北海道の南端、津軽海峡に面した港町・函館。世界屈指の美しさを誇る函館山の夜景はもちろん、新鮮な魚介類を堪能できる函館駅前や戊辰戦争の激戦地「五稜郭」など見どころ満載!函館駅をはじめ、各エリアの主要観光スポットからは路面電車に乗って観光を楽しめます。今回は国内外で人気の観光地・函館で、路面電車でアクセスできるおすすめのスポットとお店を厳選してご紹介します。
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函館市内を走る路面電車とは?
函館市内を走る路面電車は、江戸時代前期に開湯した湯の川温泉から五稜郭公園前、函館駅を経由して函館どっく前を結ぶ路線と、函館山の麓に位置する谷地頭(やちがしら)までを結ぶ路線の2つが走っています。日中は6分~12分間隔で運行。始発は6時~7時、終電は21時30分~23時頃まで運行しています。
また4月中旬から10月末の土日祝日の期間限定で「箱館ハイカラ號(ごう)」も運行。明治時代の車両を復元したもので、1日3便函館どっく前から函館駅、五稜郭を経由して市電の車庫がある「駒場車庫」(※一部湯の川まで)運行します。レトロな雰囲気を感じさせる電車にぜひ乗ってみて。
市内観光におすすめ!「1日乗車券」
運賃は距離によって異なりますが、1乗車210円~250円。3回以上乗車するなら、1日乗り降り自由な「1日乗車券」を買って散策するのがおすすめ。対象のお店や五稜郭タワー、函館山ロープウェイなど、人気の観光スポットで乗車券を提示するとお得な特典を受けられます。
あわせて市電と函館バスが1日乗り降り自由な乗車券も販売しており、函館山山頂や函館市郊外にある「トラピスチヌ修道院」に行く方にはおすすめです。ただし、函館空港を結ぶ「空港シャトルバス」は利用できないのでご注意を。
<電話番号>
0138-32-1730(函館市 企業局交通部 事業課)
<料金>
【市電1日乗車券】おとな600円、こども300円
【函館バス・市電1日乗車券】おとな1,000円、こども500円
※函館バス・市電2日乗車券はおとな1,700円、こども850円
<主な発売箇所>
函館市駅前観光案内所、函館市内の主要観光スポット、ホテル、旅館、指定のコンビニエンスストアなど
※詳細は公式ホームページでご確認ください。
【1】とれたて新鮮な魚介類を堪能しよう!「函館朝市」
まずは函館駅からすぐのところにある市民の台所「函館朝市」へ行きましょう!およそ1万坪の敷地内に4つの大型屋内市場と約250店舗の路面店がひしめき合っており、イカやイクラといった海の幸から野菜、フルーツなど北海道産の食材を購入できます。
- 函館朝市
- 函館 / 市場・朝市 / デート / 海鮮丼 / うに / 観光名所
- 住所:北海道函館市若松町9-19地図で見る
- 電話:0138-22-7981(函館朝市協同組合連合会)
- Web:http://www.hakodate-asaichi.com/
水産会社直営の食堂!とれたての海の幸を味わえる「朝市食堂 函館ぶっかけ」
朝市ではとれたての海鮮が味わえる食堂やお店も集結。函館駅に近い「どんぶり横丁市場」では海鮮丼や寿司、お土産屋など、19店舗が立ち並んでいます。
中でも「朝市食堂 函館ぶっかけ」は、タラバガニやイクラなどを販売する「弥生水産」の直営の食堂。市場で仕入れた新鮮な魚介を使った海鮮丼や定食を味わえます。
人気の「大名盛」は無添加の自家製イクラの醤油漬けや生ウニ、ホタテ、甘エビなど7種類の新鮮な海の幸を使った絶品丼を味わえます。
- 朝市食堂 函館ぶっかけ
- 函館 / 朝ごはん・モーニング / 魚介・海鮮料理 / 海鮮丼 / 郷土料理 / うに
- 住所:北海道函館市若松町9-15 函館朝市 どんぶり横丁市場内地図で見る
- 電話:0138-27-0841
- Web:http://www.yayoisuisan.com/bukake/
