人の手があまり入っていない大自然、素朴な人々と街並みが魅力的なラオス。東南アジア通の中でも、お気に入りの国としてあげる人が多いのではないでしょうか? そんなラオスの穴場スポットが、首都ヴィエンチャン郊外にある通称「ブッダパーク」(ラオス語での名称はシエンクワン)。由緒正しい遺跡ではなく、どちらかというとテーマパークのような一風変わったスポットに、あなたもきっと興味が湧くことでしょう!
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数々の「ブッダ」がお出迎え!まさに「ブッダパーク」
ブッダパークに入場した瞬間、目に飛び込んでくるのは、数多くのブッダ像です。
いや、これはブッダ像と呼んでいいのか・・ とにかく、数多くのユニークな像に出迎えられます。
無造作になのか、それとも何か意図があっての配置なのかはわかりませんが、パーク敷地内いたるところに像が置かれています。
思わずなんじゃこりゃ、と口にしてしまいそうな、ユニークな石像たちですね!
気になるブッダパークの成り立ち
ここで少し、ブッダパークの成り立ちを紹介しましょう。「数百年、数千年の歴史を持った、新・世界七不思議の一つだろ!」と思ったあなた、残念ながら不正解です。
意外と歴史は浅く、1958年、あるシャーマンが、仏教とヒンドゥー教の世界を組み合わせて創り上げました。
そのため、ブッダや意味ありげな像たちの他に、ガネーシャ像(ヒンドゥー教の神)もちゃんと存在しています。ちなみに、像は全てコンクリート製です。
地獄、地上、天上界へ
パークの入り口付近に、奇妙な像たちの中でもひときわ異彩を放っている像(というよりは建物)があります。この像は内部が地獄、地上、天上界を表した三層になっており、中へ入ることができます。
この大きく開いた口が入口なので、早速入ってみましょう。 ご想像の通り快適に上まで登ることができる建物ではないですね・・ 階段は狭くて急です。
「地獄」の内部は、その名の通り、若干不気味です・・ とはいえ、明かりはついており、何かに襲われたりとか、一度入ったら出られなくなったりということはないので、ご安心を!
「地獄」に続いて「地上」を抜けると、ようやく「天上界」です。「天上界」は、この奇妙な建物の屋上です。 この「天上界」からは、ブッダパークを広く見渡すことができます。ああ、あんなものもあった、こんなものもあった、と余韻に浸ること、間違いないですね。穏やかな東南アジアの風を感じながら・・
ここで一つ覚えておいていただきたいのは、「球状の建物の屋上は平らではない」ということ。 足元が若干不安定なため、ここで写真を撮る際はお気をつけください! 体幹を鍛えておくとなお良し。そう、「天上界」では、下界での日頃の鍛錬がものを言うのです。
ブッダパークへのアクセス
ラオスの首都ヴィエンチャン市街からメコン川の下流方向へ、24kmの場所にブッダパークはあります。
ヴィエンチャン市内のバスターミナルからバス(約100円)が出ている他、トゥクトゥクという東南アジアでよく見る三輪タクシー(数百円、交渉次第)を使っていくことができます。
ブッダパークへの入場料も数十円しかかからないので、だいぶコスパの良い旅になります!ラオスへ行く人はもちろん、タイなど周辺諸国を旅する人も、一足伸ばして是非訪れてみていただきたいです!!
終わりに
ブッダパークは楽しいです。なにより、話のネタになりますね。日本人から見ると若干陰が薄い、ラオスという東南アジア唯一の内陸国も、実は面白い国なのです!
村上春樹さんによる紀行文集のタイトルである『ラオスにいったい何があるというんですか?』という問い。この問いに対するあなたの答えはなんでしょうか?? ぜひ、「ブッダパーク!」と声高に叫んでください。あなたの世界が少し広がった瞬間です。