草2丁目3−1地図で見る
電話:03-3842-0181
Web:http://www.senso-ji.jp/

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