玉川上水の源として有名な東京都羽村市。羽村市で例年3月下旬から4月中旬にかけて行われる春の一大イベントが「はむら花と水のまつり」です。本記事では「はむら花と水のまつり」の見どころや本イベントを楽しむコツ、周辺の観光スポットをご紹介します。
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水との関わりが深いまち・東京都羽村市
東京都羽村市(はむらし)は、東京都心から西へ約45キロメートルに位置し、多摩川周辺の自然や武蔵野の面影を残す地域です。そんな羽村といえば、水との関わりが深い町として有名です。
その理由は、江戸時代まで遡ります。江戸の人口増加に伴い飲料水の確保が急務となった徳川幕府は、庄右衛門・清右衛門兄弟に多摩川の水を江戸に引くよう命じました。
その命に従い、承応2年(1653年)4月に着工、同年11月には羽村の取水口から四谷大木戸(新宿区)までの約43kmの上水路を完成させました。これが玉川上水です。
庄右衛門・清右衛門兄弟は、上水路完成の功績により、幕府から「玉川」の姓が与えられました。昭和33年(1958年)には「玉川兄弟の像」が羽村堰に建てられ、羽村市といえば、玉川上水・玉川兄弟と言われるほど有名となりました。
測量用の綱を手にして立っているのが、兄の庄右衛門となります。
春の一大イベント「はむら花と水のまつり」について
羽村市で例年3月下旬から4月中旬ごろまで開催される、春の一大イベントが「はむら花と水のまつり」です。このイベントの特徴は、前期が「さくらまつり」、後期が「チューリップまつり」と2つのイベントが盛り込まれている点。どちらも見どころが盛り沢山です。
新型コロナウイルス感染症の状況により予定を変更する場合があるので、適宜ホームページを確認してください。
【前期】玉川上水沿いと羽村堰周辺を彩る「さくらまつり」
「はむら花と水のまつり」の前期が「さくらまつり」です。玉川上水沿いと玉川上水の起点である羽村堰周辺を約200本もの桜が咲き誇ります。
どの桜並木を撮影しても大変綺麗なのですが、特にその中でもおすすめの撮影スポットは、羽村橋。
桜と玉川上水のコラボは見事です。また、羽村堰から多摩川沿いに植えられた桜並木も大変綺麗でこちらもおすすめです。
◎開催期間:2021年3月27日(土)〜4月11日(日)
◎開催時間:午前10時〜午後8時半
◎会場:玉川上水沿い、羽村堰周辺など
※例年開催されている夜のライトアップは新型コロナウイルス感染症により中止
- はむら花と水のまつり(さくらまつり)
- 西東京・福生・青梅 / イベント・祭り / 桜の名所
- 住所:東京都羽村市羽東3丁目8番地32号地図で見る
- Web:https://www.city.hamura.tokyo.jp/0000014714.html
【後期】関東地方最大の規模を誇る「チューリップまつり」
「はむら花と水のまつり」の後期が、関東地方最大の規模を誇る「チューリップまつり」です。
羽村堰から多摩川沿いを上流に歩くこと約10分。羽村市内唯一の水田「根がらみ前水田」が見えてきます。この水田では、裏作を利用して約35万本ものチューリップの球根を植栽しています。
例年4月上旬より開催される「チューリップまつり」では、広大な水田に広がる色とりどりのチューリップを楽しむことができます。
チューリップの植栽には、羽村市の小学校や保育園などとも協力をしており、地元に密着したお祭りであると言えるでしょう。
◎開催期間:2021年4月10日(土)〜4月20日(火)
◎開催時間:午前10時〜午後5時
◎会場:根がらみ前水田
◎こいのぼり飾り:4月15日(木)~4月18日(日)
- はむら花と水のまつり(チューリップまつり)
- 西東京・福生・青梅 / イベント・祭り / 花畑
- 住所:東京都羽村市羽加美4丁目26−25地図で見る
- Web:https://www.city.hamura.tokyo.jp/0000014714.html