カナダ
カナダ観光
スケールの大きい自然や美しい自然を感じられる国

これは痺れる!ナイアガラの滝を下から見上げる「Hornblower Niagara Cruises」

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:18ヶ国

2018年3月8日更新

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写真:まき子

全身びしょ濡れ!でもそんなこと気にならないくらい感動する光景を見てみませんか?!そんなアトラクションとして大人気なのが、ナイアガラの滝の「アメリカ滝」と「カナダ滝」の両方の滝壺に接近する遊覧船!船の上で一番良い場所をGETする方法なども合わせて(←重要!)ご紹介いたします。

この記事の目次表示

「ナイアガラの滝」に行く前に知っておきたいこと

  • 写真:まき子

ナイアガラの滝は上から見ているだけでも、すごい水しぶき!ビシビシとマイナスイオンを感じるのですが、上から眺めていると、そんな水しぶきが上がる滝壺へどんどん進んで行く遊覧船に気づくと思います。

「えー?!あんな近くまで行くの?!」と上から見ていても思うくらい。

今回は、この遊覧船についてご紹介したいのですが、その前に少しだけ、予備知識として知っておくとより楽しめる「ナイアガラの滝」の基本的なコトをお話しいたします。

「ナイアガラの滝」は1つだけじゃない

  • 写真:まき子

「ナイアガラの滝」というと、上記の写真のイメージが強いのですが、英語表記すると「Niagara Falls」。複数形…ということで、実は3つの大瀑布の総称なのです。1つが一番有名な上記写真の「カナダ滝」

  • 写真:まき子

そしてそのすぐ北にある「アメリカ滝」と、支流にある一筋の滝(写真向かって右端)「ブライダルベール滝」の3つの大瀑布を合わせて「ナイアガラの滝」と言います。

  • 写真:まき子

五大湖のエリー湖とオンタリオ湖をつなぐ 「ナイアガラ川」 の途中に「ナイアガラの滝」があるわけですが、川のちょうど中央に「ゴート島」があるので、滝が分かれてしまっているのですね。

また、「ナイアガラ川」 は、ちょうどアメリカとカナダの国境線なので、アメリカ側にあるのが「アメリカ滝」、カナダ側にあるのが「カナダ滝」と名付けられています。

遊覧船は「アメリカから」と「カナダから」とそれぞれあります

  • 写真:まき子

アメリカが1846年から運行している「Maid of the Mist 霧の乙女号」のカナダ側の発着便が2014年に完全にカナダに移行し、「Hornblower Niagara Cruises(ホーンブロワー ナイアガラクルーズ)」として生まれ変わりました。

どちらに乗っても進路はほぼ同じですが、今回は「カナダ側」の、「Hornblower Niagara Cruises(ホーンブロワー ナイアガラクルーズ)」の進路をもとに、船上でのベストな立ち位置などをご紹介いたします!

「Hornblower Niagara Cruises(ホーンブロワー ナイアガラクルーズ)」に乗ろう!

  • 写真:まき子

遊覧船への乗り場の周辺はちょっとした広場になっていて、ナイアガラの滝の絶景を見渡せる高台やテラスなどもあり賑わっています。滝からそこそこ距離があるのに、ここまでマイナスイオンをひしひしと感じられるくらい…すごいです。

船上の絶景ポイントの陣取り方

  • 写真:まき子

船の乗り場にはものすごい人が居るので「こんなたくさんの人が居て、いい場所で見られるかな?!」と焦ってしまうかもしれませんが、まずは落ち着きましょう。案外船は大きいですし、基本的に “滝を見上げる動作” の方が多いのであまり心配しなくても大丈夫です。

とは言っても、やっぱり良い場所を陣取りたいですよね。ポイントは3つです。

  • 乗る前にポンチョを渡されても、すぐに着ない!船上のベスポジを確保してからゆっくり着ても間に合います。
  • 他の人があたふたポンチョを着ている間に人を掻き分けて、列の前の方へ行けるとこまで行っちゃいましょう。
  • 船に乗り込んだら、1Fでも2Fでもどちらでも良いので滝側を陣取りる!Uターンして帰ってくるのでどちら側でもちゃんと見えるのですが、やはり気持ちの盛り上がり方としては、滝側がオススメです。

なお、ずぶ濡れになりたかったら、ぜひ1F席の先頭へ。

※筆者が行った時はまだ「青」のポンチョでしたが、現在の「Hornblower Niagara Cruises」は赤いポンチョです。

いざ!出航!

