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イスラエル料理の種類 4. 野菜料理(5品)
【10】なすのグリル(Grilled Eggplant)
イスラエルの前菜の超定番料理です。焦がしたナスの上にタヒーニがかかっているのが特徴的です。チーズなどがのっている場合もあります。発想が日本のナス田楽に似ています。酸味が少ないババガヌーシュ【4】のような味です(ババガヌーシュにはレモンやオリーブオイルを足すことがある)。「Grilled Eggplant」「Burned Eggplant」などと記載されています。
【11】なすのフライ(Fried Eggplant)
スティック状にスライスされたフォルムで提供されることが多く、フライドポテト感覚で食べます。お店によっては輪切りを素揚げにしたものもあります。 「Fried Eggplant」や「Eggplant Fries」と表記されています。余談ですが、「イスラエルの経済状況が悪い時に、中東から大量にやって来た移民が肉の代わりにナスを食べたから余計に人気が広まった」という説があります。
【12】ズッキーニのフライ(Fried Zucchini)
ズッキーニはなすと同じくらい人気です。焼き野菜としてもよく添えられています。フライドポテトのようなフォルムで提供されることが一般的です。「Fried Zucchini」「Zucchini Fries」と表記されます。ちなみにアメリカ英語で「Fries」はフライドポテトを意味します。
【13】カリフラワーのロースト(Roasted Cauliflower)
カリフラワーを丸ごとオーブンで焼く場合もありますが、ブロッコリーのサラダのように細かくカットされたものもあります。タヒーニがソースとして添えられることが多いです。英語では「Roasted Cauliflower」と表記されています(Roasted=オーブン焼き)。地中海系(ヨーロッパ系)料理のレストランでは、このように豪華に野菜を焼くタイプのメニューが多いように思います。
【14】アーティチョーク(Artichoke)
チョウセンアザミ(朝鮮薊)という地中海沿岸原産の植物で、つぼみの部分を食べます。丸ごとローストされる場合もありますが、細かくカットしてパスタやピザの具材として使われることが多いです。写真は、ピザの具材として調理されたアーティチョークです。茹でたタケノコを酢漬けにしたような味と食感です。
イスラエル料理の種類 5. 肉料理(4品)
【15】ラムケバブ(Lamb Kebab)
ラム肉を使ったケバブです。中東系のお店では串に刺して炭火でグリルしたものがよく提供されます。串に刺さず、ハンバーグやミートボールのようなフォルムで提供するお店もあります。香辛料が効いたエキゾチックな味わいで、いかにも中東の肉料理を食べたという感じがあります。メニューには「Lamb Kebab」や「Ground Lamb」と記載されています(Ground Meat=ひき肉)。
【16】クッベ(Kibbeh)
クッベは肉やチーズをブルグル(Bulgur)という穀物で包んで揚げた料理です。まさしくコロッケのようなコンフォートフードです。中東地域でよく食べられますがレバノン料理としても知られており、イスラエルの中東系レストランによくあります。「Kibbeh」「kubbeh」など表記は様々です。ちなみに、レバノンはイスラエルの北の隣国で、同じく地中海沿岸の国です。
【17】クッベ・ナーイエ(Kibbeh Nayyeh)
玉ねぎやハーブと生の肉を混ぜ合わせた料理です。食べた感じは日本のユッケに似ています。中東系のレストランによくあり、牛肉やラム肉のパターンがあります。「Beef Tartar(牛肉のタルタル)」や「Lamb Tartar(ラム肉のタルタル)」と記載されている場合もあります。
【18】シュニッツェル(Schnitzel)
シュニッツェルはドイツやオーストリアの肉料理ですが、イスラエルでも本場並みに食べられます。イスラエルではチキンを薄く延ばして衣に付けて揚げたものが一般的で、冷凍食品としてもスーパーでよく売られています。鶏肉をパン粉で揚げただけなので、子供用メニューとしても人気です。