京都府の天橋立、広島県の宮島と並び、日本三景の一つである宮城県の松島。伊達家ゆかりの寺院が多く残り、伊達政宗が再建した国宝・端巌寺はとても有名ですが、その隣にある「円通院」も縁結び寺として知られ、定番の観光スポットとなっています。今回は、見どころたっぷりな松島「円通院」の魅力をご紹介します。
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「円通院」とは
円通院は、臨済宗妙心寺派(りんざいしゅうみょうしんじは)の寺院です。伊達政宗の嫡孫(ちゃくそん)光宗の霊廟として、1647年に三慧殿(さんけいでん)が建立され、開山されたことが始まりです。
東北地方では数少ない格式ある方三間霊屋の遺構であり、霊屋(埋葬後の遺体を安置するために造られた建物のこと)建築としては宮城県最古とされ、3世紀半もの間、秘蔵とされた国の重要文化財なのです。
境内の見どころ
山門
円通院の入り口である山門は、茅葺屋根で出来ています。とても素朴ですが、本堂と共に松島町の文化財に指定されています。
縁結び観音とこけし
山門をくぐるとすぐ左に見えてくるのが、縁結び観音です。男女の恋愛はもちろんのこと、今まで縁がなかった人をとりもつご利益があるとされています。縁結び観音は、龍に乗った観音菩薩で、龍は男性、菩薩は女性を表しています。
また、観音様の周りにはこけしがずらりと並んでおり、ここでは「縁結びこけし(1体500円)」に願い事を書いて奉納することができます。
石庭と遠州の庭
縁結び観音を後にし見えてくるのが庭園のうちのひとつである石庭です。石庭は、松島湾に実在する七福神の鳩を仏の庭として表現した「天の庭」と、人生を表現した「地の庭」に分かれています。
本堂の前にある、歴史を感じる庭園が遠州の庭です。この庭は、伊達藩江戸屋敷にあった、江戸時代を代表する作庭家・小堀遠州の庭を移設したといわれています。
四季の移り変わりを感じることのできる庭園になっています。
国指定重要文化財「山慧殿」
円通院の奥に見てくるのが、伊達政宗を祀っている「山慧殿」です。
政宗の父であり二代仙台藩主の父・忠宗が、息子の死を悼み建立したものです。霊屋建築としては宮城県最古と言われ、国の重要文化財に指定されています。
旅の思い出に!数珠作り体験をしよう
円通院で人気なのがこの数珠作り体験です。好きな玉を選んでオリジナルの数珠を作ることができます。
円通院の数珠玉は、天然石を始め、ガラス、プラスチックと3種類あります。また、ブレスレットタイプと念珠タイプに分かれています。
数珠玉は全て円通院のご本尊「聖観世音菩薩」(しょうかんぜおんぼさつ)で祈願、報恩の供養をしたものを揃えています。
オススメはブレスレットタイプの天然石(小サイズ3,000円)コース。天然石のみ、完成した後に石の意味を教えてくれます。石の意味一つ一つを聞くと現在の自分の心境が分かりとても面白いです。
筆者も完成したあとに石の説明を受けましたが、まさにその通り。
また、長年愛用して紐が切れてしまった場合など、ブレスレットタイプの場合は無料で修理をしてくれます。
円通院を訪れた際は、ぜひ自分へのお土産として数珠作り体験をしてみてはいかがでしょうか。
- 円通院
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- 住所:宮城県宮城郡松島町松島町内67地図で見る
- 電話:022-354-3206
- Web:http://www.entuuin.or.jp/