航路順に、どんな光景が見られるか、また写真撮影のタイミングなどをご紹介します。

「アメリカ滝」へ

  • 写真:まき子

まずはアメリカ滝へ近づいて行きます。遊覧船乗り場ですらすごい轟音だったのに、さらにすごい音と、加えて水圧による風や水しぶきによる霧もすごくなります。

  • 写真:まき子

こんな近くまで接近してくれるのですが、写真はたまたま風がヒュッと吹いて霧が晴れた瞬間!霧が晴れないと、まるで雲の中にいるみたいで、実はあまり滝は良く見えません(笑)。

ただ、ものすごい轟音を前に、目の前にとてつもない自然がある…と言うことだけは五感で感じられると思います。

  • 写真:まき子

落ち着いて写真を撮るなら、アメリカ滝を少しすぎたあたりが良いかもしれません。ちょうどブライダルベール滝も綺麗に見えます。

ナイアガラの滝(アメリカ滝)
ニューヨーク / 自然・景勝地 / 滝
住所:〒14303 ニューヨーク州 ナイアガラ・フォールズ地図で見る
ナイアガラの滝(ブライダルベール滝)
ニューヨーク / 自然・景勝地 / 滝
住所:アメリカ合衆国 〒14303 ニューヨーク州 ナイアガラ・フォールズ地図で見る

「カナダ滝」へ

  • 写真:まき子

さあ次はいよいよ「カナダ滝」です。だいぶ離れているのに、見るからにスゴそうな雲のような水しぶきが立ち上がっています。

  • 写真:まき子

近づくにつれて、「バリバリバリバリ!!」というような、ますますすごい轟音!しかも霧だけではなく水圧による突風のような「風」がキョーレツ!もう顔を上げてはいられないほどです!

  • 写真:まき子

水面もすごい状態になっています。例えるならば「台風のど真ん中で実況中継をしている人」のような感じでしょうか。

  • 写真:まき子

でも、そんな “暴風雨体験” も「Hornblower Niagara Cruises」による仕組まれたアトラクションの一つかもしれません。カナダ滝の水圧の洗礼を受けた後は、雲がない晴れた場所に遊覧船を移動し、しばらく停泊してくれます。

  • 写真:まき子

落ち着いてまじまじと下から見上げるこの圧倒的な光景…!!

写真では全く伝えきれないのが悔しいところですが、こればかりは現地にいかないと味わえません。。。目にするもの、耳に聞こえる音、内臓まで振動が伝わるほどの水圧…とにかく圧倒的な自然の存在を体全身でゾクゾクと感じることができます。

少し停泊して鑑賞タイムが終わると、同じルートを通って船着場まで戻ります。

ナイアガラの滝(カナダ滝)
カナダ / 自然・景勝地 / 滝
住所:Niagara Falls, Ontario L2G 3Y9, Canada地図で見る
電話:800-563-2557
Web:https://www.niagarafallstourism.com/

料金について

筆者が乗船した一番定番のツアーは「Voyage to the Falls Boat Tour」です。料金は下記の通りです。

  • 大人(13歳以上) $25.95CAD(約2,150円)
  • 子供(5〜12歳)  $15.95CAD(約1,320円)
  • 幼児(4歳以下)  無料

こんなことに気をつけてくださいね・・・

最後に、遊覧船に乗る際に、気をつけるべきポイントを数点ご紹介します。

ポンチョ & 服装 & お化粧について

渡されるポンチョはとても薄手で、フードもありますが滝の水圧による風ですぐに取れてしまいます。帽子も速攻飛ばされます。要するに、顔はびしょ濡れになります。タオルで拭いている余裕もきっとありません。女性のお化粧は控えめが良いかと…。

そして、もちろん足元ばビシャビシャに。海水ではないので、乾けば綺麗になりますが、濡れても良い服を着て行ってくださいね。

カメラについて

ここまで読まれた方は分かると思うのですが、とにかくすごい水圧で、それに翻弄されている間はカメラを取り出すどころではありません。うっかり落として水浸しにならないよう、対策するのをオススメします。

ちなみに、筆者はポンチョの中に小さなショルダーバッグをかけて、その中でカメラの出し入れをしていました。ジップロックのような密閉袋に入れている人なども見かけます。

アメリカから来る場合はパスポートを忘れずに

  • 写真:まき子

滝のすぐ北側にある「Rainbow Bridge レインボーブリッジ」と言う大きな橋が、観光客がカナダとアメリカを行き来するメインの国境となります。

写真の奥がアメリカ、ナイアガラ川を挟んで手前がカナダです。今回ご紹介した遊覧船はカナダ側にあるため、アメリカから来る場合は、レインボーブリッジでパスポートを確認されるので忘れずにお持ちください。

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
http://blog.goo.ne.jp/makiko0213ha

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