福島県に伝わる郷土料理をくわしく解説!福島県へ旅行に行ったら一度は食べてみたい、名物の食べ物・料理をまとめてご紹介します。旅行ツウのトラベルライターおすすめのお店情報もお見逃しなく!
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【1】こづゆ
福島県会津地方の郷土料理。ホタテの貝柱でだしを取り、ホタテはそのままに里芋やにんじん、しいたけ、キクラゲ、糸こんにゃくなどを加え、最後に豆麩(まめふ)を入れて薄味に味をととえたお吸い物です。それを会津塗の平たい器に盛ります。
会津ではお客さんをもてなすときのご馳走料理として伝えられ、具材の種類は縁起のいい奇数であることが風習です。現在もお正月やお盆、ハレの日など人が集まるときには振る舞われます。スーパーやお土産屋さんでは簡単に味わえる「こづゆセット」を販売しています。
【2】わっぱ飯
- 出典:www.photo-ac.comわっぱ飯
もともとは弁当箱だった「わっぱ」。薄い板を曲げて作られた丸い箱のことを「わっぱ」と言い、わっぱにご飯を盛り食材を乗せて、そのまま蒸しあげた料理です。定番の具材は鮭やカニ、山菜などの山の幸。
檜枝岐村(ひのえまたむら)の伝統工芸品である「曲げわっぱ」を使って料理を作りたいと、「割烹 田季野」が生み出したのが「わっぱ飯」だそう。初代店主が1970年(昭和45年)に考案したと言われています。
わっぱ飯のおすすめ店:割烹 田季野(会津若松市)
会津西街道の糸沢陣屋を移築復元した建物もすばらしく、風情ある雰囲気のなか「曲げわっぱ」で、会津の食材を生かした料理をいただけます。一番人気のメニューは「五種輪箱」。会津のコシヒカリに、鮭、蟹身、ぜんまい、キノコ、玉子が乗っているわっぱ飯です。会津地そばと五種輪箱がセットになった「会津物語」も人気です。
- 割烹 田季野
- 福島 / 郷土料理 / ご当地グルメ・名物料理 / ランチ
- 住所:会津若松市栄町5−31地図で見る
- 電話:(0242)25-0808
- Web:http://www.takino.jp/
【3】しんごろう
南会津町と下郷町に伝わる郷土料理。うるち米をすり鉢で半つきにして丸め串に刺し、じゅうねん味噌を塗って囲炉裏で炙って食べる料理です。じゅうねん味噌とは、じゅうねん(えごまの別名)をすり潰し、味噌や酒、みりん、砂糖、醤油などで味付けしたもの。
その昔、新五郎さんがお正月に神様にお供えするもち米を買えず、代わりにうるち米を使って丸め、味噌を塗って焼いたところ、村中で「おいしい」と評判になったのがはじまりと言われています。
しんごろうのおすすめ店:味処みなとや(下郷町)
大内宿の街道沿いには大きな茅葺屋根の建物が並んでいますが、そのひとつが「味処みなとや」です。地元産のそば100%の十割そばを提供するほか、会津地鶏の唐揚げをのせた自慢の「会津地鶏カレー」も提供。
そして「味処みなとや」で忘れてはいけないのが郷土料理の「しんごろう」です。炭火の香ばしさと「味処みなとや」特製のじゅうねん味噌の香りが鼻をくすぐる素朴な料理。江戸情緒ただよう大内宿を訪れたら、ぜひ味わいたい一品です。
- 味処みなとや
- 福島 / 郷土料理 / ご当地グルメ・名物料理 / そば / ランチ
- 住所:福島県南会津郡下郷町大字大内宿字山本34地図で見る
- 電話:0241-68-2933
- Web:https://oouchi-minatoya.com/
【4】高遠そば
福島県会津地方に伝わる「高遠(たかとお)そば」。特徴的なのが、箸の代わりに1本のねぎを使って食べる点で「ねぎそば」とも呼ばれています。元々は、祝言などの祝いの席で出されていたそう。
「ねぎのように細く長く、白髪の生えるまで生きる。」とか「切る」を忌み嫌ってなど、ねぎ1本をまるごと使うようになった理由は諸説あるようですが、添えられたねぎを箸代わりに使い、薬味としてねぎも丸かじりするというワイルドなそばです。
高遠そばのおすすめ店:三澤屋(下郷町)
- 出典:tripnote.jp
大内宿にある「高遠そば」の有名店が「三澤屋」です。茅葺き屋根の古民家は風情もばっちり!晴れた日には縁側でもお食事ができます。大根おろしと鰹節のつゆに蕎麦と、いたってシンプル。箸がわりのねぎを少しずつかじりながら薬味としていただきます。そのほか、福島県の郷土料理である「こづゆ」も味わえます。