初心者でも安心!イカ釣りができる「元祖活いか釣堀」
また2階建ての屋内市場「えきに市場」内にある「元祖活いか釣堀」では、なんとその日に水揚げされたばかりのイカを1回600円(時価)~で釣ることができます。店員さんからイカの釣り方を教えてもらったうえでチャレンジ。竿を上まで引き上げる際、水を噴く場合もあるのでご注意を。
イカを釣った後は、その場でさばいてもらって新鮮なイカの刺身を味わいましょう。白身はもちろん、足やエンペラ(耳)も食べられるので、ゴロ(イカの肝臓)を醤油で溶かして堪能してみて。
- 元祖活いか釣堀
- 函館 / 魚介・海鮮料理 / デート
- 住所:北海道函館市若松町9-19 函館朝市 えきに市場内地図で見る
- 電話:0138-22-5330(函館駅二商業協同組合)
- Web:http://www.asaichi.ne.jp/ekini/
【2】幕末の激戦の痕跡が残る星形の要塞「五稜郭公園」
1868年~69年にかけて、新政府軍と旧幕府軍が激戦を繰り広げた箱館戦争。その舞台となった地が「五稜郭公園」です。日本初の西洋式の星型要塞で、1866年箱館奉行所の防衛のため建造。大正時代に公園として一般公開されました。
園内では箱館戦争当時の大砲や堀、石垣が残っているほか、約1,600本の桜の木が植樹されており、毎年4月下旬から5月上旬にかけて桜が満開になります。季節によって新緑や紅葉も楽しめるので、花見とあわせて歴史に思いを馳せながら散策しましょう。
- 五稜郭
- 函館 / 遺跡・史跡 / 公園 / 観光名所
- 住所:北海道函館市五稜郭町44地図で見る
- 電話:0138-31-5505(五稜郭公園管理事務所)
- Web:http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/20140116...
「箱館奉行所」で江戸時代の函館の歴史を学ぼう!
また公園内には江戸幕府の役所として設置された「箱館奉行所」が創建当時の姿で再現。時を鳴らしたり、港を監視するための「太鼓櫓(たいこやぐら)」や屋根の頂上部分にある「鬼板」など、当時撮影された写真や絵図面、文献資料をもとに4年の年月をかけて復元されました。
館内は箱館奉行所の歴史や五稜郭について紹介しているほか、箱館戦争で旧幕府軍として戦った新選組の元副長だった土方歳三(ひじかたとしぞう)や榎本武揚(えのもとたけあき)、五稜郭の設計を担った武田斐三郎(たけだあやさぶろう)など、関連する人物についてもパネルで紹介しています。
- 箱館奉行所
- 函館 / 建造物 / デート
- 住所:北海道函館市五稜郭町44-3地図で見る
- 電話:0138-51-2864
- Web:http://www.hakodate-bugyosho.jp/
【3】眺望と歴史を楽しめるランドマーク「五稜郭タワー」
五稜郭公園を散策した後は、五稜郭をイメージした五角形の展望台「五稜郭タワー」で星型要塞の全体を眺めましょう。高さ90メートルの展望室と86メートルの展望室から眺望を楽しめるほか、高さ90メートルの展望室ではジオラマや模型で五稜郭の歴史を学べます。
展望室からは五稜郭の星型要塞はもちろん、函館市内の町並みや函館湾、函館山を眺めることができます。また季節ごとに五稜郭公園の様子が変わるのも見どころのひとつ。桜はもちろん、新緑や紅葉、雪景色をした星型要塞の姿をチェックしてみて。
さらに展望室2階と1階アトリウムには、土方歳三の銅像も展示されています。タワーを訪れた際は、ぜひ土方像の前で記念写真を撮ってみるのもおすすめですよ♪
- 五稜郭タワー
- 函館 / 展望・景観 / デート / 展望台
- 住所:北海道函館市五稜郭町43-9地図で見る
- 電話:0138-51-4785
- Web:http://www.goryokaku-tower.co.jp/